ケリー・スレーター登場。大原洋人もラウンドアップ。QS6000「Visslaシドニー・サーフ・プロ」大会3日

ケリー・スレーター

MOVIE BY deltaforcesurf

 

マンリービーチ、NSW / AUS(2019年3月20日、水曜日)オーストラリアのマンリーで開催中のWSL男女QS6000イベント「Visslaシドニー・サーフ・プロ & ウイメンズ・シドニー・サーフ・プロ pres. by Sisstrevolution」は大会3日目。本日もサイズダウンが進む中で男子のラウンド2が行われた。

 

 

 

怪我のため約1年半、試合から離れていた、サーフィン界のキング、ケリー・スレーター。昨年のパイプマスターズでは3位となるなど、依然としてそのサーフィンポテンシャルの高さをアピール。

 

ケリー・スレーター登場。WSL / Thomas Bennett

 

今シーズンはフルタイムでのカムバックが期待されており、今回はCT開幕前のマンリーでのQSイベントにウォーミングアップ出場前人未到の11度のワールドチャンピオンを獲得したケリーは、47歳の今もプロサーフィン界をリードするパフォースで多くのサーフィンファンを魅了し続け、小波でのファースト・ラウンドも余裕の1位通過を果たした。

 

ケリー  © WSL / Matt Dunbar

 

「このような小さな波でのQSイベントには、長い間を出場していなかったので、今日何が起こっても不思議ではないと思っていた。」と、スレーターは言った。

「このような波のとき、サーファー間の差はなく、誰が一番良い波を掴んだのかという勝負になる。対戦相手の3人が本当に優秀で非常にコンペティティブであるということも知っていた。それにしても今日ビーチに到着して、ギャラリーのエネルギーが自分に集中しているのを本当に感じた。ここには随分来ていなかったからね。」

 

インタビューに答えるケリー

かつて1990年代後半から2000年代初頭にノーザン・ビーチに住んでいたスレーターは、熟知した土地で2019のコンペティション・シーズンをスタートできることを大いに喜んでいた。彼がシドニーで最後に戦ったのは2004年、彼がマルーブラでのオーストラリアン・オープンで優勝した時だった。

久しぶりの登場で熱狂的ファンの歓迎を受けるケリー。© WSL / Matt Dunbar

 

「自分がここに最後に来た時はマルーブラで優勝して、それからニューカッスルにも行って勝ったので、ここではそんな良い結果を再び残せることを思ってしまう。」スレーターは続けた。「シドニーに再び戻ってこれて本当に嬉しいです。美しいビーチと素晴らしい波があるビッグ・シティにいるようなフィーリング。本当に他にはない特別な場所です。」

 

スレーターはラウンド3に進み、先週ニューカッスルで優勝したブラジルのアレックス・リベイロ、CTライバルであるジェシー・メンデス、フランスのチャーリー・キュビョーンという3名のQSインフォーム・サーファーとヒート5で対戦。ヒート5は、明日のオーストラリア時間で午後3時30分頃に行われる予定だ。

 

 

大逆転でラウンドアップを決めた稲葉玲王
ケージローの大逆転にヒロトもガッツポーズ。

 

本日は田中樹コーチ率いるチームイズキ稲葉玲王と西慶司郎のヒートが行われ、二人ともヒート終盤の大逆転でラウンドアップを果たした。詳しくはこちら。

 

午後に行われたH15では、大原洋人と田中大貴が、マット・バンティングとフィン・マギルという強豪と対戦。

 

6.17をスコアした大原洋人  deltaforcesurf

 

前回のニューカッスルのQFでマンオンマン対決したマット・バンティングに敗れた大原はリベンジを果たしたいところ。だが好調なバンティングはヒート前半にフォアハンドのリバースなどでベスト2を揃えてトップを独走。優先権を持ち波を待つ大原は後半までノーライド。田中大貴はスタートから5.17をスコアし2位につけた。

 

田中大貴 deltaforcesurf

 

残り10分、大原はビッグリエントリーのワンマニューバーでヒート・ハイエストとなる6.17をスコア。しかしワンライドの大原は4位を強いられる。残り3分、ニード2.6の大原はバックハンドで3.23をスコア。逆転2位に浮上する。ラストライドで4.33をスコアした大原は2位でラウンドアップを決め、田中大貴は惜しくも4位で敗退となった。

 

安室丈   deltaforcesurf

 

安室丈は、ミゲル・プポ、ディオン・アトキンソン、ミッチ・クルーズという強豪と対戦。波数の少ない厳しいコンディションが続く中、他の選手がノーライドでも、安室はスタートからスモール・ウェイブでもマニューバーを描き、4.50、3.17をスコアしてヒートをリードしていく。

 

後半に入りクルーズがパワーサーフィンで6.67をスコア。バックアップを揃えてトップに躍り出る。3位と追い込まれた安室は3マニューバーで5.57をスコアして2位に浮上する。しかし残り10分を切りアトキンソンに逆転されて3位となった安室は惜しくもここで敗退となった。

 

本日オフとなった女子は、明日はトップシードが登場するラウンド3がスタート。H2に川合美乃里、H9脇田紗良、H11前田マヒナが登場。男子ラウンド3にはH1稲葉玲王、H3西慶司郎、H7大原洋人がクレジット。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2968/vissla-sydney-surf-pro

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/2967/sydney-surf-pro