サーフシティ・エルサルバドル – 2023年6月5日 2024年パリオリンピックの選考大会である2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ（WSG）は大会6日目。
ラ・ボカナで行われた女子メインラウンド4 のH5で松田詩野は、CTサーファーのジョアン・ディフェイ、ニカラグアのカンデラリア・レサノと対戦した。ヒートはジョアンががバックハンドで8.5のエクセレントをスコアしてヒートを開始。
松田は5.00をスコアして２位に付ける。しかし後半にバックアップを伸ばしたい松田だが、沖に変な流れが入り、ロータイドが重なり、トリッキーなコンディションの中でスコアリング・ウェイブがつかめない。そのまま残り３分となり、逆転されて３位となってしまう。
松田のニードスコアは1.70。乗れば勝てる数字だ。しかし優先権のない松田は２位の選手に完全にマークされて波に乗れない。そのままタイムアップとなり３位敗退。勝っていた試合だけに悔しい敗退となり、松田はリパチャージに回った。
松田はリパチャージ６のヒート５にクレジット。エルスンザルで行われたヒートでは前ヒートのミスを見事に立て直し、気合いのサーフィンを披露しトップスコア6.73を4.33でバックアップ。見事リパチャージ７にラウンドアップ。
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この時点で、チームメイトの都筑、前田ほか、アジア選手が敗退していたため、松田詩野のアジア1位が確定し、パリ五輪代表に確定。松田が日本初のパリ五輪代表内定者となった。
今回のイベントでは、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの４大陸で男女各上位入賞した選手８名のオリンピック出場が決定することになっており、アジア1位となった松田に、オリンピック出場が個人名で決定。松田のパリ五輪代表が条件付き※決定となった。
エルサルバドル出発前の会見では、「2021年（オリンピック最終予選）のISAがエルサルバドルだったので、今回はリベンジじゃないですけど、そういう想いが強いです。ただ、自分としては新しいスタートで失うものも無いし、楽しめるかなとも思っています。」と言っていた松田。
最終のリパチャージ７でもハイスコアをたたき出し２位でラウンドアップした松田詩野。波乗りジャパン女子のチームメイトが破れていくなか、集中力を切らさず、笑顔で勝ち続けた松田のメンタルの強さを見た。
東京オリンピックの悔しさをバネに、血の滲むような努力を重ね、自分のサーフィンをパワーアップし、メンタルを鍛え上げてきた。その成果が実った結果なのである。本当におめでとう。まだ試合は続く。このまま勝ち続けて、日本チームとともにメダルを取りに行こう！
がんばれ！松田詩野！がんばれ！日本！
※来年2024年の2月にプエルトリコで開催される(予定）「2024 ISA World Surfing Games」に出場することを条件に、パリ2024オリンピックサーフィン競技出場権が与えられる。
■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称：2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催：国際サーフィン連盟（ISA）
期 間：2023年5月30日（火）～6月7日（水）※現地時間
開催地：El Sunzal / La Bocana, El Salvador
■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手
男子
五十嵐カノア
稲葉 玲王
脇田 泰地
女子
都筑 有夢路
前田 マヒナ
松田 詩野
■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
NSA Facebook https://www.facebook.com/nsasurf/
NAMINORI JAPAN Instagram https://www.instagram.com/naminori_japan
