本日から男女プロジュニアが開幕。Ginza 78 Clinic Chiba Ichinomiya Open Pro Junior 大会初日

「CHIBA ICHINOMIYA OPEN」は今日で6日目。今日から28日金曜日までWSLのプロジュニア「Ginza 78 Clinic Chiba Ichinomiya Open Pro Junior」が行われる。DAY-1は男子のR-2まで行った後、女子のR-1まで消化して今日のスケジュールは終了。

 

プロジュニア大会初日ハイライト映像

撮影、編集:deltaforce surf

 

そのジュニアについて解説。年齢制限は20歳。今まで18歳だったのだけど、コロナ禍で2年間も大会ができなかったことを考慮して、昨年、引き上げられた。

 

 

この大会はWJC (ワールドジュニアチャンピオンシップ)のアジア予選で、今年はすでに終了したインドネシアのクルイに続き、今大会の千葉。そして、9月にインドネシアのニアスと3戦が確定となっている(ただ、WJCへの予選締め切りが11月の頭となっていることもあり、まだ大会が増える可能性もある)。

 

インドネシアのパジャールことマデ・アリヤナ
リザルの息子であるヴァルン・タンジュン

 

このWJCはWSLの7リージョナル(オーストラリア、北アメリカ、ヨーロッパ、南アメリカ、ハワイ、アジア、アフリカ)の地域を勝ち上がった男女各2名が代表となり、これにワイルドカード10名を足して、24名でジュニア世界一を決めるとしている。

 

ノア・アークフェルド
フィリピンのノアはマラマことジョン・マーク・トコンにコーチを受けている選手。フィリピンの次世代の選手も確実に育ってきている。

 

このWJC大会で優勝すると男女とも1名がCS(チャレンジャーシリーズ)への出場権がもらえるという特典付き。通常、QSを何戦か廻り、ランキングを上げてCSに挑戦になるが、このWJCは同年齢のジュニアだけの大会でシニアはいない。だから、最もCSへ上がるための特急券のようなものとなっているから、熱い戦いとなるわけだ。

 

イギリスと日本の二重国籍を持ち、東京オリンピックのスケートボードで銅メダルを獲得した、15歳のスカイ・ブラウンはラウンド1をラウンドアップ。

 

さて、今大会は韓国、香港、インドネシア、オーストラリアからもエントリー。ただ、第1戦のクルイ終了後のランキングの上位を見ると、今大会にエントリーしているのが、男子は3位の I Made Ariyana(IDN)、9位のVarun Tandjung(IDN)。

 

日本で生まれ4歳まで日本で過ごしたLidia Kato(IDN)

 

女子は5位のSky Brown(GBR)、13位のLidia Kato(IDN)のみ。現在、アジアランキングは男子の1位から3位までがインドネシアだから、今大会で日本人選手が大きくジャンプアップできるチャンスとなっている。

 

 

その会場の波はコシハラでセットでムネぐらい。朝はオフでコンディションも良かったものの、8時過ぎにはサイドオン。さらに潮が引きに向かう午後は風が強く吹く。熱風だ。会場も直射日光がギラギラで危険。選手、ギャラリーもテントなど日陰からの観戦となった。

 

岩見天獅
岩見天獅

 

まずは男子から。1ヒート目に登場の岩見天獅(アジアJrランキング7位)がまさかの敗退という大番狂せ。それを起こしたのが、1位通過の小野里弦と2位のNoah Arkfeld(PHL)。

 

 

小野里弦
Noah Arkfeld(PHL)

 

今大会は技の難度やリスクを背負って攻めているかを評価。よって、クォリティは見られるものの、エアーについても評価が高い。マニューバーにエアーの小野とそのエアーを連発して決めたのが、Noah Arkfeld(PHL)だった。

 

松原渚生
渡邉壱孔

 

男子のトータルハイエストは松原渚生。6.17、5.50ポイントでトータル11.67が最高点。同じヒートで惜しくも敗退となったが、渡邉壱孔のエアーもインコンプリートながら、スピードも高さもあっただけに惜しい結果となった。

