男子ラウンドオブ16終了。男子ベスト8が決定。チャレンジャー・シリーズ第3戦「バリート・プロ」大会5日目

ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL/Tostee

バリート、クワズール・ナタール、南アフリカ(2023年7月6日木曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第3戦、バリート・プロ presented by O’Neillは、今日もクリーンなコンディションの中、男子ラウンドオブ16の8ヒートと女子のラウンドオブ16の最初の2ヒートを終了した。

 

 

チャンピオンシップ・ツアーへのクオリファイという究極の目標に一歩近づくために、ヒート勝利の度に大きなポイントが加算される重要な2サーファーヒートに突入し、プレッシャーは一段と高まった。

 

ランキング首位のウィルコックス、10ポイントライドで勝利。

 

 

CSランキング首位のジェイコブ・ウィルコックス(AUS)と元ファイナル5候補のモーガン・シビリック(AUS)が最高峰のサーフィンを披露。両者ともリップでのレールサーフィンとアグレッシブなマニューバーを披露し、ウィルコックスがエクセレントな8.67(10点満点)をマークし、シビリックの8.17を逆転。

 

元チャンピオンシップツアー(CT)コンペティターであるシビリックは、その後ビッグセットを見つけ、その日最初のバレルをメイク、そしてクローズアウトターンを決め、信じられない8.90をスコアし、リードを奪った。

 

 

しかし、ウィルコックスも負けじと、自分のチューブラーセットを見つけると、より深いテクニカルなバックハンドバレルを決め、パワフルでレイト・リエントリーでライディングを締めくくり、イベント初の10ポイントライドをマークしたのだった。

 

ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL/Tostee
ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL/McGregor

 

「人生で一番楽しいヒートだったかもしれません。」と言ったウィルコックス。「ラスト5分でモーガンにつかまったと思いました。ビーチの外から波が来るのが見えたので、ここに来ればいいなと思っていました。バレルを抜けたときは、ちょっと自分でもびっくりしました。あのヒートではいくつかミスをしたと思う。モーガンに何度かプライオリティを譲ってしまって悪い波に乗ってしまいました。でも最後にあの波が来てくれたのはラッキーでしたね」。

 

 

ツアー・ベテランがクォーター進出を決める

 

アレホ・ムニーツ(BRA)© WSL/McGregor

 

ケイド・マトソン(USA)とフレデリコ・モライス(POR)はスマートなサーフィンを披露し、QFへ勝ち上がった。

 

ツアー・ベテランのアレホ・ムニーツ(BRA)とCTホープのジェイク・マーシャル(USA)のオール・レギュラーフット・バトルは、長いライトブレイクがバリート・ラインナップをピールダウンする中、再び花火を打ち上げた。

 

引き込まれるようなカーヴとパワフルなスナップという同じレパートリーで戦う両サーファーは、最初の10分間でハイスコア7をマークし、超タイトな試合となった。序盤はカリフォルニアのジェイクが7.77をスコアして優位に立ったが、ムニーツはハムニーツはその後もコンスタントにスコアを伸ばし、最終的に7.93と7.50のコンビネーションをスコアしてクォーター進出を決めた。

 


「ジェイクは素晴らしいサーファーで、僕のとても良い友達だから、海に入るのがとても楽しみだった」とムニーツは言った。「僕らのヒートは良い波が多くて、波を選ぶのは難しくなかった。この場所と波が大好きだから、ここに来れて本当に嬉しいし、今シーズンの最初の2つのイベントで早くも敗退してしまった僕にとって、これは素晴らしい結果です。」 と語った。

 

ダニエル・エムズリー(RSA)© WSL/McGregor

 

フランスのジョアン・ドゥルは、バリートで得意のバックハンドアタックを披露し、このイベントに出場する最後の南アフリカ人男性サーファー、ダニエル・エムズリー(RSA)の望みを絶った。

 

その他に新進気鋭のノーラン・ラポザ(USA)、コール・ハウシュマン(USA)、カウリ・ヴァースト(FRA)がクオーター進出を決めた。

 

フィッツギボンズとフィエロがクオーターファイナル進出を決める

 

 

元世界ランキング2位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、チャンピオンシップ・ツアーへの復帰を追い続けるルアナ・シルバ(BRA)とのラウンドオブ16の対戦で、抜かりのない試合展開を見せた。リードを保ち、残り数分となったところでサリーは、相手のプライオリティー下でエアーを決め、6.83をスコアして勝利を収めた。

