マンリービーチ、SYD / AUS(2020年3月9日、月曜日)注目のWSL-男女QSチャレンジャーシリーズ第1戦「シドニー・サーフ・プロ」は本日から男子が開幕。3〜4フィートのコンディションで男子のラウンド1とラウンド2のH10までが行われた。
激しい雨の中で行われたラウンド1。ヒート3の村上舜は、ファーストウェイブでフォアハンドのフローターからのリエントリーのコンビネーションで4.50をスコア。スロースタートのヒートの中でヒートをリードしていく。後半に入り、トリスタン・ギルボーとケイド・マトソンがスコアを重ねて逆転。ワンライドの村上は3位を強いられる。
しかし優先権を使い、レフトのグッドセットをつかんだ村上は、パワフルターンとクローズアウト・リエントリーで5.03をスコア。トップに躍り出る。残り時間5分を切ってジョン・メルにエアリバースを決められ、トップを奪われるも、村上は2位でラウンドアップを決めた。
ラウンド1終了後、男子ラウンド2がスタート。ヒート3では稲葉玲王が登場。スタートからビッグエアにチャージするがインコンプリート。ヒートはオーストラリアのトップジュニア、ダコダ・ウォルターズとマルコ・ジョージがリード。
ヒート前半、稲葉玲王はフォアハンドのビッグターンからのクローズセクションでのフィンフリー・リエントリーで5.73をスコアするが4位を強いられる展開。後半に入り4マニューバーのキレのあるパワーサーフィンを披露。5.00をスコアして2位にジャンプアップする。そのあと凪が続き、そのまま試合は終了。稲葉玲王は2位でラウンドアップを決めた。
大原洋人は、CTサーファーでコーチングパートナーのグリフィン・コラピント、ジャオ・チアンカ、ジョン・メルと対戦。ヒートはチアンカが一人でスコアを重ねてヒートをリード。大原はファーストライドからバックハンドでパワフルなターン3発を決めて6.00をスコア。
更にセカンドウェイブではサイズのあるセットをキャッチ。より鋭角な攻めのサーフィンで6.13をマーク。トップに躍り出る。残り10分を切って大原は再びバックハンドのコンビネーション・サーフィンを披露。6.83をスコアしてトップのままラウンドアップを決めた。
「ニューカッスルでは最初のラウンドで負けてしまって、自分にかなり怒っていたので、この大会の前に頭を剃って、試合の準備をしました」と大原は言った。 「僕とグリフィン・コラピントはジェイク・パターソンのコーチを受けており、このヒートで同じ戦略だったので、グリフィンと一緒に勝ち上がれて嬉しいです。もし僕たちが1位と2位で、優先権があれば他の人をブロックして一緒にヒートを勝ち上がろうって話していたんです。」
本日2ラウンドを戦った村上舜は、ビリー・ステアメンド、エヴァン・ガイゼルマン、アレックス・リベイロと対戦。ヒートはガイゼルマンが高さのあるエアリバースで開始。村上は5.17をスコアして2位につける。しかし、各選手ともスコアを揃えて、バックアップのない村上はあっという間に4位に転落。
しかし優先権を持って掴んだ波で、ターンでのフロー、スピードとコミットメントのある、ドライブの効いたサーフィンで6.40をスコア。2位に浮上する。そしてヒート後半に入り村上はバックハンドのビッグリエントリーを決めて6.80をスコア。トップに躍り出る。ヒート終盤にはフォアハンドのノーグラブでエアをメイク。圧倒的なサーフィンで1位のままラウンドアップを決めた。
3人揃ってラウンド3へ勝ち上がった日本男子チーム。ラウンド3ではヒート1に稲葉玲王がクレジット。大原洋人はヒート4、村上舜はヒート5にクレジットされている。また昨日ラウンド3進出を決めた前田マヒナは、ヒート7でカリッサ・ムーア、モード・ルカーと対戦する。
世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
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