バリート、クワズールー・ナタール、南アフリカ(2022年7月10日日曜日) 2022年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第3戦となる「バリート・プロ presented by オニール」大会最終日。
和井田理央(IDN)とモリー・ピックラム(AUS)は、バザーズビーチで3~4フィートの波で行われたファイナルで、それぞれガティエン・デラヘイ(FRA)とメイシー・キャラハン(AUS)を下し優勝した。
和井田理央(IDN)がCS2連勝でCT入りがほぼ確実に
男子ファイナルは、和井田理央(IDN)がガティエン・デラヘイ(FRA)との対戦となり、両者とも高い戦闘能力を持つサーファーで、エキサイティングなマッチアップが繰り広げられた。
ファイナル開始早々、和井田がやや慎重なアプローチで2本のターンを決め、7.50(10点満点)をマークして優位に立った。
和井田はその後、クリーンなバレルを見つけ、5.17を追加し、最初の数回のトライを失敗したフランス人にさらにプレッシャーをかけた。
デラヘイは、15分の時点でようやく自分のリズムを見つけ、クリーンな小さなエアーで5.57をマークし、戦いに戻ってきた。しかし、和井田は一歩も引かず、チャレンジングなセクションでクレイジーなリバースライドを披露。
エクセレントな8ポイントライドを決め、デラヘイをパーフェクトに近いニードスコア9.93点へと追い込む。結局タイムアップとなり、和井田は2022年チャレンジャーシリーズで今シーズン2勝目を挙げた。
「CSイベントで連勝したなんてクレイジーで、もう言葉が出ません」と和井田は言った。
「バリートはとても美しい場所で、人々はとても親切です。今日は多くのギャラリーが出て、ビーチを歩くのも大変でした。皆のサポートに本当に感謝していますし、またこのような形で戻ってこられたらと思います。」
前回のシドニーでのチャレンジャーイベントと今日のバリートイベントで連勝し絶好調である和井田理央は、既に獲得ポイントは20,000ポイントを超え、CSランキングをリード。来年のエリートツアーへの出場が確実視されている。
自分が入ることで、インドネシアにいる全てのサーファーがクオリファイできることを証明したい
「インドネシアを代表するサーファーになれて、本当にうれしいです。これまでチャンピオンシップ・ツアーにクオリファイできるサーファーがいなかったので、自分が入ることで、インドネシアにいる全てのサーファーがクオリファイできることを証明したいです。このために一生懸命頑張ってきたので、早く帰国してみんなに会いたいです」と和井田が言った。
今回2位となったガティエン・デラヘイ(フランス)はクオリファイ・シリーズ(QS)で2度優勝しており、シーズン序盤はヨーロッパQSで2位と3位という素晴らしい成績を収めた。
しかし、チャレンジャーシリーズではその勢いを発揮できず、オーストラリアの両大会とも1回戦で敗退。バリートでの準優勝は、彼の若いキャリアの中で最大の成果であり、残りのシーズンへ向けての素晴らしい一歩となった。シーズンポイントを7,800ポイント追加したデラヘイは、チャレンジャーシリーズのランキングを9位まで上げた。
またセミファイナルで和井田に敗れたキアヌ・アシン(HAW)、デラヘイに敗れたレオナルド・フィオラバンティ(ITA)は今回3位でフィニッシュ。
アシンはチャレンジャーシリーズ初出場で大健闘、ランキング18位に浮上。フィオラバンティはランキング2位となり、CT入りを目指しチャレンジャーシリーズ第4戦に臨む。
モリー・ピックラムが勝利を手にする。
オール・オーストラリアンとなったウイメンズのファイナルでは、元CTサーファーのメイシー・キャラハン(AUS)が、ツアー・ルーキーのモリー・ピックラム(AUS)を相手に戦った。
キャラハンは、パワフルなバックハンドでファイナル最初のリアルスコアを5.00(10点満点)とし、ピクラムも同じように4.67をマークしてリードを保つ。
経験豊富なキャラハンは、再び同様のショートレフトで5.67を出し、ベスト2を揃えてヒートをリード。それに対し、ピクラムは戦略を変え、先にビッグスコアを出したライトで5.83を出し、依然として2位につけていた。
このアドバンテージは長くは続かず、キャラハンはバックハンドでより良い壁を見つけ、6.50をスコアし、ヒート終盤にややリードを広げた。しかし、ファイナル終了間際にピックラムが6.57をスコアし、逆転優勝を飾った。
QSで3度の優勝経験を持ち、CTルーキーイヤーはミッドイヤーカットに入れなかったピックラムは、来シーズンのスポット参戦を目指し、大きなモチベーションでチャレンジャーシリーズに臨んだ。
ゴールドコーストで準優勝、シドニーで17位、そして今回のバリートでの優勝で、ピックラムは4位から2位へと順位を上げ、残り5イベントとなった。
次回の2022年チャレンジャー・シリーズは「VANS US Open of Surfing」。カリフォルニアのハンティントンビーチで2022年7月30日に開幕し、8月7日まで大会待機期間を設ける。選手たちはUSオープンまでの約3週間、準備期間を持つことになる。
今回9位タイと健闘した稲葉玲王と脇田泰地は、ランキングで脇田が31位、稲葉が33位までアップ。残り5戦の後半戦の追い上げに期待したい。
CT入りを目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!
