矢作紋乃丞、松本浬空、石井天使がプロ公認。JPSA「ムラサキ鴨川オープン」大会初日リポート

今日のプロトライアルでシングル、トータルともハイスコアを叩き出した矢作紋乃丞。

文、写真:山本貞彦 

 

JPSAショートボード第4戦「ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装」が千葉県は鴨川マルキポイントで今日から21日までの予定で開催。今大会も無観客試合となります。

 

 

本日の会場は晴れから曇り、時折、雨も混じる天気。台風19号が消滅して、昨日まであったウネリはサイズダウン。それでも腹胸で、セットは肩ぐらいの波がブレイク。

 

トライアルを勝ち上がった藤本世音。オーストラリア修行の成果を見せられるか。

 

ただ、それも潮が引いている時だけで、上げているとショアブレイクのワイドなダンパー。よって、インサイドの波では1発入れるのが限界。なので、キレた波を選んで演技ができた選手が勝ち上がった。

 

大橋海人の弟、茅人も本戦へ勝ち上がる。

 

今日のスケジュールは男子プロトライアルをR-2まで消化した後、女子の本戦ラウンド1までで終了。プロトライアルはこの大会が今年最後となる。

 

前回の茨城では、最後の1秒でプライオリティ・インターフェアをとられて敗退した井上 龍一。今回は絶対にプロ公認を掴みたい。

 

プロ公認資格は、ヒートで1ウェイブで7点以上、もしくはベスト2スコアで11点以上出した選手に与えられる。もしくは、男子は本戦のラウンド1を勝ち上がった場合もプロ公認となる。今回、女子についてはトライアルが本戦のラウンド1に組み込まれているため、ラウンド2を勝ち上がればプロ公認となる。

 

 

鈴木 莉珠

 

今日のプロトライアルの結果。男子が参加44名で、明日の本戦に進めるのが12名となる。その前に一足早くプロ公認資格をゲットしたのが、松本 浬空(5.00+6.00=11.00)、矢作 紋乃丞(7.17+7.50=14.67)、石井 天使(6.83+5.33=12.16)の3人。

 

 

菅谷 帆那

 

女子はスポンサーシード、ローカルアマシード、年間アマシードの選手を含め18名がラウンド1で挑戦。スコアではクリアできるものはおらず、ラウンド2に進んだのは芳田花瑚、中塩佳那、鈴木莉珠、菅谷帆那の4人という結果。

 

 

現在ツアーランキング2位の川合美乃里

 

この本戦ラウンド1ではシードが強かった。ツアーランキング上位の川合 美乃里、須田那月、池田美来、都築虹帆、川瀬心那、高橋みなと、松永莉奈らは順当に勝ち上がり。

 

 

丸山千朝

 

ランキングトップの脇田紗良はWSLのチャレンジシリーズで海外遠征中のため、ここで差を詰めたいところ。調子が良さそうなのは、前回の茨城で優勝した松岡亜音をはじめ、池田美来、丸山千朝に中塩佳那、芳田花瑚らは勢いがある。明後日のラウンド2がますます楽しみだ。

 

 

明日は男子の本戦ラウンド1がスタート。今日、勝ち上がった選手に加え、スポンサーシードには岡野 漣、ローカルシードには小川 直久の息子、小川 拓也がクレジット。

 

 

今年最後にプロに合格するのは誰か。明日以降もお楽しみに!

 

 

プロ公認資格

松本 浬空
矢作 紋乃丞
石井 天使

 

 

矢作紋乃丞
ラウンド2では波を選び切れずに4位で終了するも、今日のプロトライアルでシングル、トータルともハイスコアを叩き出した矢作紋乃丞。

「7点も出ると思わなかったので、ちょっとびっくりしています。良い波2本乗れてプロになれて良かったです。嬉しいです。得意なことができたので良かったです。みんなが見てて楽しいようなサーフィンするプロサーファーになりたいです。」とコメント。

