JPSAショートボード最終戦「ALL JAPAN 田原プロ」開幕。ランキング・トップの西慶司郎、笑顔のトップ通過

西 慶司郎

文、写真:山本貞彦  11/15-19 JPSA「さわかみチャレンジシリーズ ALL JAPAN 田原プロ -Challenge III-」は、愛知県田原市伊良湖 赤西海岸(ロコポイント)で開催。この大会が2021年度JPSAツアーのロング・ショート共に最終戦となる。まずはショートボードからで、今日から17日までの予定で行われる。※ 今大会も無観客試合となります。

 

大会初日ハイライト映像。

 

本日の会場は晴れ。朝は冷え込むものの、昼には20度と暖かい。朝一の波はウネリのみで、ショアブレイク。潮が引かないと割れない。

しかも、これは潮が上げるまでの限定ブレイク。この先も厳しいコンディションが続く予想のため、ヒートはダブルバンクで進行することとなった。

加藤嵐

 

まずは男子のR-1から。会場正面の左(ロングビーチ側)を奇数ヒート。右は偶数ヒートとし、潮が動いた7時40分からスタート。

波のサイズはスネからヒザ。左のポイントではレフトがメインで、右のポイントではライトの波が割れる。

 

西優司

右は突堤があることで砂がついているからか、セットを掴んで繋げば、それでも3発+フィニッシュが入れられる。左のポイントは右に比べて波の張り出しが弱いので、2発が限度か。

大澤伸幸

 

ただ、どちらにしても厳しいコンディションには変わらない。技を入れるためにはセットを掴むのが必須。選手にとっては波を読む目とスキルだけでなく、運も味方にして戦うシビアなラウンドとなった。

 

11時30分には左のポイントの波数が減ったことで、試合はヒート20までで今日は終了。続きは明日へ順延された。

 

プロ公認資格

軽部 太氣

「2017年ぐらいから、ずっとプロトライアルを受けているんです。ちょっと諦めようかなと思った時も一瞬あったんですけど、どこかで自分のタイミングが合えば勝てると思っていたんで、諦めずにやってきて良かったです。

長い間、サポートしてくれている家族やスポンサーの方に感謝したいです。ありがとうございます。これからは、更に上目指して、優勝とかチャンピオン争いとか、食い込んでいけたらなと思います。」

軽部 太氣
今年度のAMシードでJPSAツアーに参戦していた軽部 太氣。見事に1位でこのラウンドを勝ち上がり、プロ公認資格を獲得した。おめでとう!

 

西慶司郎
ジャッジの基準となる今日の1ヒート目。全く予想もつかない状況でも、自分のサーフィンを出せるところが強くなった証拠。試合が終われば、プレッシャーから解放されて、この笑顔。

 

 

「会場に来るまで千葉の方は凄く波が良くって、自分のサーフィンの調子も凄く良かったんですけど、こっちに来てびっくりな波でした。でもサーフィンの調子はいいので楽しむことだけに集中してやります。」

 

現在ツアーランキングでトップの西だが「グランドチャンピオンに関してはあまり意識はしていないですね。どちらかというと自分のこの20分(ヒート)でやれる仕事をだけを意識していれば、そこに辿り着けるのかなって思っています。」と密かに闘志を燃やすコメントをした。

 

河谷 佐助
数少ないセットを掴み、バックサイドで5発! 本日の最高得点となる8点のエクセレントを出した河谷。「あの波に乗れたから勝てたんだと思います。ゼッケンも着ていないフリーサーフィンのつもりで挑んでました。あの8点を出した波は、神様にお願いしたら、自分の目の前にボコってきたんです」

村上蓮
「波が来な過ぎて、試合をしている感じじゃなかった。」と厳しいヒートを振り返ってコメントした村上。それでも見事1位でラウンドアップ。「みんなが思ったより右で待っていてくれたんで、一人でちっちゃいの狙えて良かったです。」

岩見天獅
10月末に茨城県の河原子で行われたNSAジュニア・オープンのボーイズクラスに出場し見事2連覇して勢いのある高校1年生の岩見。

「昨日の夕方も入るの悩んだんですけど、もっとヤバいんだろうなと思って、頑張って練習しました。今年フルでJPSAに参戦して、対戦相手は年上の人ばかりなんですが、そんな人たちに気持ちで負けないでやれるようになったかなって思います。」

 

松下諒大
神奈川県の湯河原町の吉浜をホームとする松下。ビッグウェイブから小波も巧みにこなすマルチサーファー。今回のコンディションも自分にとっては、アドバンテージに感じていると言った。

「こんな小さい波に乗れる人も、あまりいないと思うので、ここばっかりは頑張ろうかなって思っています。デカい波も好きなんですど、ちっちゃい波も乗れちゃうんで、ちっちゃい波で分からせようかなって思ってます。笑」

 

仲村拓久未
厳しいコンディションの中、フロントサイドで5.73をスコア。4.33でバックアップし、1位で勝ち上がった仲村。

「今日は波回りが良かったです。でも風が強く吹いているので板が走りずらかったんですね。とりあえず、あのセットに乗れたから良かったです。あれは8点出せる波だったと思うですけど、右はフロントサイドは難しいですね。バックサイドのほうが当てやすそうです。」

ダブルバンクになったことで、会場の砂浜にもジャッジ、ビデオ撮影、プライオリティーパネルも設置。

セットの数は少ない。プライオリティはあるものの、セットが来れば、全員で駆け引き。

会場内は今までにないテント数。PCR検査場からビーチマーシャル、Abemaライブブース他、動線含め、システマチックに配置された。

ビーチではロープを張って立ち入り制限。インサイドが一段下がっているために、ジャッジブースから見づらいため。

最終戦ともなれば、PCR検査についてはスタッフだけでなく、選手も熟知。なので、トラブル無く、とてもスムーズ。

女子のヒート組を再チエック。西元エミリー、渡辺愛、西元ジュリ。

試合前に練習!とウエットスーツに着替えて来たものの、波がまだブレイクしてない。。。高橋みなと、川合美乃里

ヒートチエックをする出番待ちの大野修聖とチャネルアイランズサーフボードの岡島宏盛。本日は大野のヒートは行われず、明日に持ち越しとなった。

 

 

●ショートボードヒート表

●ロングボードヒート表

 

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【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第5戦 -CS3-

さわかみチャレンジシリーズ
ALL JAPAN 田原プロ -Challenge III-

期日/11月15日(月) ~ 11月17日(水) 予備日:18日
会場/愛知県田原市伊良湖 赤西海岸(ロコポイント)※シニア・マスタープロ 同時開催
【ABEMA LIVE配信URL】
■11/15 (月) ショートボード1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-1/slots/EC2XkgRNs5i9fV
■11/16(火) ショートボード2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-1/slots/CB6qWAFCAvzNsZ
■11/17(水) ショートボード3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-1/slots/DuZDYL991Rdz4o
■11/18(木) ロングボード1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-3/slots/EC2XnDJswdAYAs
■11/19(金) ロングボード2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-3/slots/EC2Xisp7BxZhtb