ニューカッスルの興奮冷めやらぬまま、CT第3戦「リップカール・ナラビーン・クラシックpres. by Corona」のイベント・ウィンドウが4月16日にオープンする。

既にお伝えしたように、この「リップカール・ナラビーン・クラシック」に、3Xワールドチャンピオンのミック・ファニングがワイルドカードとして出場することが発表され、注目を集めている。

今回のナラビーンでは、ミック・ファニングのCT復帰出場を記念し、また90年代への回帰として、ファニングがクラシックなダイヤモンド・サーチ・リップカール・ロゴを自分のボードにつけて出場することが分かった。

このロゴは、トム・カレン、ダミアン・ハードマン、ゲイリー・グリーン、クリス・デビッドソンなど、90年代に活躍した多くのサーファーのボードに貼られていたタイプのロゴだ。あのロゴかと懐かしく感じる人も多いだろう。

興味深いことに、2011年にミックがリップカールと正式に契約を交わす、わずか1週間前にリップカール社がサーチロゴをアップデートしたため、このステッカーをミックがボードに貼ってサーフィンするのは今回が初めてとなる。

「ずっと使っていなかったステッカーが1つあり、今回ナラビーンのイベントに参加することになったので、リップカールにそのステッカーを使っていいか聞いてみたんだよ。」とファニングがコメント。

「ジャージ姿に戻れることに興奮している」とファニングが続けた。「ここ数年は、本当にチャレンジすることがなかった。2019年に膝を怪我して、それからは自分が満足できるレベルのフィットネスとサーフィンのレベルを目指してきたんだ。

膝を100％の状態に戻すために、トレーニングをしてきた。サーフィンも自分が満足できるレベルに戻したいと思っていたんだ。そこに到達しつつあると思う。ここ数ヶ月、個人的にもかなり頑張ってきたけど、このイベントに向けての目標ができたことで、少しずつ気合が入ってきたよ」とコメントしている。

「ナラビーンを選んだ理由のひとつは、もし、Jベイやベルズのような場所で出場したら、もっと期待されることは間違いないからね。」と、出場の理由を話すファニング。一方で、今回のナラビーン出場に少し弱みを見せるコメントもしている。

「おそらくナラビーンはレフトハンドのビーチブレイクではない。（レフトのビーチブレイクです！）ガブリエル・メディーナやイタロ・フェレイラのような選手とレフトで対戦するとき、自分は彼らのような武器は持っていない。それが自分にとっての挑戦だと思う。ナラビーンのような場所でのイベントに参加すると、期待は完全に消えてなくなるね」。

引退するまでの17年間、ファニングはエリートCT選手として活躍。チャンピオンシップツアーで22回の優勝、3つの世界タイトルを獲得したファニングは、歴史上最も偉大なサーファー、スポーツマンの一人と考えられている。

ローラ・エネバーとディラン・モファットもワイルドカードで出場

今回のファニングは、このイベントのタイトルパートナーであるリップカール社からワイルドカードを獲得し、元CTサーファーであるローラ・エネバーと今年のQSイベントで優勝しているディラン・モファットが、ノース・ナラビーン・ボードライダーズ・クラブを通じて、ワイルドカードでの出場が決定している。

また、ヒートドローが発表され、ファニングは、ラウンド１の第６ヒートで、前回の優勝者であるイタロ・フェレイラと、ルーキーながら大活躍を見せたモーガン・シビリックと対戦することが決まった。R１から熱いヒートが見られそうだ。

ツアーを引退し、世界ランキングを気にする必要もないミック・ファニングが、どんなサーフィンを見せてくれるのかが本当に楽しみだ。