 

小濃来波
鈴木一歩
加藤翔平
佐藤利希
矢作紋乃丞

 

その他、アジアJrランキングをヒート順で見ていくと、9位の小濃来波、5位 鈴木一歩、9位 加藤翔平、7位 佐藤利希、4位矢作紋乃丞、9位 金沢太規、3位 I Made Ariyana(IDN)、9位のVarun Tandjung(IDN)はラウンドアップ。順当に駒を進めた。

 

中塩佳那

 

女子のヒートは波も干潮に向かい、ワイドで速いダンパーブレイクになったことで苦戦。ことごとくワンアクションでの争いとなった。それでもキレた波を選んだ中塩佳那は、昨日のQS優勝の勢いをそのままに、オリジナルムーブに加え、タイトに縦に当てる演技で7.17ポイント。

 

これが男女合わせて今日のシングルハイエスト。バックアップを4.83ポイントとして、トータル12.00ポイントとし、これも男女合わせて今日のハイエストとなった。

 

川瀬心那
佐藤李
松永莉奈

 

女子もアジア Jrランキング順で見ると、1位の中塩佳那は余裕の通過。2位の松岡亜音、5位の都築虹帆はCS第4戦のUS OPENに出場のためにスキップ。3位 川瀬心那、5位 Sky Brown(GBR)、7位 佐藤李、9位 池田美来、馬庭彩、13位 松野杏莉、松永莉奈、Lidia Kato(IDN)はラウンドアップ。しかし、7位の鈴木莉珠は残念ながら敗退。

 

明日の「Ginza 78 Clinic Chiba Ichinomiya Open Pro Junior」DAY-2は、6:00AMにファーストコール。6:30AMに試合開始予定。男子、女子ともスタンバイ。

 

 

中塩佳那

昨日見事QS3000で優勝した中塩佳那。「切り替えも大事ですけど、昨日の勢いのままプロジュニアでも優勝したいなと思います。QSよりプロジュニアの方が点数が出るというのがわかっていいました。普段通りのサーフィンすれば6点7点は出せると思っていたので、その波に乗れてスコアできて良かったです。」

 

QS3000で3位となった池田美来がプロジュニアにも参戦。「ラウンド1なので落ち着いて楽しんで試合ができればいいなと思いました。波も来て欲しいなと思って海に入りました。ぽんぽんって良い波に乗ることができて、波選びも割と簡単な感じだったかなって思います。今日はちょっとゆっくり起きて、良い睡眠が取れて良かったです。スイカも食べてきました。笑」大好きなスイカを食べてパワー全開。

 

松野杏莉「作戦は堤防脇で、波に乗ることだったんですが、最初の2本ともコケちゃったんですけど。中盤ぐらいに決めれたんで良かったです。QSで負けちゃったんで、プロジュニアは楽しんで、リラックスしすぎない程度に緊張感も持って試合をしたいと思います。」

 

オーストラリアで大学に通いながらサーフィンを続ける馬庭彩「私にとっては、いつも練習しているコンディションより小さいコンディションだったので、自分のサーフィンを見せれるかちょっと不安でした。でも自分の気持ちを強く持って行けたので良かったです。」

 

登坂 祐妃「今日の波はインサイドで掘れてきて、まとめるのが難しかったんですけど、早めに板を返して降りるというのを意識して試合をしていました。WSLの試合にあまり出たことがないので、自分のライディングに自信がなかったんですけど、今回4.5を出せたことが凄く嬉しかったです」

 

日本で生まれ4歳まで日本に住んでいて、それからバリ島で生活している加藤リディアは11年ぶりの日本を「めっちゃ楽しい」と流暢な日本語で笑顔で話した。「日本のご飯が美味しくて、めっちゃ嬉しい。寿司が一番美味しかった。笑 「日本で初めて試合で勝ち上がれて嬉しいです。波は思ったよりも良かった。」と言った。

 

大会オフィシャルサイト

https://www.chibaichinomiyaopen.com/

「一宮町サーフィンフェスティバル」

https://ichinomiya-surfing-festival.com/