鈴木仁がバレルとフルロテーションエアでパーフェクト10。JPSA「ムラサキ鴨川オープン」大会2日目

鈴木仁

文、写真:山本貞彦 JPSAショートボード第4戦「ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装」大会2日目。

 

会場は朝から小雨でその後、本降り。風もサイドが強く吹くコンディション。潮回りも大潮となったことで、引きに向かうと腰腹だった波は胸肩までサイズアップ。今日は会場正面の右のバンクを使い、エキサイトなヒートの連続となった。

 

 

今は男子本戦ラウンド1の24ヒートを全て行い、本日のスケジュールは終了。まずはAMのトライアリストの結果。

男子は昨日の勝ち上がった12人に加え、スポンサーシード、ローカルアマシード、年間アマシードの5人で合計17人が挑戦。このラウンドを勝ち上がったのは岡野漣、佐藤利希、福井滉東、永田理人、井上龍一の5人。

波の状況もあるが、積極的に試合開始から攻めた事が、結果、合格に繋がった。おめでとうございます!

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

surfmedia(@surfmedia)がシェアした投稿

 

今日のハイポイントは鈴木仁のチューブからエアーのメイクで10ポイント。トータルスコアも17.67ポイントで、こちらもトータルハイエスト。

 

西 慶司郎
上山 キアヌ 久里朱

 

ツアーランキング上位の安室 丈、西 慶司郎、仲村拓久未、岩見天獅、脇田 泰地、上山 キアヌ 久里朱、塚本 勇太、田中大貴、金沢呂偉らはラウンドアップで明日へ繋いだ。

 

小林 桂
松本カイ

目立っていたのは佐藤 魁、松本カイ、伊東 李安琉、小林桂らで、明日以降も試合をかき回してくれる予感。

 

ただ、波予想では下降傾向。よって、明日は男子女子ともラウンド2、3までの予定だったが、急遽、男女ともラウンド4まで行う予定になった。明日の結果で男子はベスト8、女子はベスト4に絞られる。明日は熾烈な戦いとなる、見逃すな!

 

 

プロ公認資格

岡野 漣

稲葉玲王や浜瀬海が中学校2年生でプロ公認を得ているが、その記録を塗り替えて中学1年生の岡野が最年少プロ公認を得た。「インサイドが難しかったんですけど、乗れて良かったです。全然緊張はしなかったです。めちゃくちゃ嬉しいです。」とコメントは初々しさが残る。

佐藤 利希

「最初はセットがこなくて、でも最後はいっぱい波がきて乗れてよかったです。常に下にいるって感じなのでプレッシャーはなかったです。」目標は優勝と語ったリキ、今後の活躍に期待したい。

福井 滉東

「めっちゃ嬉しいです。そして、家族や友人、スポンサー、今回コーチングした浦山哲也に感謝したい」とコメントした福井。「今後はみんなが憧れるようなプロサーファーになりたいと言った。

永田 理人

奄美大島期待の星の永田「行けてるか分かんなかったんですけど、行けててよかったです。風が強くてとても難しかったです。プロ公認はよかったんですが、次のラウンドも勝てるように頑張りたいです。」

井上 龍一

「茨城のあの悔しい負け方をしてから1ヶ月間ずっと苦しかったんですけど、なんとか頑張って、ここまでこれて本当によかったです。あのヒートは最後の1秒まではプロサーファーだったのに、またアマチュアに戻ってしまって本当悔しかったので、ここでの勝利は本当に嬉しいです。」

大橋 海人
アウトは行かず、ミドルで演技。ワイドなブレイクではあるものの、逆に攻め攻めで見せ場を作った。試合は「楽しんで」を実践。

鈴木 仁
潮が上げいっぱいの状況で、インサイドの惚れたチューブをメイクして、エアーもコンプリート。今大会初の10ポイントです。

「最初は普通にエアをしようかなと思ってテイクオフしたんですけど、チューブっぽくなったんで、一回波に合わせてみてから、綺麗に抜けれたんで跳ぶ瞬間にフルローテをしようという感じに変えました。最近このマルキポイントでインサイドでのエアを体にたたきこませてきたんで、その感覚で飛びました。

