結果で恩返ししたい。パリオリンピック男子サーフィン日本代表である稲葉玲王の壮行会が地元一宮で開催。

稲葉玲王の壮行会には多くのプロサーファーが集まった

パリオリンピック男子サーフィン日本代表・稲葉玲王のオリンピック出場にむけた壮行会が行われた。会場となった千葉県一宮町のホテル一宮シーサイドオーツカには、彼を応援するファンをはじめスポンサーや関係者ら約200人が詰めかけ大盛況となった。

 

壮行会に多くの報道陣が集まり、気合いの入ったガッツポーズを見せるレオ

 

プロサーファーである父親の影響で5歳からサーフィンをはじめた稲葉玲王。その後、2010年の13歳当時、最年少でプロデビューを果たし、早くから世界での戦いを視野に入れてワールド・チャンピオンシップ・ツアー入りを目指して世界を転戦した。

 

稲葉玲王を支えるサーフィン界のレジェンド、添田博道氏、添田知博氏、牛越峰統氏、そして父、稲葉康宗氏

 

そして、2022年 ASIA OPENでQS初優勝。2023年には仙台新港の素晴らしいコンディションで行われた、日本のサーフィン史に刻まれる第4回ジャパンオープンオブサーフィンで優勝。この大会でオリンピック出場への足掛りを掴んだ。そして、2024年のパリオリンピックでは、悲願の日本代表選手の座を勝ち取ったのだ。

 

壮行会には多くの小・中学生も参加。レオにエールを送った

 

ダイナミックでエネルギッシュなパフォーマンスが稲葉玲王の持ち味。フロントもバックハンドでも見事なまでのエアリバースを披露する姿は海外で活躍するに相応しいサーファーであることは間違いない。世界レベルのサーフィンを見せる数少ない日本人サーファーである。

 

 

そして、稲葉玲王の持ち味はハイパフォーマンスだけではない。幼少期から通いチャージを続けてきたハワイ・ノースショア。そこで手に入れたビッグウェイブでのパフォーマンスが今の稲葉玲王の大きな力となっている。

 

会場には200人ほどの応援団が駆けつけた photo:deltaforce surf

プロサーファー 稲葉玲王選手 タヒチ合宿① 2024.06.21公開

 

 

今回パリオリンピックの会場となるタヒチのチョープーは、地球上で最も強烈なモンスターウェイブが立つ場所。この場所で行われる大会の日本代表選考は、チョープーを滑れるヤツしか代表になる意味がいないと言われ、選考は困難を極めたが、最終的に稲葉玲王が選ばれるべくして選ばれたのだと思う。

 

 

全員が「GO REO」と書かれたTシャツや帽子を身に着け、笑顔を見せた稲葉は来場者全員と言葉を交わしていた。photo:deltaforce surf

 

パリオリンピック男子サーフィン日本代表は、稲葉玲王とCTサーファーで東京オリンピック銀メダルの五十嵐カノアとコナー柄沢オレアリー。そして女子は松田詩野。この素晴らしい4名が日の丸を背負ってタヒチの大波にチャージする姿を早く見たい。期待に胸が高鳴る。がんばれ!稲葉玲王!がんばれ!日本!

 

稲葉玲王 photo:deltaforce surf

 

皆さんに金メダルを見せれるように頑張ります。結果で少しでも恩返しできるようにしたい。

 

「今日は本当にまずこういう会を主催してくれたイズキくん(田中)難波さん初め、本当いろんな方の協力があって、こんな盛大に送り出してもらうことができて本当にありがとうございます。」と稲葉が挨拶で会を締めくくった。

「また遠いところからお忙しい中、こんなたくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございます。

本当皆さんの応援だったり、サポートしてくれているスポンサー様のおかげで、こういう大きなチャンスはやっと掴むことができたので、これをしっかりものにしてメダルを日本に持ち帰って、皆さんに結果で少しでも恩返しできるようになればなと思います。」

 

 

壮行会には多くの小・中学生も参加。レオにエールを送った

 

大きなチャンスが絶対みんな平等に来ると思う。

 
「今日子供たちも、たくさん来てくれてるんで、自分からちょっと。偉そうなことを言える立場ではないんですけど、サーフィンをやっていく上で、試合の結果だったり、いろんな理不尽な思いをすると思うんですけど、諦めずにしっかり自分の夢とか目標を持ってそれに向かって行けば、人生の中で1回か2回ぐらい大きなチャンスが絶対みんな平等に来ると思うんで、本当に諦めずに頑張ってほしいなと思います。

 

昨年亡くなった小川直久プロを意志を継いで同じヘルメットのデザインでタヒチに挑む
弟の幸男プロや小川家ファミリーも応援に駆けつけた photo:deltaforce surf

 

「今回ここにあるんですけど小川直久さんのヘルメットをタヒチに一緒に持って行かせてもらえることになって。

ナオさんが現役をずっと最後まで貫いていく姿勢だったり、世界に日本人が大会で出ていけるようにレールを引いてくれた1人だと思うんで、

オリンピックの場合はやっぱり一番行きたかったと思うんで、その遺志を継いでっていうわけではないんですけど力をちょっともらえたらなって思って。

この件に関しては、ご家族のご理解があったんで本当に感謝しています。」と言葉を詰まらせながら言った。

 

先輩プロサーファーの田中英義から花束贈呈
レオのことをサーフィン始める前から知っているという千葉の大先輩、田中英義。レオはヒデヨシのサーフボードで練習していたとのこと。「稲葉玲王を誇りに感じます。頑張ってください』
乾杯の音頭は添田博道氏 photo:deltaforce surf
大先輩のプロサーファーでレオをサポートする関野聡氏も壮行会に参加。
激励に訪れた一宮町の馬淵昌也町長 photo:deltaforce surf
レオを支える稲葉ファミリー

 

 稲葉玲王は会場となるタヒチ・チョープーの波に対して、「思った波にだいぶ乗れるようになったので、チャンスはけっこうあると思う。技術的なことは今からどうしようもない。

普通の大会と違って、技というより、1本の波で一気にひっくり返せる大会なので、そこは誰にも負けないチャンスがあると思う。波によるけど、練習に行ってる間にポジショニングとかも見つけられているんで、それをしっかり忘れずにいい波に乗りたい一心です」とコメント。

 

そして今大会に向けた想いについて、「みなさんに金メダルを見せられるようにがんばるので、応援よろしくお願いします」とオリンピックへの意気込みを語った。

 

・稲葉玲王Instagram

https://www.instagram.com/reoinaba_mobb/

・BRISYS TEAM REO

https://www.brisys.co.jp/goreo