都筑有夢路と脇田紗良がベスト8に残りQF進出。2019WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ

脇田紗良と都筑有夢路

ジンズン・ハーバー、台東/台湾(2019年11月27日、水曜日)台湾で開催されているジュニアの世界チャンピオンを決める「2019WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ(WJC)」は大会2日目。

 

早朝は、昨日までの強風が和らぎ3-4フィートのコンディションで女子のラウンド1からスタート。しかしオンショアが再び強まり、サイズアップして朝の状況と大きくコンディションが変わり、女子選手は苦戦を強いられた。

 

その後ラウンド2、3が行われ、クオーターファイナルを戦うベスト8が決定。本日男子はなし。

 

ガブリエラ・ブライアン
WSL / Matt Dunbar

 

現WSL女子ワールド・ジュニア・チャンピオンのキラ・ピンカートン(アメリカ)は、圧倒的なサーフィンでエクセレントを連発し本日の最高得点となる16.76をスコアしてクオーターファイナル進出。ハワイのガブリエラ・ブライアン(HAW)もパワフルなサーフィンでベスト8に勝ち上がった。

 

都筑有夢路、圧巻の演技でQF進出。

 

 

日本女子の先陣を切って登場したのは都筑有夢路。都筑はスタートからライトブレイクをキャッチ。フォアハンドの2ターン・コンボで5.67をスコア。ヒート中盤にバックアップ4.23をスコアしてトップに躍り出る。後半に入り南アフリカのシエラ・ナイトとソイヤー・リンドブラッドがレフトのビッグセットにチャージ。

 

 

それに対し都筑もバックハンド・アタックでビッグリエントリーをメイクするなどし7.83と 7.67をスコア。一時は2位以下をコンビネーションに追い込み、圧倒的な強さでダイレクトにラウンド3へ勝ち上がった。

 

 

ラウンド3での都筑有夢路は、ボディ・リージョーンズ、サバンナ・ストーンと3人ヒートを戦った。

 

都筑はスタートからバックハンドでスムースなリエントリーをメイク。4.00をスコアしてヒートを開始。さらにサイズのあるレフトにテイクオフし、ハードにチャージする都筑は5.67をスコア。トップに躍り出る。

 

後半に入りストーンに再びトップを奪われるも、落ち着いた試合運びを見せる都筑は的確なスコアリング・ウェイブをセレクト。2本目の5.67をスコアしてトップを奪い取る。

 

昨日の練習で板にクラックが入る。

 

だがストーンも果敢にチャージを続け、バックハンドの3ターンコンボでエクセレント・レンジの7.57をスコア。都筑を2位へと追いやる。ニード8.57と追い込まれた都筑。その差を縮めることはできなかったが、2位のままクオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

都筑はクオーターではヒート1で昨年のジュニア世界チャンピオン、強豪キラ・ピンカートンと対戦する。

 

 

ハワイのマウイ島で、これから始まる女子CT最終戦で、CT選手たちの結果次第では2020年チャンピオンシップツアー入りが確定する日本の都筑有夢路。

 

「今、自分がクオリファイのためにできることは何もないので、マウイが終わるのを待って、どうなるかを見守るだけです。」と都筑は言った。 「そのことを考えすぎず、ここ台湾でうまくやることに集中しようと思います。今日は色々なコンディションで、たくさん良い波もあって楽しかったです。台湾を楽しんでいて、今後数日を楽しみにしています。」とコメント。

 

 

脇田紗良。大逆転トップでQF進出

 

脇田紗良のヒートの頃になるとサイドオンショアが強くなり面を乱す。脇田はレフト、ライトとスコアを重ねるがショートライドが続き決定的なスコアをつかめず3位を強いられる展開。

 

 

ヒート後半に2位に浮上した脇田だったが、その後ポテンシャルのある波をつかめずに2位のポジション。しかし、トップのロペスがインタフェアするアクシデント。脇田紗良はバックハンドでビッグセットにチャージを見せて5.70をスコアし大逆転。トップでラウンドアップを決めた。

 

脇田紗良は、ラウンド3でアメリカのケントリン・シマーズと、オーストラリアのモリー・ピックラムと対戦。

 

 

脇田はバックハンドの2ターンコンボで5.27をスコアしてヒートを開始。トップを維持する脇田だがバックアップを伸ばせない。ヒート後半に入りシマーズがバックハンドで6.93をスコアしてトップに躍り出る。ピックラムも5.17をスコアし、脇田は3位を強いられる。

 

しかし後半、脇田はライトブレイクでフォアハンドのリエントリーを決めて、5.27をスコア。ヒートスコア10.54で2位につける。更にラストウェイブではバックハンドで6.43をスコア。大逆転でトップとなりクオーターファイナル進出を決めた。

 

松田詩野。惜しくもラウンド2敗退

 

松田詩野はラウンド1で、スタートからサイズのあるレフトをキャッチ。フォアハンドでターンをコンビネーションさせてインサイドまでつなぎ5.23をスコアする。モリー・ピックラムがバックハンドでベスト2を揃えてヒートをリード。

 

松田はセカンドウェイブでラウンドハウス・カットバックからソリッドなリエントリーをコンビネーション。6.10をスコアしてトップに躍り出る。そのままシチュエーションは変わらず残り10分。最後にピックラムが5.27をスコアして逆転。松田はニード6.01と追い込まれ、そのまま2位でラウンド2へ回った。

 

 

そのあと続けて行われたラウンド2では、松田詩野がアメリカのソイヤー・リンドブラッドと対戦。松田はビハンドピークからセットのレフトにテイクオフ。クリティカルなセクションへ板を当て込むソリッドなリエントリーで6.50をスコア。ソイヤーも6.93でアンサーバック。松田はセカンドウェイブで4.83をスコアしてトップへ。

 

 

しかし直後にソイヤーも5.67をスコアして再び松田からトップを奪う。ニード6.11と追い込まれた松田は優先権を持ってスコアリング・ウェイブを待つ。しかし優先権をソイヤーに渡してしまい、マークされてしまう松田。残り時間だけが過ぎていき、逆転できる波を見つけられなかった松田は惜しくもここで敗退となった。

 

明日は男子ラウンド2が行われれば、H-1安室丈、H-4矢作紋乃丞、H-6村田嵐。女子のクオーターファイナルが行われれば、H1に都筑有夢路、H4に脇田紗良がクレジットされている。

 

頑張れ!日本!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/mjun/3175/wsl-junior-championships

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/wjun/3176/wsl-junior-championships