
取材、撮影:Deltaforcesurf 安室丈は、キッズの時代から明日の日本の背負って立つサーファーとして注目されてきたサーファー。2017年に宮崎で開催された「 ISA 世界ジュニアサーフィン選手権」ではU16ボーイズで日本人として初の金メダルを獲得。2018年はU18で銀メダル、2019年はU18で4位入賞という好成績を残している。
また、2018年1月にオーストラリアにて開催された「 WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ」では準優勝、2019年は3位に輝くなど、日本のサーフィン界の持つ記録を次々と塗り変えてきた。
そして、その後コロナで試合の中止や延期が続く中、ようやく自分の活躍の場を見つけた安室丈は、9月に行われたJPSA第3戦で男子ファイナル進出。四国の徳島で子供の頃から一緒に切磋琢磨してきた、絶好調の西優司と対戦した。
今回の試合で、徐々に調子を上げていった安室は、ファイナル中盤でクローズセクションでの物凄いリエントリーをメイク。それが決定打となり、見事JPSA初優勝を決めた。そんな安室丈に9Questions勝利者インタビュー。
JPSA初優勝おめでとうございます。コロナ禍で試合が延期や中止となる中、今回のJPSAに参戦するにあたって、どんな気持ちで挑みましたか?
今年は試合の数が少なくて活躍できる場が少ないので、一戦一戦気が抜けないと思って挑みました。
ズバリ、今回の優勝の勝因は?
波のサイズが大きくて良かった!
今回、特に印象に残っているヒートは誰と戦ったヒートですか? 厳しいと思ったヒートはありましたか?
ラウンド4の3人のヒートで、四国勢2人(辻 裕次郎、金沢 呂偉)との試合は、波数も少なくて厳しい試合でした 。
かなり体をストイックに鍛えていると聞きましたが、メンタルやフィジカル面で、どのようなことを行ってきたことが、今回の優勝に繋がったと思いますか?
身体の筋肉をつけて鍛えると言うより、波と身体が一致するようにヨガや身体の使い方のトレーニングをしていたから今回の結果につながったと思います 。
ヒートでエクセレントのスコアを出していましたが、力強いサーフィンが出来るようになったのはとくに、どんなトレーニングの成果だと思いますか?
ヨガや身体の使い方のトレーニングの効果が出ました 。今回の試合で優勝できて勢いもついたので次の試合も安心してできそうです。
いまコーチングは河村海沙くんにお願いしていると思いますが、通常のコーチングでは、どのようなトレーニングをしているんですか?
週に2回ぐらい自分のサーフィンを見てもらって自分のダメなところとかを直してます。
今回は波が来るポジションとかが自分でもわかっていて、でも自分が思ってる位置が少しずれていたり、マークするタイミングとかが間違っていたら教えてくれていました 。
今シーズンの目標は?
この後もしかしたらヨーロッパのCS(チャレンジャーシリーズ)に出れるかもしれなくて、出れたらCSに出て、出れなかったらJPSAに出ます!
「これまで自分のライディングをできずに負けていたので、やっと優勝できて嬉しいです。JPSAでグラチャンを狙いたいです。」と試合後のインタビューでコメントしていた安室丈。今シーズンのさらなる活躍を期待したい。
安室丈のこれまでの主な戦歴
・2017年 ISA 世界ジュニアサーフィン選手権 優勝
・2018年 WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ 準優勝
・2018年 MURASAKI 湘南オープン 優勝
・2018年 ISA世界ジュニアサーフィン選手権 準優勝
・2019年 WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ 3位
・2019年 ISA世界ジュニアサーフィン選手権 4位