渡邉 壱孔
先週、福島北泉で開催されたNSAの全日本サーフィン選手権大会ボーイズで優勝した渡邉 壱孔。あと1本が足りず、惜しくもラウンド2で敗退。

中塩 佳那
こちらもNSA全日本サーフィン選手権大会のガールズ優勝の中塩 佳那。ワイドな波でも果敢に攻めてラウンドアップ。スピードがあるから成せる技でもあるんだ。

「最初のほうに2本決めて、後から追い上げたいなと思っていたので。途中の3本目でブッ刺さったやつなんですけど、首がグキッといって痛めてしまったんですけど、その後6点台のリップができたので良かったです。」とコメント。

芳田 花瑚
NSA全日本サーフィン選手権大会のウィメン優勝の芳田 花瑚。でかい波だけでなく、小さい波もこなす。「切れた波があれば全部行こうと思っていました。調子はめっちゃ良いです。」とコメント

庵原 美穂
さすがベテランと言えるまとめ方。僅差の戦い方を知っている。

須田那月
ヒート終了直前で逆転ラウンドアップ。追い込まれても、自力でこじ開けるメンタルの強さも見事。「ヒヤヒヤしたヒートでした。こんなところで負けてられないなと思って、いつもだったら迷っていたシチュエーションだったんですけど、今回は自分の直感に任せようと思って、すぐ場所を移動して。波を選ぶ余裕もないぐらいのペースで最後は乗って、そこもコケずにスコアが出せたので本当に良かったです。」

小川 直久、牛、タカ
ガンから元気に復活の小川 直久を囲む牛越峰統、福地孝行のスリーショット。

検査
JPSAのPCR検査、検温は回を増すごとにシステマチックになって、とてもスムーズ。

ウォーターサーバー
ウォータースタンド提供のマイボトルが選手全員に無料で配布。専用のウォーターサーバーも用意された。

選手ロッカー
今回から選手用のロッカーが常設された。マスクやイヤホーンなど身のまわりのものを置いておくことができる。

松本浬空
「グーフィーの波を狙っていたんですけど、レギュラーの波が来て3ターンぐらい入って。まさか6点出るとは思わなかったです。決まったからガッツポーズ出ちゃいました。一番はお父さんとお母さんに伝えたいです。前回の茨城でプロになれなくて、とても悔しくて。今回絶対なりたいと思っていました。

 

松岡亜音
「午前中に見ていた波と変わってしまって、乗りずらかったんですが、なんとか1発決められて良かったです。右のほうにも波が割れていたんで行ってみたんですが、難しかったです。今回も調子が良いので優勝を目指して頑張ります。

都築 虹帆
「一発が大事だなと思っていました。見た目以上にたるくて早い感じの波で、ひっかけるのも大変だし、パワーもないので上げるのも大変でした。調子は最高で、地元の田原(愛知県)にもよくあるコンディションで、今回はトライアルから愛知のことかも出ていて楽しくできてて良い感じです。目指すはグランドチャンピオンなので、今回も優勝目指して頑張ります。」

池田美来
「最初の方は、ちょっと無難に乗りすぎてしまったかなと思うところがあって、もうちょっとガンガン攻めて乗るようにしていたら良かったのかなと思っています。焦りはなくて、落ち着いてやれたのかなと思っています。昨日の夕方もこんな感じだったので練習しました。」

松永莉奈
「1本目で決められて、ちょっと安心したんですけど、バックアップが決めれなくって、ちょっと焦りました。ショアブレイク気味で難しかったです。」

大村奈央
「潮が上げてきて、着地が水か陸かという際だったので、ちょっとでも水の量がある右側に行ってみました。今日より波が上がるか下がるかわからないんですけど、その日のコンディションに合わせて全力で良いパフォーマンスをしたいと思います。」

 

 

 

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ヒート表

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第4戦

ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装

期日/10月18日(月) ~ 10月21日(木) 予備日:22日   ※プロトライアル同時開催
会場/千葉県鴨川市 東条海岸(マルキポイント)

 

【ABEMA LIVE配信URL】
■10/18(月) 大会1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/E95zWdHYFq5Qaj
■10/19(火) 大会2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/DHtbr7msDmWmCB
■10/20(水) 大会3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/DHtbpbxd7CvqY3
■10/21(木) 大会4日目
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/9JPnpJy376AXbV