パリ五輪の出場権を獲得した五十嵐カノアと松田詩野。クロージングセレモニー終了後に行われた喜びの記者会見

サーフシティ・エルサルバドル – 2023年6月7日 素晴らしい波で終了した2023サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィンゲームス(WSG)。試合後に行われたクロージングセレモニー後に、パリ2024オリンピックの出場権を獲得した、五十嵐カノアと松田詩野のオンラインによる記者会見が行われた。

 

松田詩野

 

Q:今大会を振り返って今の気持ち。

 

松田詩野

「今回は、スポットを獲得できた日は、本当にジェットコースターみたいな一日で。メインラウンドで朝負けちゃって、そのときは凄く落ち込んじゃったんですけど、ここでまた次絶対に負けないで、絶対に取るという強い気持ちでリパ(敗者復活戦)に向かって。結果、今回はアジア枠を取れので、すごく嬉しかったです。」

 

五十嵐カノア

 

五十嵐カノア

「そうですね。今日決まったという感じだけど、一番嬉しかったのは、昨日リオ・ワイダが負けた時、日本人がアジア枠を取るというニュースを聞いて、自分か玲王(稲葉)がアジア枠を取るということが決まって、そのときが一番気持ちよくて。玲王が取っても、自分が取っても、同じ嬉しさだと思っていて。

今日もノープレッシャーという感じで。目標ができた感じで、エンジョイして。今日の朝、玲王は負けちゃったけど、その中で自分がファイナルまで行って、メダルも取れて今日は良い日だったです。」

 

ローカル・ナレッジとかを学んで、まず海を知るところから

 

松田詩野

 

Q:タヒチに向けた課題や準備

 

松田詩野

まだチョープーの経験がないので、ローカル・ナレッジとかを学んで、まず海を知るところから入って。この一年あるので。あっという間だと思うんですけど、期間を大切にしながら、波に乗れるようになって、自信をもって挑めるような状態にしておきたいです。

 

今年もチョープーに行って練習をして、ブレイクをもっとよく知りたい。

 

五十嵐カノア

オリンピックで行けるというよりも、5年くらい前からずっとチョープーは練習したい感じだったので、このまま続けて今回のオリンピックに向けて、その練習がもっと真剣になれたらなという感じです。

いつも通りに続いて、今年もチャンスがあるときにはチョープーに行って練習をして、なるべくブレイクをもっとよく知りたいなと思っています。」

 

Q:日本人で初めてのパリオリンピック出場権獲得について

 

五十嵐カノア

東京オリンピックも凄い経験だったので、また同じ経験ができる、またオリンピックに行けるという気持ちはアスリートとしてはトップの気持ち。

日本人ももっとクオリファイすると思うんですけど、このままビルドアップして、練習もして、みんなの日本の力で、みんなで一緒にパリに行って、次のオリンピックも頑張りたいと思います。

 

 

日本チームと一緒にいて、チームのエネルギーを凄く感じました。

 

カノア:今回、日本チームと一緒にいて、みんなの力を集めて、チームのエネルギーを凄く感じました。毎年そうなんですけど。また疲れている中で、必要なときにチームのエネルギーをもらって。これからもCTがあるので、今回もらったエネルギーと良いリズムで、頑張りたいと思います。」

 

Q:CTランキングからのオリンピック出場枠について

 

カノア:去年のハンティントンのISAで日本の枠を取ったこと、今年も今回の目標は、もうひとつ日本のために枠を取って、3つ目の目標がCTで3枠目を取るということ。それがパリが決まったときからの目標でした。

 

3人がマキシマムなんですけど、それを日本が取れたら自分も嬉しいです。これで2個が取れたから、3個目も取れるように頑張りたいと思います。

 

前回の自分を超えられたかなと思います。

 

松田詩野

「前回、東京オリンピックを逃した同じ場所でもあるので、凄い悔しい思いで終わった場所だったんですけど、今回また同じ場所でオリンピックを取れるチャンスがあって。

絶対次は良い思いで終われる場所にしたいなと思って、ずっと2年間努力してきた部分もあったので、それが周りの方々のサポートのおかげと、自分の想いの強さで取れたものだと思うので、前回の自分を超えられたかなと思います。」

 

オリンピックを通して、サーフィンの魅力を伝えたい。

 

松田詩野:「タヒチにチャレンジをしにいくって感じなので、そのチャレンジを楽しめるように、この一年でしっかり成長したいと思うし、オリンピックを通して、サーフィンの魅力を伝えたいということは、ずっと小さいころから思っていたので。それをメダルを取るという形で伝えられたら良いなと思います。」

 

五十嵐カノア

東京五輪の銀メダルは凄く悔しかったんですけど。次のパリオリンピックに向けてステップアップして。金メダルを取ることが目標で。今回のイベントでその目標に少し近づいた感じです。金メダルを取る前には、まずはオリンピックにクオリファイしなければならないから、今回はそれができて嬉しいです。自分も今年はちょっと難しいけど、その中でも目標にちゃん立てていけているのは嬉しいことです。

 

今後はいつも通りの練習をして、日本のオリンピックとはまたちょっと違うけど、そのチョープーのための練習を始めているので、応援よろしくお願いします。」

 

 

■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手

男子
五十嵐カノア4位
稲葉 玲王 8位
脇田 泰地 22位

女子
松田 詩野  13位
前田 マヒナ 31位
都筑 有夢路 37位

■大会結果(チーム)
国別総合 : 4位
男子国別 : 3位
女子総合 : 7位

 

■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称:2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催:国際サーフィン連盟(ISA)
期 間:2023年5月30日(火)~6月7日(水)※現地時間
開催地:El Sunzal / La Bocana, El Salvador

 

■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
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