フランスが団体で暫定トップ。日本は4位。明日の大会最終日に五十嵐カノアと稲葉玲王がアジア男子1枠

ヴァヒネ・フィエロ カノアとレオ Credit: ISA / Pablo Franco

サーフシティ・エルサルバドル – 2023年6月6日

2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)7日目、サーフシティには巨大なスウェルが押し寄せ、トリプルオーバーヘッドのセットが入るコンディションとなり、素晴らしいサーフィンの一日となった。男女ともメインラウンド5と6、リパチャージラウンド8~10が行われた。

 

 

今日の最終ヒートの結果、タヒチ出身のヴァヒネ・フィエロ(FRA)が2024年パリオリンピックのヨーロッパ女子出場権を獲得した。

 

2024年パリオリンピックのサーフィン会場であるタヒチをホームとする選手であるフィエロは、エルサルバドルで出場枠を確定させ、オリンピックに備えることに非常に興奮している。

 

 

ヴァヒネ・フィエロ(FRA)とフェルナンドISA会長 Credit: ISA / Pablo Franco

 

「チョープーは私にとって特別な場所です」とフィエロは言った。「そのような波で学び、自分をプッシュしてくれる本当に温かい人たちに囲まれて、これまでで最高の波を手に入れた場所です。

 

ホームで初めてのオリンピアンになれるということで、気持ちが高ぶっています。これ以上ないくらい、今のこの時点が最高です。時間をかけて、どうやったら金メダルを獲れるかを考えるのが、本当に楽しみです。」

 

この日、5人のヨーロッパの男子が、2024年パリオリンピックの大陸別出場枠を争っていた。しかし、この日の終わりには、その数は2人に絞られた。

 

メインラウンドに残っていたのはウリ・ウジール(ISR)だけで、他の選手はすでにリパチャージに回っていた。

 

ヒートが進むにつれ、ウジール、フレデリコ・モライス(ポルトガル)、ディラン・グローエン(ドイツ)が脱落し、カウリ・ヴァースト(フランス)とゴンサロ・グティエレス(ESP)がファイナルデーまで勝ち残った。

 

カウリ・ヴァースト(フランス)Photo ISA / Jersson Barboza

 

ヴァーストは、2024年のパリ大会への出場権を獲得するために、誰よりも高いモチベーションを持っている。

 

フィエロ以外の唯一のタヒチ出身サーファーである21歳の彼は、3ヒートのうち最初のヒートで、巨大なセット波で3ターンコンボを決め、男子のシングルウェーブ最高得点である9.43をマークし、トリプルオーバーヘッドをいとも簡単に料理。さらに7.50をマークし、今大会の男子ヒートトータルのハイエストスコア16.93を記録した。

 

 

カノアとレオがアジア1枠を争奪

 

五十嵐カノア  Credit: ISA / Pablo Franco
稲葉玲王 Credit: ISA / Pablo Franco

 

アジアの大陸枠で、最後に残った出場枠は、大会最終日まで勝ち残った五十嵐カノアと稲葉玲王の2人の日本男子のうちの1人に与えられる。

 

東京2020銀メダリストの五十嵐カノアとチームメイトの稲葉玲王のうち、最高位を獲得した者は、2024年パリ大会のチケットを手にエルサルバドルを去ることになる。

 

 

正直なところ、彼が獲得してくれたら、もっとうれしいです。

 

五十嵐は、その複雑な心境をこう語る。「自分のベストを尽くし、チームメイトであるレオをできる限りサポートしたい」と言った。

 

「自分としては、同じように彼に手に入れてほしい。正直なところ、彼が獲得してくれたら、もっとうれしいです。彼は本当にそれに値する選手だし、今週は本当にいいサーフィンをしていたからね。」

 

男子リパチャージ11では、日本の稲葉玲王が、カウリ・ヴァースト(FRA)、コディ・ヤング(CAN)、ゴンサロ・グティエレス(ESP)と対戦。

女子リパチャージ11では、ソフィー・マカロック(AUS)、ソル・アギーレ(PER)、エリン・ブルックス(CAN)が対戦。

男子ラウンド7で日本のエース、五十嵐カノアが、ルッカ・メシナス(PER)、アラン・クレランド(MEX)、ミゲル・トゥデラ(PER)

女子ラウンド7では、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)、ジョアン・ディファイ(FRA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)が対戦する。

 

日本、暫定団体4位。

 

 

団体メダル争いは、イベントを通して徐々にヒートアップしてきた。

 

今日はブラジルとペルーが同率1位だったが、終了間際にはフランスが首位に立ち、ペルーも2位でそれに続く。3位はオーストラリア、4位は日本、5位はカナダというランキングでファイナルデーに挑む。

 

競技は、明日午前7時30分(現地時間)にラ・ボカナで行われる男子リパチャージラウンド11で再開される。

 

 

2023年パンアメリカン競技大会の予選通過者が決定

 

 

アメリカ大陸からの女子1名、男子1名のパリ2024オリンピック大陸枠は、今年末のサンティアゴ2023パンアメリカン競技大会で決定される予定。

 

2023年 WSGから男女5名が本日、サンティアゴ2023年出場枠を獲得。また、4月にパナマで開催された2023年パンアメリカン・サーフィン・ゲーム(PASA)の暫定出場サーファー男女14名、合計28名の出場枠が決まった。

 

彼らは2024年のパリオリンピック出場権を得るために、10月にチリへ向かうことになっている。

 

サンティアゴ2023パンアメリカン競技大会出場決定選手

女子
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
エリン・ブルックス(CAN)
レイラニ・マクゴナグル(CRC)
ソル・アギーレ(PER)
ダニエラ・ロサス(PER)
シルヴァナ・リマ(BRA)
チェルシー・トゥアック(BAR)
ルシア・インデュラン(ARG)
サノア・オリン(CAN)
イザベラ・ゴメス(COL)
レジーナ・ピオリ(MEX)
オルネラ・ペリツァーリ(ARG)
ナタリー・ベルノルド(CRC)
ドミニク・バロナ(ECU)
ホスト国の割り当て TBC(CHI)
ホスト国の割り当て TBC(CHI)

男子
コディ・ヤング(CAN)
アラン・クレランド (メキシコ)
セバスティアン・ウィリアムズ (MEX)
ミゲル・トゥデラ (PER)
ルッカ・メシナス(PER)
クリスティアン・カイマーソン(BRA)
レアンドロ・ウスナ(ARG)
イサウロ・エリソンド(PAN)
ジャン・カルロス・ゴンサレス(PAN)
フランコ・ラジウナス(ARG)
マルコス・コレア(BRA)
オスカル・ウルビナ(CRC)
フランシスコ・ベロリン(VEN)
ホセ・ホアキン・ロペス(VEN)
ホスト国の割り当て TBC(CHI)
ホスト国の割り当て TBC(CHI)

 

長かった今大会も明日が最終日。五十嵐カノアと稲葉玲王の活躍に期待し、日本からエールを送りたい。がんばれ!日本!

 

 

■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称:2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催:国際サーフィン連盟(ISA)
期 間:2023年5月30日(火)~6月7日(水)※現地時間
開催地:El Sunzal / La Bocana, El Salvador

 

■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手

男子
五十嵐カノア
稲葉 玲王 
脇田 泰地 22位

女子
都筑 有夢路 37位
前田 マヒナ 31位
松田 詩野  13位

 

■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
NSA Facebook https://www.facebook.com/nsasurf/
NAMINORI JAPAN Instagram https://www.instagram.com/naminori_japan