女子CTサーファー4人が2024年パリ五輪の出場枠を確保? 何故この時期にISA国際サーフィン連盟が発表できたのか

テレサ・ボンバロ、ジョアン・ディフェイ、ブリサ・ヘネシー、タティアナ・ウェストン=ウェブ / 東京2020 / Photo: ISA

ISA国際サーフィン連盟は、2024年パリ五輪で、ポルトガルのテレサ・ボンバロ、フランスのジョアン・ディフェイ、コスタリカのブリサ・ヘネシー、そしてブラジルのタティアナ・ウェストンウェブが2024年パリ五輪の出場枠を確保したと発表した。

 

2023年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)から、男子上位10名、女子上位8名に対して、オリンピック出場枠を与え、各国男女各2名(※)までが出場できることになっている。

 

 

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パイプライン、サンセットビーチ、ポルトガル、ベルズと4つのWSL CTイベントが終了したばかりだが、この4人の女子は、2023年ツアー終了時にCTサーファー枠の8人に入ることが数字的に確実であるため、オリンピック予選システムに従って出場権を獲得することになった。

 

タティアナ

 

とはいえ、すべての出場枠は、2024年ISAワールド・サーフィンゲームスの閉会後に最終発表されるまでの暫定的なもの。すべての出場枠は、それぞれの国内オリンピック委員会(NOC)による推薦と、各サーファーがISAオリンピック出場資格要件を満たしていることが条件となる。

 

選手が大会出場権を得る方法については、2023年のCTが主要なルートの1つとなっている。女子の2023年WSL CTで最高順位の8人が出場権を獲得できると、ISAは出場権獲得までの道のりを説明している。(男子は、2023年シーズンからCTの10人が出場権を獲得)。2024年パリ五輪サーフィン競技の予選プロセス

 

 

しかし、興味深いことに、今回の発表で暫定的にクオリファイした4人のサーファーのうち、マーガレットリバー後のミッドシーズン・カットをクリアできるランクにいるのは、タティアナだけ。

 

実際、テレサとジョアンはランキングの最下位におり、ブリサはカットラインのすぐ下にいる。しかし、ツアーに参加しているサーファーのほとんどがアメリカとオーストラリアであるため、彼女ら4名は出身国の関係で出場枠を獲得することができるという話だ。

 

要するにアメリカとオーストラリアの選手が大半を占める女子選手の中で、アメリカとオーストラリアの選手が2名ずつクオリファイが想定され、8枠のCT枠の残りの4枠が他の国の選手に渡るということ。

 

だからポルトガルのテレサ・ボンバロ、フランスのジョアン・ディフェイ、コスタリカのブリサ・ヘネシー、ブラジルのタティアナ・ウェストンウェブの4名が暫定的にクオリファイということ。これはミッドシーズン・カットは関係ない。

 

 

テレサ・ボンヴァロ(PRT)

 

今回の女子4名は、昨年9月にハンティントンビーチで開催されたISAワールド・サーフィンゲームスで、日本から男性1名、アメリカから女性1名の計2名のサーファーが出場権を獲得したことに続く出場となります。この2人のサーファーの名前はまだ特定されておらず、オリンピック予選後にそれぞれのNOCから正式に指名されることになっている。

 

今回のクォリファイ・アップデートにより、2024年パリオリンピックの男女出場枠48のうち6(2+4)が仮決定された。オリンピック予選の経路を担当する組織として、ISAは、出場枠が確保され確定した時点で、年間を通じて最新情報を提供し続ける予定。

 

 

 

(*)2022年と2024年の、それぞれのISAワールド・サーフイン・ゲームズで女子と男子の最高順位となったチームは、1枠を獲得することができる。すでに2人の選手が割り当てられた場合、そのNOCは2024年パリ大会のサーフィン競技に3人目の選手を出場させることが許可される。