日本移籍のコナー・カラサワ・オレアリーとステファニーの結婚披露パーティーが鎌倉プリンスで開催。その日本との深い絆とは。

先日の9月24日の日曜日。日本への移籍を発表したコナー・カラサワ・オレアリーとステファニーの結婚披露パーティーが湘南の鎌倉プリンスホテルにて開かれた。

オーストラリアで結婚式は行われていたものの、コナーが日本でみんなに紹介したいと本人たっての希望で、この宴を開催することに至った。

 

 

その内容は全てこだわりの日本式。どうしても着たかったという和装でコナーは紋付袴、ステファニーは白無垢の婚礼衣装で入場へ。そして、二人の共同作業の定番であるケーキ入刀では、カメラの列ができて大歓声での撮影タイムに。

 

辻裕次郎
蛸優樹
河村海沙
大橋海人
浦山哲也

 

代表挨拶には辻裕次郎、蛸優樹、河村海沙、大橋海人と縁がある友人が続く。その後、乾杯の音頭を浦山哲也が行って、ボルテージは最高潮に。コナーとステファニーは各テーブルを回り、挨拶に記念写真と会場は大盛り上がりとなった。

 

 

そして、お色直しで洋装にチェンジした後は、今までの2人の歴史を振り返るスライドショー。そこではオーストラリアでの結婚式の模様も流された。

 

大原洋人らがビデオメッセージ

 

また、今日、出席できなかった粟田海、都筑有夢路、大原洋人からのビデオメッセージが届き、列席者全員で視聴。続いて、贈り物の抽選会には新郎新婦や家族でくじを引き、一人ひとりにメッセージも送られた。

 

 

小野里弦がサーフボードをゲット

 

さらに、コナーの私物プレゼントのじゃんけん大会へと続き、WSLのCT大会ゼッケンやサーフボードと大盤振る舞い。そのサーフボードはU-20限定で行われ、見事、同じチームハーレーの小野里弦がゲットして満面の笑み。

 

リク(弟)フィンバー・オレアリー(父)明美(母)コナー

 

最後には二人の家族が集合し、コナーとステファニーから花束贈呈。両家族からも挨拶が行われ、最後は拍手で2人が退場。出口では一人ひとりに感謝の意を伝え、お土産を渡すと言うオール日本式でのお開きとなった。

 

日本のレジェンドシェイパー千葉公平・恵美夫妻も四国からお祝いに駆けつけた

 

コナーは元々、サーフィンに関しては奥手だった。まだ小さい頃、サーフィンする時は日本のプロであった辻裕次郎、大橋海人、深川達哉など多くの日本人選手たちと一緒にサーフィンしていた。

 

それもこれも母である柄沢明美さんがオーストラリアでWSL(当時はASP)のQSの試合があると多くの日本人プロサーファーを家に泊まらせて、最大限のケアーをしていたからだ。

 

そんな縁もありオーストラリアだけでなく、日本に里帰りした時も彼らとよくサーフィンをしていたコナー。サーフィンがあまり上手くなかかった時に切磋琢磨した仲間が、実は日本人プロサーファーという関係。身近な存在ということなのだ。

 

初の優勝のコナー・オレアリーを担いでいるのは、辻裕次郎と仲村拓久未。板を掲げているのは、田嶋鉄兵。

 

QSを転戦し始めたのは、2012年の18歳の時。その年、3戦目の韓国の済州島(チェジュ島)での大会「Murasaki Quiksilver Jeju Open」で初優勝。この時の決勝は元CT選手のネイザン・ヘッジ(AUS)相手に戦った。ちなみに、この時の3位は加藤嵐、田中樹 。5位に高橋健人 、椎葉順、林健太、田嶋鉄兵というメンバーだった。

 

日本人プロサーファーが多く参加していたこの大会での初の栄冠には、会場にいる日本人プロ選手が自分のことのように喜び合った。そして、これがコナーのコンペティション人生を大きく変えた大会にもなった。

 

コナーがここまで日本にこだわるのは、そのサーフィンのルーツがこの日本にあるから。「自分は決して最初から才能があるわけじゃなかった」と記者会見でよく語っている。努力して今の地位にいるわけだけど、それはこの日本での体験があったから。

 

そして、オーストラリアで実感したのはその環境。上手いサーファーがたくさん生活圏にいるところで、サーフィンすることが上手くなる秘訣だと実感した。だから、自分がその日本でのお手本になれれば、日本人プロサーファーももっと世界で活躍することができると考えた。

 

 

自分のアイデンティティが、この日本とオーストラリアにあるからこその日本への愛情。自分のサーフィンのルーツはやはり日本。その日本への感謝から日本にできることが、この移籍に至った理由でもある。

 

そして、柄沢明美さんのお母さんが昔、バレーボールの実業団チームにいて、1964年東京五輪(東洋の魔女として金メダルを獲得)を目指していたこと。その願いでもあるオリンピックに出場して、メダルを取る夢を叶えたいというのもその理由の一つ。

 

そんなコナーだからこそ、今回の結婚披露宴はみんなへ自分たちの家族の紹介だけでなく、今までの自分が歩んだ人生、そして、今ある地位や環境がみんなのおかげだということを伝えたかった。

 

 

コナーとステファニーからの引き出物には「Thank you for coming and celebrating our wedding with us.」とメッセージ。このパーティーは家族と友人たちに深い感謝とこれからの人生の誓いも込められていた。

 

Congratulations, Connor and Stephanie O’Leary!
Best wishes on this wonderful journey ,as you build your new lives together.