稲葉玲王がQS6000で5位入賞し、QS世界ランク3位に浮上。ジャドソン・アンドレ優勝。Oiハングルーズ・プロ

現地時間2019年2月24日日曜日:WSL−QS6000「Oiハング・ルーズ・プロ・コンテスト」は大会最終日。ガブリエル・メディーナやイタロ・フェレイラといったCTトップランカーが敗れる中、ファイナルはブラジリアン対決となり、今シーズンCTへ返り咲いたジャドソン・アンドレが、今年CT3年目のヤゴ・ドラを終了間際の大逆転で下し優勝した。

 

Highlights: Oi Hang Loose Pro Contest, Finals day

優勝したジャドソンとヤゴ・ドラ  © WSL / Daniel Smorigo

 

稲葉玲王、キャリア初のQS6000、5位で世界ランク3位へ。

 

そして、日本から参戦した稲葉玲王が、日本人として唯一ファイナルデイまで勝ち上がり、クオーターファイナルのヒート3に登場した。

 

Hang Loose Pro Contest – Final Day

 

クオーターファイナルのヒート3で再びブラジリアンCTサーファーのヤゴ・ドラと対戦した稲葉玲王。ヤゴ・ドラはスタートからバックハンドで完全にフィンを抜くビッグリエントリーをメイクし6.67をスコア。続けてフォアハンドのエアリバースをメイクし6.83をスコア。あっという間に稲葉をコンビネーションに追い込む。

それに対し稲葉は掴む波の肩が張らずスコアが伸ばせなかった。優先権を持って波を待つ作戦に出た稲葉は、ビッグレフトにテイクオフし、ソリッドなフォアハンドのビッグターンを繰り出し、ワンマニューバーながら4.33をスコア。ドラとの差を少しづつ縮めていく。

後半に入り稲葉はヴァーティカルなバックハンド・ターン2発で5.83をスコア。ニード7.67まで追い上げる。残り時間10分を切り優先権はドラ。セットは入らず時間だけが過ぎていく。終了間際にインサイドでエアリバースを試みるもインコンプリート。惜しくもQFで敗退となったがキャリア最高成績となるQS6000での5位という成績を収めた。

 

今シーズン、好調な滑り出しを見せている日本人サーフ・アスリートの稲葉玲王。今年の1月にイスラエルで行われたQS3000で5位、そして今回、今年初のQS6000で5位となり、貴重な2650ポイントと賞金$2,500をゲット。

 

現在QS世界ランクで3位という日本人最高ランキングへジャンプアップした。

 

稲葉玲王は、このあと一度日本に戻り、田中樹コーチとともに再びオーストラリア・レッグに参戦するために休む暇もなく日本を飛び立つ。オーストラリアでは昨年9位となったニューカッスルのQS6000、そしてマンリーのQS6000とハイグレードな大会に出場する。ここでも稲葉玲王の活躍を期待せずにはいられない。

 

今回のブラジル戦では、エアマニューバーの成功率も高く、一つ一つの技に非常にキレがあった稲葉。今シーズンこそは稲葉玲王にとっての飛躍の年にしたい。がんばれ!稲葉玲王!がんばれ!日本!

 

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2945/oi-hang-loose-pro-contest