伊東 李安琉
髪型もサッパリのイメージチェンジ。いつもの自由奔放なサーフィンは健在。試合でハマると誰も勝てない。

「たまたま良いレフト乗れてよかったなって感じです。とりあえず一安心ですね。セットの狙っていたグーフィーが乗れて思い通りのサーフィンができました。

松本 カイ
右手首を骨折しながらのパワーサーフィン。レールサーフィンだから演技も力強い。

「鴨川は癖があるというか、波のタイミングを取らないとうまく繋がらない波かなと思っていて、難しかったけど楽しかったです。」ホームで練習中に骨折。まだ骨が繋がっていないという状態で試合に出場する松本カイ。「試合になると痛みが感じない」と笑いながら言った。

岡野 漣
ミスを恐れず、今の自分ができることを全て出し切ってラウンドアップ。12歳のプロサーファーの誕生だ。

佐藤魁
「その前に何本か乗れそうなのがきてたんですけど、それをスルーしたらプライオリティもあって、たまたま1本きて良かったです。」とエクセレントをスコアした波について語った佐藤。最近ヨガのインストラクターの免許も取得して、サーフィンにもが効果が表れていると言った。

野呂海利
「最後ののセクションが難しくて、そこをずっと鴨川で練習してきたんで、その成果が出て良かったと思っています。

山中 海輝
ノーズが折れてしまうアクシデントに見舞われた山中。スペアボードも調子が良くて、どっちのボードを使うか迷っていたがボードが折れたことで、「やっぱりこちだったんだな」と思ったという。「朝はインサイドしかなかったが、アウトサイドの波を狙った」という山中は大逆転勝利で勝ち上がった。

安室丈
「朝は手前の波だったのが、急にアウトも来始めて。アウトに行けば良かった」といったジョー。「今回はあまり緊張もなくできました」と前回の茨城で優勝したの時のボードを使用し2連勝を目指す。

金沢 呂偉
「自分のところにいい波がきてくれた」と言った金沢。「アウトの2発大きなターンをすれば点が出ると思った。鴨川の波はちょっと癖があるけど、地元の生見(四国)にも少し似ていると思います。」

脇田泰地
「朝、波がヤバイねって言っていたんですけど。めっちゃ波良くなってて。乗りやすかったです。鴨川のいい時みたいになっていて楽しかったですね。」PUとEPSのボード選びを迷ったがEPSを選んで、見事に波とマッチしたサーフィンを見せた脇田だった。

小林 桂
「波もショアブレイク気味で難しそうだなと思って。最初ちょっと緊張しちゃって、でも今回試合に参加できてよかったです。ショアブレイクが結構速くて、ターン2発入れられないかと思っていたんですけど、レイバックが一番好きな技なので、それが決められてよかったです。

岩見天獅
「最初波が来なくてヤバイなと思ったんですけど、そのあとリズム良く乗れたんで良かったです。最初は右を狙っていたんですけど、試合直前に正面でできるんじゃないかなと思って移動しました。」

小川 拓也
小川直久プロの息子である小川 拓也。ローカルAMシードで今大会に参戦。残念ながら力を出し切れず敗退。しかし、この経験が明日へ繋がる。

3XJPSAグランドチャンプの加藤嵐は小林桂に次いで2位でラウンドアップ。トップでの板の返しは更に鋭さを増している。
辻 裕次郎 安定感のあるサーフィンは上手さの証拠。しっかりとした技のコンビネーションでラウンドアップ。
2017年のWSL ASIA リー ジョナル・ジュニア・チャンピオンで、2020年東京オリンピックサーフィン女子で銅メダルを獲得した都筑有夢路の兄としても知られる都筑百斗。最後の最後に逆転されて悔しい初戦敗退となった。
村田嵐 「最初に乗らないと直ぐ焦ってしまって、自分のできないことをやってしまう癖があるので、サーフボードを信じてライディングをしました。インサイドの2ターンで点が出せる自信があった」とヒートを振り返った。

 

 

今回もサーフメディアは現地から最新情報をお伝えします。

https://twitter.com/SURFMEDIAJAPAN/

https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP

 

JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/

 

ヒート表

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第4戦

ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装

期日/10月18日(月) ~ 10月21日(木) 予備日:22日   ※プロトライアル同時開催
会場/千葉県鴨川市 東条海岸(マルキポイント)

 

【ABEMA LIVE配信URL】
■10/18(月) 大会1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/E95zWdHYFq5Qaj
■10/19(火) 大会2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/DHtbr7msDmWmCB
■10/20(水) 大会3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/DHtbpbxd7CvqY3
■10/21(木) 大会4日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/9JPnpJy376AXbV