バリート、クワズール・ナタール、クワドゥクザ、南アフリカ(2024年7月6日土曜日)-2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第3戦、バリート・プロ Presented by O’Neillの大会5日目。
本日はオフショアの4−6フィートのコンディションと昨日から大きくサイズアップ。朝はジェットスキーのアシストが入るコンディションとなり、男子クオーターファイナル進出者が決定した。
絶好調のノーラン・ラポーザは、大接戦のフィナーレで得意のバックハンドを炸裂させ、イアン・ゴウベイアは、チャレンジャー・シリーズ1位のサミュエル・プポとのCTバトルでその経験を存分に発揮し下した。さらに期待の若手も動き始めている。
女子では、ソフィア・メディーナが、新たにチャレンジャー・シリーズNo.1となったイザベラ・ニコルズとともに素晴らしいプレーを見せクオーターファイナル進出。メディーナにとってはチャレンジャー・シリーズで最大の飛躍を遂げた。
またサリー・フィッツギボンズは土壇場で大逆転。ディフェンディング・チャンピオンのブロンテ・マコーレーを下した。
Highlights From Day 5 Of The Ballito Pro Presented By O’Neill 2024
日本の西慶司郎は、ラウンドオブ16のH1でエアリアルが絶好調のジョエル・ヴォーンと対戦。ファンピックスでも8割がヴォーンで西にとっては厳しい戦いが予想されていた。
しかし、スタートから西はレフトのグッドセットを掴み、2発のビッグターンで5.83をスコア。そして後半には昨日も高得点を叩き出したバックハンドで、ビッグセットにチャージ。
雪崩のようなクローズセクションで、リエントリーをメイクしエクセレントの8.00をスコア。ヴォーンをコンビネーションに追い込む。全く波とリズムの合わないヴォーンは精彩を欠き敗退。
日本のチャンピオンである西慶司郎がクオーターファイナルへ勝ち進んだ。
「赤色にしました」と髪の毛の色が変わったことを尋ねられた西が満目の笑顔で答えた。「ここのヒートに絶対に勝ちたいなと思ったんで、昨日の夜気合いを入れるために赤色にさせてもらいました。」
大原洋人はラウンドオブ16のH4にクレジット。元CTサーファーのディヴィッド・シルバと対戦。
ヒートはスローな展開の中で、シルバが優先権を使いバックハンドで4.50をスコアしてヒートを開始。
大原は思うような波をつかめず苦戦する。後半に入り大原はレフトをつかみ、クリティカルな2ターンコンボで6.50というハイスコアをマーク、トップに躍り出る。
大原は残り10分でレフトの波を掴み4.13をスコアしてバックアップを上げ、その差を広げて行く。そのまま大原が逃げ切りクオーターファイナルへ勝ち上がった。
「超トリッキーだったから、特に戦略はありませんでした。海に入ったとき、デビッドは右側の岩のところで待っていたので、僕もそこで彼と一緒にサーフをするつもりだったんです。それが僕のプランだった。」と大原が言った。
「そして右サイドに待って、スコアリング・ポテンシャルがあるかもしれないと思ったんですが、15分くらい待っても波が来なかったので、移動したんです。それでレフトを狙うように作戦を変えたんです。それが良かったですね」
女子のラウンドオブ16に勝ち進んだ野中美波は、H4でオーストラリアのエリー・ハリソンと対戦。ヒートはハリソンが2本の高得点を揃えてリード。
野中は後半に2ターンコンボでエクセレントに迫る7.63をスコア。そして終盤にはニード6.38でレイバックスラッシュをエンドセクションでメイク。しかしスコアは6.17と僅かに届かず、野中はここで敗退となり、今回9位でフィニッシュとなった。
これで男子2名の日本人選手がクオーターファイナル進出を果たし、西慶司郎は、ブラジルのニューカマー、エドガルド・グロッジアと。大原洋人はブラジルの元CT選手イアン・ゴウベイアと対戦する。がんばれ!日本!
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