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)© WSL/Tostee

 

「山あり谷ありで、とにかく楽しむことです」とフィッツギボンズ。「ここ2日の朝は、第1ヒートになるかもしれないと思ったので、4時半に起きて、まるでグロムに戻ったかのようにウォームアップを始めました。この世代と対戦することで、彼らからインスピレーションを受け、その若いエネルギーを糧にしているんです」。

 

ヴァヒネ・フィエロ(FRA)© WSL/Tostee
ヴァヒネ・フィエロ(FRA)© WSL/Tostee

 

この日の最終ヒートは、元世界ジュニア・チャンピオンのヴァヒネ・フィエロ(FRA)とブラジルのヤングスター、ラウラ・ラウプ(BRA)の若さのぶつかり合いとなった。スコア的には比較的スロースタートとなったが、タヒチアンのフィエロはライトでエクセレントの8.50をマークし、若い相手にプレッシャーをかけた。

 

ラウプはパワフルなスナップで応戦したが、フィエロのセンスには及ばず、未来のオリンピック選手であるフィエロが今季2度目のクォーター進出を決めた。

 

「マンツーマンのヒートでは、最高のサーファーが集まるので、自分の最高のサーフィンを見せなければなりません。」とフィエロが言った。「ヒート前は波が悪そうだったけど、ヒート中ずっとプッシュしてくれて、次から次へと波に乗れました。本当に良いバトルで、2人ともハイスコアを出して、最高でしたね」

 

 

女子のラウンドオブ16の第2ヒート終了後、潮とオンショアの風の強まりにより競技は中断された。ネクストコールは現地時間7月7日(金)7:00(SAST)、7:35スタートの見込み。現地時間の 2023年7月7日7時30分 は、日本時間の 2023年7月7日14時30分です。

 

試合は女子の残りのヒートから再開される見込みで、H7で都築虹帆がブロンテ・マコーレーと対戦する。

 

 

2023 バリート・プロ presented by O’Neill

男子ラウンド16結果:
HEAT 1:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)18.67 DEF. モーガン・シビリック(AUS)17.07
HEAT 2:ケイド・マトソン(USA)12.44 DEF. ルッカ・メシナス(PER)10.33
HEAT 3: フレデリコ・モライス(POR) 11.73 DEF. ジョージ・ピター(AUS)5.23
HEAT 4:アレホ・ムニーツ(BRA)15.43 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)14.10
HEAT 5:ジョアン・ドゥル(FRA)14.37 DEF. ダニエル・エムズリー(RSA)10.67
HEAT 6:ノーラン・ラポザ(USA)13.90 DEF. ジャクソン・ベイカー(AUS)10.10
HEAT 7:コール・ハウシュマン(USA)13.50 DEF. ジョエル・ヴォーン(AUS)13.33
HEAT 8:カウリ・ヴァースト(フランス)14.43 DEF. ディミトリ・プーロス(USA)12.63

男子クオーターファイナル組み合わせ:
HEAT 1:ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)対ケイド・マトソン(USA)
HEAT 2:フレデリコ・モライス(POR)対アレホ・ムニーツ(BRA)
HEAT 3: ジョアン・ドゥル(FRA)対ノーラン・ラポザ(USA)
HEAT 4:コール・ハウシュマン(USA)対カウリ・ヴァースト(FRA)

女子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)12.83 DEF. ルアナ・シルバ(BRA)10.90
HEAT 2:ヴァヒネ・フィエロ(FRA)14.93 DEF. ラウラ・ラウプ(BRA)13.67

女子ラウンドオブ16 マッチアップ:
HEAT 3:ナディア・エロスターベ(EUK)対ソフィー・マカロック(AUS)
HEAT 4:ベラ・ケンワーシー(USA)対ザーリ・ケリー(AUS)
HEAT 5:イザベラ・ニコルズ(AUS)対キラ・ピンカートン(USA)
HEAT 6:サラ・バウム(RSA)対エリー・ハリソン(AUS)
HEAT 7:ブロンテ・マコーレー(AUS)対 都築虹帆(JPN)
HEAT 8:エウェレイウラ・ウォン(HAW)対アリッサ・スペンサー(USA)

 

WSLオフィシャルサイト:

Ballito Pro

Presented By O’Neill

Ballito, KwaZulu-Natal, South Africa