男子ベスト12が決定。脇田紗良がシングルハイエスト。JPSA「さわかみチャレンジシリーズ一宮プロ」大会2日

脇田紗良

写真、リポート:山本貞彦 JPSA第1戦「さわかみチャレンジシリーズ一宮プロ -Challenge I-」のショートボードは大会2日目。今日は女子のR-1、男子のR-2、R-3まで行われた。

 

AM 6:00集合、検温スタート

 

大会会場の天候は雲が多いものの晴れ。風は北東のサイドオンからオンになって強く吹く。気温は上がるものの、風は冷たい。波のサイズは腰腹で、たまにセットで胸。

 

加藤嵐
脇田泰地

 

まだ朝は良かったものの、昼前から風が強くなり、面を乱す。波も張らず、潰れたシャバシャバなブレイク。波選びに加え、演技での力加減を考えないと走れず、置いていかれる。演技の点数も伸びず、トータル10点勝負の戦いになった。

 

稲葉玲王
西慶司郎
田中大貴

 

男子はベスト12が選出され、調子の良かった小林桂、西慶司郎、稲葉玲王に加え、脇田泰地、伊東李安琉、加藤嵐、加藤翔平、金沢呂偉、安室丈、仲村拓久未、田中大貴、上山キアヌ久里朱がR-4へ駒を進めた。

 

小林桂
安室丈
伊東李安琉
仲村拓久未
上山キアヌ久里朱
金沢呂偉
加藤翔平

 

2019年のグランドチャンピオンの河谷佐助、2位の佐藤魁、3位の西修司は接戦の末に敗退。

 

特にR-3H-6では佐藤魁、稲葉玲王、増田来希、西慶司郎のヒートは逆転に次ぐ逆転とドラマチックな戦いとなった。

ヒートを支配していたのいは稲葉で、それに続いたのが増田来希。ヒートの後半まではこの2人がリードしていたが、終了間近に佐藤がエアーで仕掛け、ここで逆転の2位に。増田はその時、3位だった西をカバーしていたため、佐藤はノーケアー。

 

佐藤魁

さらに追い込まれた西が仕掛けてさらに逆転2位につけてラウンドアップという劇的な勝利をものにした。大会前に西、稲葉とも田中樹コーチのもと、試合形式で練習を重ねてきたことが大きく役立ったと言えるだろう。

 

 

それにしても、西慶司郎の勝負強さには眼を見張る。昨年のJPSA特別戦の優勝で自信がついただけでなく、試合の進め方が格段に上手くなった。ヒートの経過、自分の置かれた状況で、ポジショニングを素早くチェンジ。勝ち上がるために必要なことを瞬時に判断して、行動に移す。この逆転劇もその最たるものと言えるだろう。

 

 

脇田紗良がシングルハイエストをマーク

 

今日の女子のR-1は、2019年のグランドチャンピオンの須田那月がまさかの敗退。

脇田紗良

 

他のヒートは順当という結果となった。その中でも、昨年のJPSA特別戦で優勝した脇田紗良が圧巻の演技。今日のシングルハイエストとなる8.67ポイントというエクセレントスコアを叩き出しぶっちぎりのラウンドアップを決めた。

 

格好良いなと思っている外人のヨガの先生の影響で髭を伸ばしているという佐藤魁。

 

佐藤魁は怪我からの回復にまだ時間がかかっているものの、ひとたび試合になれば魅せることができる選手だ。髭も伸びて、ワイルドさが増した?

 

今大会は「ABEMA」にて独占生中継。MCはnicoさんと水野亜彩子プロが今年も担当。

 

安室丈
今回は自分のサーフィンに集中してやれました。張ってきそうな波に見えても張ってこなかったりするので、良い波かは乗ってみないとわからなかったです。

昨年11月に怪我をして、目指していた大会にも出れず悔しい思いをしたキアヌ。トレーニングで体を作り、なんと体重7キロあげた。小波がちょっと重たくなったらしいが、サーフィンの調子はかなり良さそうだ

脇田太地
自分のヒートの前にレン(村上)とかレオ(稲葉)とかみんな仲間が勝ち上がっていたんで、良いモチベーションになっていました。仲間に感謝です。

田中大貴
狙っていた場所に、確実に波が来てくれた感じだった。優先権もなかったんですが、自分のとこに来てくれてヤッタァって思いました。良い波乗れればスコアは出せる自信がありました。

稲葉玲王
いつもここまで順調に来て最後にやらかすことが多いので、明日は最後まで集中切らさず、頑張って優勝したいと思います。

野中美波
「久しぶりだったので楽しんでやろうと思っていたんですが、緊張してしまっていつも通りのサーフィンができませんでした。難しいコンディションでした。グラチャン目指したいです。

脇田紗良
半年ぶりの試合なので、緊張したんですが、早く試合がしたいという楽しみの方が大きかった。最初は思っていたより波が難しくて、苦戦したんですが良い波に乗れて最後まで決められたので良かったと思います。フリーサーフィンしているより試合に出ている方が楽しいタイプなので、自分にチャンスがある試合は全部出たいなと思っています。

川合美乃里
潮止まりで、波数が減るかなと思っていたんですが、意外とコンスタントに波が来ていたんで良かったなと思っています。あまり沖では待たないようににしていたんですけど、結構変な波ばっかり手を出して、サーフィンもハマらなかったのでやばいなって思っていました。

橋本恋
最初の二本は良い波乗ったんですが、緊張しすぎて決められなくって、ちょっと焦ったんですけど、中盤に自分のサーフィンを出せる波に乗れて良かったです。いままで日本でこんなに長い時間を過ごしたことがなかったので、いろんな人とサーフィンができて楽しいです。

池田美来
最初は緊張してライディングがガチガチになっちゃったんですけど、試合を楽しめました。週2回トレーニングのためにジムに通っていて、筋力と体幹を鍛えているので、頑張ってやったトレーニングとかの結果が出ると嬉しいです。波の無いときは読書とかするのが好きです。次のラウンドはもっと楽しみたいです。

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第1戦 -CS1-

さわかみチャレンジシリーズ
一宮プロ -Challenge I-

●大会会場
千葉県長生郡 一宮海岸

●スケジュール
ショートボード:5/31(月)〜6/2(水)予備日:6/3(木)
ロングボード :6/3(木)〜6/4(金)予備日:6/5(土)

 

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