メンズチャレンジャーシリーズ トップ10。
1 – 和井田理央(IDN)
2 – レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
3 – カラム・ロブソン(AUS) ** CTによりすでに予選通過 **。
4 – ディラン・モファット (AUS)
5 – シェルドン・シムカス(AUS)
6 – マキシム・フスナット(FRA)
7 – ライアン・カリナン(AUS)
8 – マイケル・ロドリゲス(BRA)
9 – ガティエン・デラヘイ(FRA)
10 – マテウス・ハーディ(BRA)
11 – アレホ・ムニーツ(BRA)
女子チャレンジャーシリーズ・トップ5。
1 – ケイトリン・シマーズ(USA)
2 – モリー・ピックラム(AUS)
3 – ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)
4 – テレサ・ボンバロ(PRT)
5 – メイシー・キャラハン(AUS)
バリートプロ pres.by O’Neill 男子ファイナル結果
優勝: 和井田理央(IDN)15.50
2位 :ガティエン・デラヘイ(FRA) 9.50
バリートプロ pres.by O’Neill 女子ファイナル結果
優勝:モリー・ピックラム(AUS) 12.40
2位:メイシー・キャラハン(AUS)12.17
バリト・プロ・プレゼント・バイ・オニール・メンズ・セミファイナル結果
HEAT 1:和井田理央(IDN)14.60 DEF. キアヌ・アシン(HAW)13.80
HEAT 2:ガティエン・デラヘイ(FRA)8.67 DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)7.77
バリト・プロpres.byオニール・ウイメンズ・セミファイナル結果
HEAT 1:メイシー・キャラハン(AUS)12.66 DEF. ブロンテ・マコーレー(AUS)9.54
HEAT 2:モリー・ピックラム(AUS)13.17 DEF. ケイトリン・シマーズ(USA)11.20
Ballito Pro pres.by O’Neillウイメンズ・クォーターファイナル結果
HEAT 1:ブロンテ・マコーレー(AUS)11.67 DEF. ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)10.83
HEAT 2:メイシー・キャラハン(AUS)14.33 DEF. アリッサ・スペンサー(USA)13.57
HEAT 3:モリー・ピックラム(AUS)15.67 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)10.94
HEAT 4:ケイトリン・シマーズ(USA)12.17 DEF. レイチェル・プレスティ(DEU)8.33
Ballito Pro
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/cs/22/ballito-pro/
2022 WSLチャレンジャー・シリーズ・スケジュール
- ブースト・モバイル・ゴールド・コースト・プロ presented by Rip Curl: 5月7日~15日終了
- シドニー・サーフ・プロ presented by Rip Curl: 5月17日~5月24日終了
- バリートプロ presented by O’Neill: 7月3日~10日
- VANS USオープン・オブ・サーフィン 7月30日~8月7日
- EDPヴィスラ・プロ・エリセイラ 10月1日~9日
- クイックシルバー/ロキシー・プロ・フランス 10月12日~23日
- コロナ・サクアレマ・プロ presented by バンコ・ド・ブラジル 11月1日~11月8日
- ハレイワ・チャレンジャー 11月26日~12月7日