7/21から始まった「CHIBA ICHINOMIYA OPEN」。WSL QS3000、Pro Juniorを行い、U-16 & U-12の大会「ムラサキスポーツ チャレンジカップ CHIBA ICHINOMIYA OPEN 2023 Presented by INVALANCE」も今日が最終日。
今日のコンディションは、天候は晴れ。朝はほぼ無風。波はサイズダウンのモモコシ。潮が上げに変わる9時過ぎには、いつものサイドオンの風が吹き出す。潮も上げこんでくるものの、サイズもさらにダウンでヒザモモ。
選手は砂のついている右の突堤でポジショニングして、奥の取り合いで牽制し合う。それを嫌って、左に離れて正面に入るセットを待つ者と二手に別れた。とはいえ、テイクオフして1発のフィニッシュだから、点差があまり開かない。常に逆転できるシュチュエーションで試合が進行するから、駆け引きと波の選択で勝敗が別れた。
まずはU-12ガールズから。決勝は内田波音、石田海夏、大江こなみ、木津優芽の4人。石田、大江、内田が右奥のセット待ちでポジショニング。一方、木津はそれより左で待つ。
3人が波待ちの間、1発ながらコンスタントに当てて、ポイントゲット。常に動いて波を探しながら、仕掛ける。この作戦が大当たりで、そのまま先行逃げ切りで嬉しい優勝を決めた。
続いて、U-16ガールズ。こちらは池田美来、松山黎音、鈴木莉珠、石井有沙のマッチアップ。試合開始後、動いたのは鈴木。池田は右に陣取り動かず。その間にそれを見て、石井、松山も波にアプローチ。
試合が10分過ぎて池田が動く。来たライトのセットをつかむとスムースなレールの切り返しで2発。これに5.17ポイント。今度は左に動き、レフトの波で高さのある1発で試合をリード。やはり、ここはプロの意地か。一つ一つのクォリティの違いをまざまざと見せつけて、貫禄の優勝。
U-12キッズ。決勝に進んだのが、田邉大成、飯田翔斗、石井芯磨、石塚樹の対決。飯田と石塚が右奥。左に田邉。石井はその中間で試合がスタート。その序盤のから田邉が動く。コンスタントに波を捉えて試合をリード。作戦なのか、右奥に移動して、石塚らにプレッシャーをかける。
しかし、石塚がミドルのセットに1発、フローターで抜けて、さらにフィニッシュも決めて5.00ポイント。これが決め手になって、そのまま試合をコントロール。追い縋る田邉を抑えてこのカテゴリーのトップに立った。
U-16ボーイズ。これは浦崎陽平、岡野漣、佐藤頼斗、鈴木慈英が対決。波があまり来ない時間帯で、奥から割れる波も小ぶり。その波を積極的に攻めたのが浦崎。まだ身体が小さいこともあり、難なくテイクオフして、リズミカルに板を当てる。これに5.17ポイントでヒートをリード。
他の選手は小ぶりすぎて当てても1発。ただ、クオリティーは高いからそれでも、3点台は叩き出す。試合時間が残り5分、20分経過して、岡野はノーライド。
佐藤と浦崎の対決の様相となり、浦崎がガードするも、佐藤が2発で逆転トップに。残り3分で岡野がやっと動く。待ったセットつかむと、スピードある攻めた演技で6.67ポイント。
これで一気に優勝争いに名乗りをあげる、ニードポイントは1.60ポイント。終了間際に縦にアプローチする演技。これに4.03ポイントがついて、なんと大逆転で優勝。プロとしての力を見せつけた試合となった。
「CHIBA ICHINOMIYA OPEN」この10日間という期間で、年齢別の3大会をメイク。それぞれの大会に参加した選手にとっても充実したものとなっただろう。特に最後に行われたU-16 & U-12のキッズチャレンジは、英語でのアナウンスやインタビューなど新しい試みも行われた。
世界で戦うためには何が必要か。それはサーフィンのスキルだけではないということが、体感できたことは大きな成果だったと思う。そして、参加していた選手がみんな笑顔だったことがとても印象的だった。これからもこのような大会が増えること望みたい。
「ムラサキスポーツ チャレンジカップ CHIBA ICHINOMIYA OPEN 2023 Presented by INVALANCE」
U-12 ガールズ
優勝:木津優芽
2位:石田海夏
3位:大江こなみ
4位:内田波音
U-16 ガールズ
優勝:池田美来
2位:石井有沙
3位:鈴木莉珠
4位:松山黎音
U-12 キッズ
優勝:石塚樹
2位:田邉大成
3位:飯田翔斗
4位:石井芯磨
U-16 ボーイズ
優勝:岡野漣
2位:浦崎陽平
3位:佐藤頼斗
4位:鈴木慈英
コンペティターテントでは、板を立てかけられるようにラックも設置。みんなで相談しながら板を並べていました。笑
オリンピック会場となった釣ヶ先海岸(志田下)。今大会の中から将来、オリンピアンになる選手が出ることも夢ではない。
イベント会場で行われていたフラダンス。ハワイアンミュージックとその踊りが青空に映える。
表彰式の後には、参加選手とじゃんけん大会。賞品はサーフボード。見事ゲットしたのは大江こなみ。おめでとう!
会場のムラサキスポーツブースでは、暑さ対策にはもってこいの100%フレッシュジュースの提供も行われていた。
大会オフィシャルサイト
https://www.chibaichinomiyaopen.com/
一宮町サーフィンフェスティバル
https://ichinomiya-surfing-festival.com/