五十嵐カノア、コナー・オレアリー、松田詩野、都筑有夢路、前田マヒナはリパチャージR3進出。プエルトリコ4日

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Franco

プエルトリコ、アレシボ – 2024年2月27日

パリ五輪の最終予選となるISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)4日目は、ピーキーでクリーンな2~3フィートの波でスタート。エル・ピコとラストリアルのツインブレイクが女子と男子にファンなコンディションをもたらし、男女リパチャージ・ラウンド2が終了した。

 

 

今日の結果で暫定で1位をキープする国は日本を含む9つにまで絞られた。開催国のプエルトリコをはじめ、アメリカ、ポルトガル、南アフリカ、イタリア、アルゼンチンといったトップシード国がランキングを落としている。

 

サノア・オリン(カナダチーム)が今大会の最高得点9.17をマーク Credit: ISA / Sean Evans

 

五輪メダリスト3人のうち、銀メダリストの五十嵐カノア(JPN)と銅メダリストの都筑有夢路(JPN)の2人がリパチャージ・ラウンド2を勝ち上がった。

五十嵐はすでに2024年パリオリンピックの出場権を獲得しているが、都筑はまだ獲得していない。2大会連続出場を狙う都筑は今日も望みをつないだ。同じヒートでは2024年パリオリンピック出場権を既に獲得しているサノア・オリン(カナダ)が見事な演技を披露し、都筑を抑えてトップで勝ち上がった。

 

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

サンティアゴ2023パン・アメリカン大会の銀メダリストであるオリンは、エル・ピコのレフトのオープニング・セクションを利用し、オープンフェイスでのカーヴィングによる圧倒的なパフォーマンスを披露。序盤の8.33は、今イベントのシングルウェイブの最高スコアとなる9.17をマーク。彼女のエクセレントな17.70のヒートトータルは、今イベントのハイマークとなった。

 

「今朝の波は本当に楽しかったです」とオリンは言った。「あのヒートはフリーサーフィンができる楽しいヒートで、特に先日のマルガラでの悔しいヒートの後だったので、良いヒートをまとめることができて本当に気持ち良かったです。個人的には、フロントサイドとバックサイドは互角だと感じているけど、フォアハンドが大好きです。私はグーフィーフッターで、レフトに行くのが大好きなので、今日この波に乗れて興奮しました」。

 

エリン・ブルックス(カナダチーム) Credit: ISA / Sean Evans

オリンのチームメイトであるエリン・ブルックス(カナダ)もまた、2024年のパリ五輪出場を目指し、今日のリパラウンドでソリッドなヒート・トータルを記録し圧勝した。

 

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Franco

 

男子リパチャージ敗者復活戦のラウンド2ではH2に五十嵐カノア、H14にコナー柄沢オレアリーが登場。女子のリパチャージR2ではH3に都筑有夢路、H6に松田詩野、H14に前田マヒナが登場。

 

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Franco
五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Franco
五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Franco
五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Franco

 

五十嵐カノアは、スローなコンディションの中、前半はじっくりと波を待ち、後半に入りエンジン全開。ヒート終了間際にはバックハンドでシャープなカーヴィングターンを披露し7.50をスコア。トップでラウンドアップ。

 

コナー柄沢オレアリーCredit: ISA / Pablo Jimenez
コーチのマー大野とヒート前に作戦を練るコナー©日本サーフィン連盟

 

コナー柄沢オレアリーは、スタートからレフトの波を掴み、フォアハンドでパワフルなパフォーマンスを披露し6.00をスコア。ヒート終盤までバックアップがなく、4位を強いられるも、ラストウェイブで6.63とトップスコアを塗り替えて、しっかりとトップ通過。20分ヒートにもようやく慣れてペースを掴んできている様子だ。

 

都筑有夢路©日本サーフィン連盟
都筑有夢路 Credit: ISA / Sean Evans

 

女子のリパチャージR2ではH3の都筑有夢路が鋭いフォアハンドのビッグリエントリーをメイクし、5.17をスコア。バックハンドも見事にメイクし3.77をスコアして2位でラウンドアップ。

 

松田詩野 Credit: ISA / Jersson Barboza
前田マヒナ
松田詩野 Credit: ISA / Sean Evans
田中樹コーチと今日は出番なくチームの応援する稲葉玲王©日本サーフィン連盟

 

H6の松田詩野も、レフトに的を絞り、際どいセクションで板を切り返すターンを披露し、終盤に4.50と4.2をスコア。世界ランキング2位にのケイトリン・シマーズ(アメリカ)が3位で敗退する中で2位でラウンドアップ。

H14の前田マヒナもレフトでコンビネーション・マニューバーを披露して5.50と5.00をスコアして1位でラウンドアップを決めた。

 

明日の大会5日目は、現地時間7:30に男子メインラウンド3がラストリアルで、女子リパチャージラウンド3がエル・ピコで再開。男子メインラウンド3に勝ち進んでいる稲葉玲王がH8 に登場。

女子のリパチャージR3ではH2に都筑有夢路、H3に松田詩野、H8に前田マヒナが登場。男子リパチャージR3ではH2に五十嵐カノア、H8にコナー柄沢オレアリーが登場する。がんばれ!日本!

現地時間の 2024年2月28日7時30分 は、日本時間の 2024年2月28日20時30分です。

 

NAMINORI JAPAN 日本代表選手

 

男子:五十嵐カノア、稲葉玲王、コナー柄沢オレアリー
女子:松田詩野、都筑有夢路、前田マヒナ

 

大会名:2024 ISA World Surfing Games
主 催 :国際サーフィン連盟(ISA)
期間. :2024年2月23日〜3月3日
場所. :プエルトリコ

https://isasurf.org/event/2024-isa-world-surfing-games/