大原洋人、脇田紗良、前田マヒナがベスト16進出。稲葉玲王は惜しくも敗退。シドニー・サーフ・プロ

大原洋人© WSL / Matt Dunbar

MOVIE BY deltaforcesurf

 

マンリー・ビーチ、NSW/AUS(2019年3月22日金曜日)オーストラリアのマンリーで開催中のWSL男女QS6000イベント「Visslaシドニー・サーフ・プロ & ウイメンズ・シドニー・サーフ・プロ pres. by Sisstrevolution」は大会5日目。

 

 

 

男女共ラウンド4が行われ、ラウンド5を戦うベスト16の選手が決定。3人ヒートのラウンド4では、H1に稲葉玲王、H6に大原洋人。女子のラウンド4では、H6に脇田紗良、H7に前田マヒナが登場した。

 

稲葉玲王は、今年CT入りを果たしたソリ・ベイリーとジョーダン・ローラーと対戦。ベイリーとローラーがアベレージスコアでヒートを開始する一方、稲葉はライトブレイクに的を絞るもスコアが伸ばせない。

 

稲葉玲王

 

後半に入り、ようやく4.90をスコアして稲葉は2位に浮上。ベイリーがセカンドで6.93をスコアしてリードを広げる中、ローラーもバックハンドでスコアを積んでいく。途中2位となるヒート後半には再び3位へ。ヒート終盤に縦に上げるバックハンドで5.33をスコアするも、惜しくもここで敗退となった。

 

ヒート終了後に田中樹コーチとヒートを振り返るレオ

 

「オープニングで先行出来ず、プライオリティーのタイミングも悪くて、相手に良いセットを掴まれてしまった。 巻き返したかった後半、波数が少なく逆転できるスコアの波をキャッチ出来ず終わってしまいました。」と、今回の稲葉の敗退に関して田中樹コーチは分析した。

 

大原洋人

 

H6では大原洋人が、今シーズン何度の対戦している宿敵マット・バンティング、マイケル・フェブラリーと対戦。ヒートはバンティングが勢いのあるサーフィンを見せてヒートをコントロール。大原はフェブラリーとの激しい2位争いを強いられた。

 

マット・バンティング  © WSL / Matt Dunbar

 

優先権を持ったまま残り時間10分までスコアを出せていなかった大原だったが、ビッグセットを掴みフォアハンドで5.00をスコア。続けてパワーサーフィンを見せた大原が4.93をスコアして2位に浮上。フェブラリーとの2位争いを制して、ラウンドアップを決めた。

 

脇田紗良

 

女子のラウンド4では、H6に脇田紗良、H7に前田マヒナがクレジット。脇田紗良は、今回のイベントでは好調なサーフィンを見せているCTルーキーのブリサ・ヘネシーがスタートから7.00をスコア。さらにスコリング・ウェイブの少ない中で有利にヒートを進めていく。

 

勢いが止まらないヘネシーは3本続けざまに高得点をスコア。バックアップを6.33として他を圧倒する。後半に入りフォアハンドのソリッド・ターンを決めた脇田は5.50をスコア。そして逆転の機会をうかがっていた脇田はヒート終了間際にビッグセットの波をキャッチ。6.10をスコアし、ヘネシーに次いで2位でラウンドアップ。ベスト16進出を決めた。

 

前田マヒナ

 

前田マヒナは同じハワイで切磋琢磨してきたガブリエラ・ブライアンとサマー・マセードというジュニアサーファーと対戦。スタートからブライアンが7.00をスコア。 マセードもライトブレイクでパワフルなフォアハンドでスコアを重ねていく。

 

じっくりと波を待った前田は、後半に入りようやくファーストライドにテイクオフ。パワー溢れるバックハンドで5.23をスコア。残り時間3分。前田は、それまで封印していたフォアハンドのカーヴィング・スラッシュからのリエントリーのコンビネーションを披露し6.70をスコア。ラストウェイブで大逆転しラウンドアップ。

 

イアン・ゴウベイア © WSL / Matt Dunbar

明日の土曜日は、ラウンドアップした大原洋人はラウンド5のH5で元CTサーファーのブラジルのイアン・ゴウベイアと対戦。女子のラウンド5ではH5で脇田紗良がアリッサ・スペンサーと、H8の前田マヒナは、CTサーファーのキャロライン・マークスと対戦。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/mqs/2968/vissla-sydney-surf-pro

http://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/2967/sydney-surf-pro