伊東李安琉がJPSA初優勝。川合美乃里は2年ぶりの優勝。JPSA第4戦「ムラサキ鴨川オープン」最終日

優勝した川合美乃里と伊東李安琉

文、写真:山本貞彦 

JPSAショートボード第4戦「ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装」は本日が最終日。昨日の予想通りに波高が下がり、朝の集合時間にはウネリのみで、その後もインサイドのショアブレイクが続く。オンホールドを続け、8時30分から女子のラウンド4からスタートし、男女とも決勝まで行われた。

 

 

しかし、引きに向かっているとはいえ、インサイドのワイドブレイクなので、技は1発。テイクオフしてみないと、波が張るのかわからない。やっとミドルから割れ出して、つないで2発という状況。

そのミドルもコンスタントには割れず。なので、インサイドでポイントを重ねるか、時折入るミドルに照準を合わせるか。また、優先権をどう使うか。選手の判断は別れた。

 

男子優勝:伊東 李安琉 2位:西 慶司郎
3位:大橋 海人、小林 桂
5位:安室 丈、河谷 佐助、田中 大貴、佐藤 魁

女子優勝:川合 美乃里 2位:中塩 佳那
3位:松岡 亜音、橋本 恋
5位:須田 那月、池田 美来

 

 

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伊東李安琉がJPSA初優勝。

 

伊東 李安琉(いとう・りある)

フリーサーフィンには定評があり、センスもある伊東 李安琉。今までの大会では自分の乗りたい波、やりたいこと優先で戦っていた。だから、自分のペースでできている時には勝てたが、ペースが乱されると修正はできず。

しかし、今大会では自分を抑えて試合に集中。チューブやエアーが得意なだけあって、レールワークも上手い。スキルもあるだけに、波を掴めば魅せる演技ができる選手だ。

 

ついにコンペにも覚醒したか。楽しみな選手が、また一人増えた。この後はクイックシルバーのヤングガンにも招待されてフランスへ。

今大会の賞金もラウンドアップマネー方式。スポンサーの「さわかみグループ」様から副賞として20万円が贈られ、賞金総額は¥850,000 を獲得。 JPSA初優勝おめでとう!

 

グランドチャンピオンを狙いたい。

 

「めちゃくちゃ嬉しいです。それだけですね。初優勝だったので、コロナで宮崎で練習ばっかりしてたから、その練習が役に立ったかなって思っています。波がちっちゃくて、決勝が一番難しい波になっていたから。とりあえず本数を乗ってリズムを作っていこうと思っていて。リズムを掴めて良かったです。

この大会に向けてトレーニングして、それなりに準備はしてきたんですけど。やっぱり(勝因は)宮崎の良い波で練習してきたことが良かったのかなって思います。今回はあまり緊張とかもしなかったので良かったです。今後の目標は、田原も出れたらグランドチャンピオンを狙いたいなって思っています。明日からフランスに行く予定で、フランスでちょっと修行してきます。」

 

 

西 慶司郎
この1年で試合巧者に成長。波と相手選手との駆け引きにも長けていて、瞬時に作戦も切り替える事ができる。優先権の使い方も上手いし、特にリードした時の試合展開は巧み。今大会は準優勝でツアーランキングも安室丈を抜いて、トップに躍り出た。

昨晩気合を入れて髪色を赤に変えて最終日に挑んだケイジロウと健闘を讃え合うカイト

大橋 海人
楽しみながら試合をこなす。ヒートの時間内にどれだけ観客を沸かす事ができるか。リズムもテンポも良いから、海人のヒートは面白い。

小林 桂
勝ちたい気持ちが伝わってくるヒート運びだった。来た波に全て乗るぐらいの覚悟で戦っていたが、セミファイナルではそれが空回り。ポイントは伸びず、今大会は3位という結果。

 

川合美乃里は2年ぶりの優勝。

 

川合 美乃里
JPSAでは久々の優勝。2019年の千葉一宮の以来か。決勝では3分前に逆転して、そのまま逃げ切りと劇的なドラマを見せた。波が小さくても、ボードコントロールで技を大きく見せることができる。これで最終戦も楽しみになった。

 

今大会の賞金もラウンドアップマネー方式。スポンサーの「さわかみグループ」様から副賞として10万円が贈られ、賞金総額は¥290,000 を獲得。おめでとう!

 

 

最終戦に向かって頑張っていきます。

 

「もう本当に嬉しいです。乗る波、手を出す波、全部良くなくって。引っ掛からないとかもあって。やっと乗れたと思っても早すぎて。海の中でどれに乗れば良いんだよって思っていました。笑 いやぁ、でもあのセット(5.00をスコアした波)を待って良かったです。

久しぶりの優勝で、なかなか結果が残せない状況でも、優しく応援してくださったファンの皆様本当にありがとうございました。11月に田原で最終戦があるので、それに向かって頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。

 

中塩 佳那
前戦のJPSA茨城では、AMの松岡 亜音が優勝。この大会では絶好調だったことで、再びAMの優勝かと思われたが準優勝という結果。今大会ではエクセレントスコアを叩き出し、十分、プロでも通用する実力を示した。

松岡 亜音
プロに転向しての2戦目。前回に続き優勝を狙っていたが、ライバルの中塩に止められた。スピードをつけられるから、どんな波でも技を入れられる。小波でも戦えることを証明した。

橋本恋
今シーズンの初戦はR2敗退、前回の茨城では初戦敗退とこの鴨川にはランキング16位で入った橋本恋。これ以上は負けられないと奮起して今回は3位に入賞。最終戦につながる結果を残し、更なる巻き返しに期待したい。

Abemaのインタビュー用モニター。選手はこれでMCと会話する。今日は小川直久プロがゲスト解説でした。

安室丈と河村海沙コーチ。いつもの朝の波チェックからの作戦会議。

5位:安室 丈

5位:河谷 佐助

5位:田中 大貴

5位:佐藤 魁

5位:須田 那月

5位:池田 美来

 

次回、愛知県田原市伊良湖 赤西海岸(ロコポイント)または大石海岸(ロングビーチ)で開催予定のJPSAショートボード/ロングボード最終戦「さわかみチャレンジシリーズ ALL JAPAN 田原プロ -Challenge III-」は、ショートボード 11/15(月)〜11/17(水) 予備日:18(木)。ロングボード 11/18(木)〜11/19(木) 予備日:20(土)で開催。特別戦 シニア・マスタープロも同時開催されるので、そちらもお楽しみに。

 

 

今回もサーフメディアは現地から最新情報をお伝えします。

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JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/

 

ヒート表

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第4戦

ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装

期日/10月18日(月) ~ 10月21日(木) 予備日:22日   ※プロトライアル同時開催
会場/千葉県鴨川市 東条海岸(マルキポイント)

 

【ABEMA LIVE配信URL】
■10/18(月) 大会1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/E95zWdHYFq5Qaj
■10/19(火) 大会2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/DHtbr7msDmWmCB
■10/20(水) 大会3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/DHtbpbxd7CvqY3
■10/21(木) 大会4日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/9JPnpJy376AXbV