五十嵐カノアが初の金メダル、女子はキラ・ピンカートンが優勝。日本男子とUSA女子にオリンピック出場枠

男子金メダルを獲得した五十嵐カノア  Photo: ISA / Ben_Reed

アメリカ・カリフォルニア州ハンティントンビーチ 2022年9月24日(土) カリフォルニアのハンティントンビーチで開催中であった、2024パリオリンピック初の選考大会となる「2022年ISAワールドサーフィンゲームス」が終了。

 

五十嵐カノア  Photo: ISA / Ben_Reed

 

男子で日本の五十嵐カノアが初の金メダルを獲得。女子はアメリカのキラ・ピンカートンが優勝し、日本男子とアメリカ女子にパリ・オリンピックの出場枠が与えられた。

 

 

カノアに声援を送るチームジャパン  Photo: ISA / Pablo_Franco

 

今年のWSGを通じ、五十嵐カノアはチャンピオンとしての余裕と自信に満ち溢れたサーフィンを披露し、全てのヒートをトップ通過を果たした。

このハンティントンビーチ出身のサーファーは、スムーズなエアリバースで、日本の男子サーファーのオリンピック出場枠を確保した。

 

大会最終日ハイライト映像

五十嵐カノア  Photo: ISA / Pablo_jimenez

 

和井田理央(IND)は、ラウンド1で敗退した後、ファイナルまで14ヒートのリパチャージ戦い続けたが、ファイナルは五十嵐のワンマンショーとなり、ジャクソン・ベイカー(AUSア)とギリェルメ・フォンセカ(POR)、そして和井田はその座を追われることとなった。

 

五十嵐カノア Photo: ISA / Sean Evans

 

チームメイトの村上舜と上山キアヌの堅実なパフォーマンスに支えられ、東京2020オリンピック銀メダリストで、2度のISA WSG銀メダリストの五十嵐は、自らの目標と自国の望みを叶えることに大きな喜びを感じていた。

 

五十嵐カノア Photo: ISA / Sean Evans
五十嵐カノア Photo: ISA / Sean Evans

 

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五十嵐カノア  Photo: ISA / Pablo_jimenez
五十嵐カノア  Photo: ISA / Pablo_jimenez
五十嵐カノア  Photo: ISA / Pablo_jimenez
チームジャパン  Photo: ISA / Pablo_Franco
カリフォルニアと日本の架け橋となったザ・サーフ紀藤氏も、このカノアの歴史的瞬間を見守った。Photo: ISA / Pablo_Franco

 

 

「本当に特別なことでした。」と五十嵐が言った。「今回の試合は作戦通りに100%できました。ミッション・コンプリートという感じで嬉しいです。」

 

「個人で優勝したことはもちろん素晴らしいことですが、次のオリンピックで日本代表の出場枠を確保できたことは、とても特別な気分です。自分が行くにせよ、チームメイトが行くにせよ、誰かが代表としてそこに行けるということは、とても大きな意味があります。」

 

 

【速報】やったぜ!カノア! 五十嵐カノアがISAで初の金メダル獲得! ISAワールドサーフィンゲームス最終日

 

今年のISAワールド・サーフィン・ゲームス(WSG)は、これ以上ないほど劇的なフィニッシュとなった。2024年のパリ五輪の出場枠を争う各国代表のサーファーたちの肩には、オリンピックの希望がかかっていた。

 

 

コロヘ・アンディーノ Photo: ISA / Ben_Reed

 

男子では、コロヘ・アンディーノとナット・ヤングの2人がファイナル進出を逃し、チームアメリカは打撃を受けた。

 

ガブリエラ・ブライアンとゾーイ・マクドゥーガルも女子のドローで素晴らしい活躍を見せたが、アメリカ・チームで唯一残ったサーファーはキラ・ピンカートン。

 

アメリカが女子のオリンピック出場枠を獲得するためには彼女が優勝するしかなかった。

 

 

キラ・ピンカートン  Photo: ISA / Sean Evans

 

バックハンドの驚くべきパワーを持つピンカートンは、2018 WSL ワールドジュニア・チャンピオンシップで世界タイトルを獲得。その彼女をこれまでの最大の勝利を上回る、WSGの金メダルを獲得した。

 

キラ・ピンカートン Photo: ISA / Pablo_Franco

 

 

女子のファイナルでは、ISA WSGで複数のメダルを獲得しているポーリン・アド(FRA)とサリー・フィッツギボンズ(AUS)のベテラン勢は、そこまでのリパチャージヒートでは圧倒的な強さを披露、アドはファイナルの大部分でリードしていた。

 

しかし、ピンカートンは、驚異的なパフォーマンスで大逆転勝利。見事アメリカ女子がオリンピック出場枠を手に入れた。

 

 

チーム・アメリカ キラ・ピンカートン Photo: ISA / Pablo_Franco
団体総合優勝のチーム・アメリカ Photo: ISA / Pablo_Franco

 

 

「今は信じられないくらい幸せです。なんて言ったらいいのかわからないくらい、この1週間は本当に最高だった」と彼女が言った。

 

「全てのヒートが、ほとんど不可能であるかのように思えました。最後に全てが一つになったことで、私は今、完全に畏敬の念を抱いています。」

 

ピンカートンは、チーム総合ランキングでもUSAを表彰台の頂点に立たせ、USAが2009年以来初めてチーム金メダルを獲得した。

 

 

男女別最終ランキング(オリンピック出場権獲得)

女子
アメリカ – 1880
オーストラリア – 1815
フランス – 1735
ポルトガル – 1538
カナダ – 1280

男子
日本 – 1835
アメリカ -1555
インドネシア – 1532
ブラジル – 1450
オーストラリア – 1435

 

女子個人

金メダル – キーラ・ピンカートン
銀メダル:ポーリン・アド
銅メダル:サリー・フィッツギボンズ
カッパーメダル:ダニエラ・ロサス

男子個人

金メダル:五十嵐カノア
銀メダル:和井田理央
銅メダル:ジャクソン・ベイカー
カッパーメダル : ギリェルメ・フォンセカ

団体総合順位

金メダル:アメリカ – 3435
銀メダル:オーストラリア – 3250
銅メダル:フランス – 2988
カッパーメダル:ポルトガル – 2928

アロハカップ決勝結果

金メダル:フランス
銀メダル:USA
銅メダル:アルゼンチン
カッパーメダル:ポルトガル

 

日本男子にオリンピック出場枠 Photo: ISA / Ben_Reed

 

■ISA-WSG2022 日本代表選手結果

日本は男子総合で1位となり、2024パリオリンピックでの日本の国枠「1」を獲得。国として、2024パリオリンピック[サーフィン競技]の最初の切符を手にした。

国別総合 : 5位

男子総合1位

  • 五十嵐カノア 金メダル
  • 村上舜    11位
  • 上山キアヌ久里朱 25位

女子総合9位

  • 松田詩野  29位
  • 都筑有夢路 17位
  • 前田マヒナ 41位

 

 

2022年ISAワールドサーフィンゲームス

■2022 ISA World Surfing Games

名 称   2022 ISA World Surfing Games
主 催   国際サーフィン連盟(ISA)
期 間   2022年9月16日(金)~9月24日(土)※現地時間
開催地   Huntington Beach, California, USA