【現地密着映像】稲葉玲王、脇田紗良、前田マヒナがトップ通過。大原洋人もR4進出。シドニー・サーフ・プロ

お手本のような高さのあるエアリバースを決めた稲葉玲王

 

マンリービーチ、NSW / AUS(2019年3月21日、木曜日)オーストラリアのマンリーで開催中のWSL男女QS6000イベント「Visslaシドニー・サーフ・プロ & ウイメンズ・シドニー・サーフ・プロ pres. by Sisstrevolution」は大会4日目。

 

コンテスト会場 © WSL / Matt Dunbar

 

女子トップシードが登場のラウンド3から開始し、男子ラウンド3が12ヒートのうち8ヒートまでが終了。

ケリー・スレーター WSL/smith

11XWSLワールドチャンピオンのケリー・スレーター(USA)は、午後に行われたラウンド3のヒート5に登場。ロータイドのスモール・コンディションにリズムを見つけられず惜しくも敗退となった。

 

試合は敗退となったスレーターだが、スレーターがコンペティションを敗退したが、週末に行われ、エクスプレッション・セッションに2度のワールド・チャンピオンであるトム・キャロルとともに出場。様々なイベントに参加予定。

 

また女子は、ココ・ホー(HAW)をはじめ、ペイジ・ハレブ(NZL)、ジョアン・ディフェイ(FRA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、メイシー・キャラハン(AUS)といったCTコンペティターたちが、ファースト・ラウンドで敗退。

 

 

本日行われた男子ラウンド3にはH1に稲葉玲王、H3に西慶司郎、H7に大原洋人がクレジット。立ちはだかるトップシード選手の壁に立ち向かった。

 

お手本のような高さのあるエアリバースを決めた稲葉玲王
バックハンドでの大きなスプレーを上げたレオ

 

稲葉玲王は、スタートからフォアハンドでテールハイのリバースをメイクし5.00をスコア。続けてレフトブレイクを見つけた稲葉は、空高く飛び出すビッグエアリバースをメイクして8.67というエクセレントの高得点をマーク。ヒートを完全にリードする。

 

稲葉玲王

 

イアン・ジェンティルやジョシュ・バークもエアーで対抗。激しいエア合戦となる。完全にゾーンに入った稲葉はバックアップを7.00として他を圧倒。トータル15.67として2位のジョシュをほぼコンビネーション状態の大差で破り1位でラウンドアップを果たした。

 

今シーズンはキャリア初となるブラジルのQS6000で5位入賞で現在QS世界ランク8位の稲葉玲王。その勢いは今回のオーストラリアでも止まりそうにない。

 

 

 

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脇田紗良はページ・ハレブ、アリッサ・スペンサー、テレサ・ボンヴァロという強豪と対戦。スタートからアリッサ・スペンサーがバックハンドで7.33という高得点をスコア。脇田はフォアハンドでマニューバーを描き5.17をスコアし応戦。先手必勝でスコアを重ねる脇田は4.60をスコア。

脇田紗良  deltaforcesurf

ヒート前半はスペンサーと脇田だけが波に乗る展開となったが、後半に テレサ・ボンヴァロも6点台を2本揃える接戦となる。脇田も後半にカーヴィングのコンビネーションで5.90スコアするも3位と追い込まれる。

 

しかし残り2分を切ってビッグセットをつかんだ脇田は、リエントリーとカーヴィング、最後のエンドセクションもしっかり決めて7.77をスコア。トップに躍り出て大逆転でラウンドアップを決めた。今シーズンは好調な脇田紗良。ニューカッスルのQS3000で自身初の準優勝を果たし、現在QS世界ランク12位とさらなる活躍に期待がかかる。

 

 

前田マヒナ

 

前田マヒナは、元CTサーファーのセージ・エリクソン、エラ・ウイリアムス、ティア・ブランコと対戦。前田はバックハンドによるオープニング・ライドで6.00をスコアして好スタートを切る。しかしベスト2を揃えるブランコとエリクソンがヒートをリード。

前田マヒナ deltaforcesurf

バックアップを探す前田は、ウイリアムスにも逆転され4位となる。ヒート終盤、優先権を持って波を待った前田はレフトブレイクでフォアハンドのビッグターンをメイク。5.83をスコアして4位から一気にトップ躍り出て大逆転でラウンドアップを決めた。

大原洋人 deltaforcesurf

 

H5の大原洋人は、じっくりと波を待ち、ファーストライドからバックハンドの3マニューバーで4.67をスコア。セカンドウェイブも優先権を使い再びバックハンドでチャージ。サイズのあるレフトハンダーにビッグリエントリーを決めて6.60をスコア。2位のポジションを確保。

 

ヒート終盤にはライトブレイクで得意のレイバック・ハックを決めた大原は5.33をスコア。ポルトガルのヴァスコ・リベイロと激しいトップ争いを演じた大原は見事2位でラウンドアップ。

 

西慶司郎

西慶司郎のヒートは、パトリック・グダスカスがライトにチャージを見せてヒートをリード。逆にレフトブレイクに的を絞る作戦だった西はスコアが伸ばせなかった。ソリ・ベイリーも好調にスコアを伸ばし2位。ヒート終盤にヒートが動き、残り10分を切って4位を強いられる西は5.67をスコア。ラストウェイブでも5.30をスコアしバックアップを塗り替えるもここで敗退となった。

田中樹コーチとミノリ

川合美乃里は、キーリー・アンドリュー、エリー・ブルックス、フィリッパ・アンダーソンと対戦。ヒートはブルックスがバックハンドで6.67をスコアして開始。キーリー・アンドリューもフォアハンドで5.50をスコア。優先権を持って奥で波をまった川合。サイズのあるセットをつかんだが思ったほど肩が張らずにスコアを伸ばせず。

際どいポジションに当てに行ったミノリ

しかし、すぐに左側に入ったライトを掴み5.10 をスコアした川合はトップに躍り出る。残り時間10分ブルックスに逆転されて2位となる川合。スコアを伸ばしたいところだが、波を逃し優先権を渡してしまう。しかしアンダープライオリティで波を掴み、ブローテールからのラッピング・ターンをコンビネーション。クローズセクションもメイクして6.33をスコアするも逆転できず。川合は惜しくここで敗退となった。

 

3人ヒートのラウンド4では、H1に稲葉玲王、H6に大原洋人。女子のラウンド4では、H6に脇田紗良、H7に前田マヒナがクレジット。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2968/vissla-sydney-surf-pro

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/2967/sydney-surf-pro