男子ベスト8、女子ベスト6が決定。JPSAショートボード第4戦「ムラサキ鴨川オープン」大会3日目

佐藤魁

文、写真:山本貞彦 

JPSAショートボード第4戦「ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装」大会3日目。会場は晴れ風は北西のオフ。朝一はつながり気味で早めのインサイドブレイク。引いてくれば、波は腰腹、セットで胸のサイズがミドルからも割れ出す。

 

明日以降の波のサイズが期待できない予想なので、ダブルバンクで進行すると発表された。男子はラウンド2、3、4まで、女子はラウンド2、3まで行なって、今日のスケジュールは終了。

 

芳田 花瑚
鈴木 莉珠
菅谷 帆那

 

まずは女子のトライアリストの結果。ラウンド2に進んだのは芳田 花瑚、中塩 佳那、鈴木 莉珠、菅谷 帆那の4人。善戦するも合格したのは中塩佳那の一人。

 

中塩 佳那

 

中塩佳那はラウンド2で、7.00、8,60ポイント、トータル15.60ポイント。これは今日の男子、女子の試合全体でもシングル、トータルともハイエスト。

 

 

中学1年生とは思えない大人顔負けのパフォーマンスを見せる。岡野 漣

 

昨日、プロ公認を得た男子の5人。岡野 漣、佐藤 利希、福井 滉東、永田 理人、井上 龍一のうちラウンド3に進出したのは、岡野 漣のみ。その岡野もプロ相手に善戦するも、このラウンドで姿を消した。

 

今回一味違う。伊東 李安琉
2連勝なるか?松岡亜音の勢いは止まらない。

 

今日までの結果で男子は安室 丈、西 慶司郎、河谷 佐助、大橋 海人、伊東 李安琉、田中 大貴、小林 桂、佐藤 魁の8人。女子はベスト6に松岡 亜音、橋本 恋、須田 那月、川合 美乃里、池田 美来、中塩 佳那という顔合わせ。

 

明日はファイナルデイ。集合時間は1時間遅らせて、7時集合となった。波の状況を見ながらも、潮の引く時間帯で良いコンディションで試合を進行する予定。お楽しみに!

プロ公認資格

中塩佳那

 

中塩佳那
これでプロ合格は3度目。今回の合格にて、年末にはプロ手続きをするとのこと。次回のJPSA最終戦の田原には出場せず。NSAの茨城で行われるジュニアの大会に出場予定です。

須田那月
ラウンド3では追い込まれた試合展開で、またしても終了直前に逆転ラウンドアップを決めた。今年のメンタルの強さは本物。これも実力です。

松本カイ
R-3が始まって、波が入らずにリスタート。結局、プアーなコンディションにやられてノーライドで敗退。怪我しながらも、サーフィンは調子良かったので残念。

佐藤魁
そのプアーなコンディションでも自在に動いて、ミドルで一人ポイントを積み上げる。他の選手がミドルに来るや、今度は一人アウトでセットを待って、3分前に逆転ライドで勝ち上がり。マイペースな試合運びでクォーターに進出。

山中海輝
写真家、映像クリエーターとしても活躍している山中海輝。新境地で今大会は集中して試合に臨む。調子良く勝ち進むもラウンド4では「勝つ」という気持ちが強く出たのか、痛恨のインターフェア。次の最終戦でリベンジに期待。

西慶司郎
試合の進め方、点の出し方を知っている。早い波でもレールワークが上手いから、技も入れられる。自分のことをよく理解しているから、できるんだ。
「(レフトに乗っていくと)逆光でセクションが読めなかった」という西だが、しっかりと高得点をマーク。昨年の鴨川大会での優勝者でもある西。R2の12分ノーライドという場面も切り抜けて、ついにベスト8進出。

今回のAbema MCのnicoさん、水野亜彩子プロに加え、ゲスト解説者として大橋海人が参加。

ダブルバンクのために、設置されたジャッジ、MCブース。

 

安室 丈
「前のヒート(R4)はバンバン乗って、分かりやすいかなと思っていたんですけど、結構難しい波で苦戦しました。5.83は出るとは思っていなかったので出て良かったです。」準々決勝に勝ち上がった安室丈は現在ランキング1位で、このまま決勝まで残るとグラチャンが現実味を帯びてくる。

河谷 佐助
「勝ったんですけど、正直、自分の納得いくライディングができてない。次はもっと良い波乗って、完璧なライディングをして 決勝まで行って、絶対優勝します。」長身を活かしたダイナミックなサーフィンで勝ち進む河谷佐助の目には頂点しか映っていない。

伊東 李安琉
最近の練習時はエアをやり過ぎないように心がけているという伊東。これまでの衝動的な部分が減った分、技の精度が上がっている。西 慶司郎、鈴木仁とのハードヒートで1位通過でQFへ勝ち上がった。

田中 大貴
「今日はどの波に当たるかわからない状況だったので、プライオリティがあってもなくても、良い波に乗れたらラッキーみたいな感じで、たくさん波に乗ろうと思っていました。最初の5分に勝負をかけてました。」と先手必勝の作戦が功を奏した田中大貴。

小林 桂
「ハイタイドでどれが良い波か分からなかったから、たくさん乗れば良いスコアが出るかなと思っていました。プライオリティを考えずにいっぱい波に乗ろうと思っていました。」今回の波は自分の好きな波だというだけあって、彼のパフォーマンスにマッチしている。

大橋海人
「板をCIのネックベアード2に変えたら調子良くなった。前のヒートのような波は入ってこなかったので、インサイドに絞ったのが良かったのかなと思う。」とヒート後にコメント。

今回はライブ配信の解説者としても参加している大橋海人。MCブースに彼の顔があるだけで選手たちの緊張が解れ、会話も弾んでいるように感じる。

川合 美乃里
「今回の鴨川は練習は結構ハマっているんですけど、試合中に全然良い波に乗れなくて。一つ前のヒートはもう負けたと思うような試合運びでした。このヒートは一本だけ良いのに乗れて良かったと思っています。」とコメント。サーフィンの調子は良さそうだ。

橋本 恋
最近はショートボードのコンペを目指すジュニア育成プログラムのコーチを務めている橋本恋。ラウンド3ではエクセレントの8.33をスコアして1位でR4へ勝ち上がった。

池田 美来
その橋本塾の一期生でもある池田美来。13歳の彼女は現在ツアーランキング4位でグラチャンも狙えるポジションにいる。
河村海沙
YouTubeチャンネルが大人気のカイサ。安室丈、都築 虹帆、黒川日菜子などのコーチングも行っており大忙し。サーフィンも最近絶好調で、彼らのようなトッププロたちのコーチングをすることが、自分のサーフィンのスキルアップにつながっているようだ。今回は安室丈との師弟対決目前にして敗れた。
鈴木仁
昨日は、バレルをメイクし完璧なフルローテーションを決めて、
パーフェクト10をスコアしたジン。優勝候補の一人として、今日もその勢いでエアをガン決めしていたがQFを目前にして敗れた。

 

 

今回もサーフメディアは現地から最新情報をお伝えします。

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JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/

 

ヒート表

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第4戦

ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装

期日/10月18日(月) ~ 10月21日(木) 予備日:22日   ※プロトライアル同時開催
会場/千葉県鴨川市 東条海岸(マルキポイント)

 

【ABEMA LIVE配信URL】
■10/18(月) 大会1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/E95zWdHYFq5Qaj
■10/19(火) 大会2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/DHtbr7msDmWmCB
■10/20(水) 大会3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/DHtbpbxd7CvqY3
■10/21(木) 大会4日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/9JPnpJy376AXbV