ベサニー・ハミルトンが2021年のチャンピオンシップ・ツアー入りを目指しQSフルタイム参戦を発表

プロサーファーのベサニー・ハミルトンは、2021年のワールドチャンピオンシップツアーへのクオリファイを目指し、今年QSイベントにフル参戦することを発表した。

 

ベサニー・ハミルトンは、2020年のWSLクオリファイ・シリーズにフルタイム出場することを発表。2021年のWSLチャンピオンシップツアー入りを目指す。この発表は、彼女の新しい長編映画「Unstoppable」がオーストラリアの劇場で公開される数日前の発表となった。

 

 

「多くの人が、私がオーストラリアにいるのは映画のプロモーションのためなんだと思っていると思います。」とベサニーは言った。 「でも、ここにいる一番の理由は試合に出ることです。再びコンペの世界に戻り、そこにフォーカスすることにとても興奮しています。今年の私の目標はクオリファイすることです。」

 

コンテスト会場ではどこでも多くのファンに囲まれるベサニー
小さい波でのサーフィンが課題と語るベサニー

 

2003年にカウアイ島でシャークアタックを受けて片腕を失ったベサニー。それを知った多くの人が彼女は二度とサーフィンをしないと思っていたが、数週間後には海に戻り、その後に試合に出るまでになり、そしてWSLからワイルドカードでCTイベントにも出場した。

 

「これまで以上にサーフィンの調子は上がっていると感じています。ワールドツアーでもやれると思っています。それに参加することはとても素晴らしいこと。 QSからCTに至るまで、サーフィンのレベルは格段に上がっており、すべてのヒートを見ていて驚かされています。」

 

 

 

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「若い頃はコンペ・サーフィンに多くの時間を費やしていましたが、20代は水遊び程度。 30歳になってから挑戦するなんて自分でも本当に興味深いです。でも今回は2人の子供と夫が一緒です。

 

クオリファイは簡単なことではありませんが、出来る出来ないは問題ではないんです。私は過去にオーストラリアの最初の2つのイベントで素晴らしいスタートを切ったことはありませんが、ツアーは非常に長く、そのなかで必要なのは2つの良い結果です。

 

私はただ落ち着いて、いくつかの目標を少しずつ達成していくつもりです。肘を骨折していたんですが、この数か月で回復しました。でもイベントの前にヒートドリルやイベントの準備を行うことができなかったのはトリッキーでした。でも今は海に戻れて、とてもうれしいです…サーフィンが新鮮だと感じています。」

 

 

 

 

当時13才だったベサニー・ハミルトンは、サーフィン中にサメに襲われて左腕を失った。そんな悲劇から立ち直った彼女のストーリーは、世界中の人々に感動を与えた。不屈の精神で苦境から這い上がった彼女の精神力を持ってすれば、彼女の目標であるCTサーファーの夢も叶うことだろう。

 

ビッグスウェルがヒットしたジョーズでは、50フィートのハワイアン・モンスター・ウェイブを制覇。目標だったエアリバースもメイクすることに成功。常にゴールを目指して走り続けてきたベサニーの次なる目標達成にエールを送りたい。

 

 

【取材協力】リップカールジャパン株式会社:http://ripcurl-jp.com/