五十嵐カノアと稲葉玲王が大会最終日へ。日本男子もアジア1位が確定し、パリ五輪切符獲得が決定

五十嵐カノアと稲葉玲王 Credit: ISA / Pablo Jimenez 

サーフシティ・エルサルバドル – 2023年6月6日   2024年パリオリンピックの選考大会である2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)は大会7日目。

 

一晩でスウェルは8−10フィートまでサイズアップ。遥か沖でブレイクするクローズアウト寸前となったエルスンザルのビッグコンディションで試合はスタートとなった。

 

 

いよいよ大会も大詰め。オリンピックのアジア枠を競い合う3選手が、ここまで勝ち残っており、五十嵐カノア、稲葉玲王、インドネシアの和井田リオの3名のうち、最高位を獲得した1名にオリンピック出場資格が与えられる。女子では昨日クオリファイを決めた松田詩野がリパチャージ8を戦った。

 

稲葉玲王 Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

そして、男子ラウンド5ヒート1で稲葉玲王は、世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)和井田理央 (INA)ミゲル・トゥデラ(PER)と対戦。

 

ヒートは和井田がオープニングライドでビッグライトにチャージを見せると、稲葉玲王も好調なバックハンドで、ダブルオーバーヘッドのセットでビッグターンを披露。稲葉は7.50という高得点でヒートを開始。ミゲル・トゥデラは更にサイズのある波を掴み、ビッグ・リエントリーをメイク。8.17というエクセレントスコアをマーク。物凄いヒート展開となる。

 

ヒート前半にエクセレントレンジのスコアをベスト2を揃えたトゥデラがトップ。和井田が2位。稲葉が3位。

 

稲葉玲王 Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

後半に入り、じっくりと波を待ってグッドセットをつかんだ稲葉が再びバックハンドのクリティカルなターンを連発。6.33をスコアして逆転。2位に浮上する。和井田をニード7.76と追い込んで、そのまま逃げ切り、稲葉が見事2位でラウンドアップを決めた。

 

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

続けて行われた、男子ラウンド5のヒート3では、五十嵐カノアが、ルッカ・メシナス(PER)、レアンドロ・ウスナ(ARG)、ウリ・ウジエル(SR)と対戦。ヒートはスタートからカノア、ウスナ、メシナスの3名がビッグセットをキャッチ。一番サイズのあった波をつかんだメシナスがリード。

 

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

カノアもベスト2を揃えてトップに躍り出るが、後半に入り、メシナスがビッグセットのクローズセクションでリエントリーを決めて、8.00のエクセレントをスコア。逆転トップに躍り出る。カノアはニード8.40で2位という展開。

 

五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Jimenez
五十嵐カノア Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

ヒート終盤に、波をじっくりと待ったカノアは、ミドルサイズのセクションのある波をキャッチ。得意のレイバックスナップを織り交ぜた、レイザーシャープのサーフィンで8.40をスコアしてトップに躍り出て、そのままラウンドアップを決めた。

 

 

 

男子のアジア1枠は日本

 

 

和井田はラウンド5で敗退し、リパのラウンド8に回るも、ここで敗退。カノアとレオが勝ち上がったことにより、男子のアジア1枠は日本が手にすることが決まった。日本の上位1人がオリンピック出場権を獲得する。

 

チャンピオンシップツアー(CT)に参戦しているカノア。パリ五輪出場選手選考方法の中の優先順位で1番になっているCT枠は、2023年CT最終ランキングで上位選手、男子10名、女子8名(ミッドカット後でも最終CTランキングから選出することとなる)が五輪出場権を獲得できることから、カノアがCT枠でクオリファイする可能性は十分高いと考えられる。

 

また日本男子は昨年ハンティントンで開催されたWSGで、団体1位となり、追加の出場枠を獲得しており、3人のパリ五輪出場が可能となるのか。

 

 

ストレートエアを決め、逆転トップで勝ち上がったカノア Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

続けて行われた男子ラウンド6 ヒート1で五十嵐カノアは、ミゲル・トゥデラ (PER) ベテランCTサーファーのジョーディ・スミス (RSA) と対戦。

 

後半まで2位だったカノアはラストライドでストレートエアからのレイバックスラッシュをメイク。7.40をスコアして、トップでラウンド7へ勝ち上がり、大会最終日へ繋いだ。

 

 

稲葉玲王 Credit: ISA / Pablo Franco

 

また男子ラウンド6 ヒート2で稲葉玲王は、アラン・クレランド( MEX) ルッカ・メシナス(PER) と対戦。クレランドとメシナスがレフトでハイスコアを集める中、ライトに的を絞った稲葉はスコアを伸ばせず、3位でリパチャージへ回ることとなった。

 

稲葉玲王 Photo ISA / Jersson Barboza

 

本日3ラウンド目となった稲葉。タフなコンディションで体力も限界に近い状態で挑んだリパチャージ10では、コーディ・ヤングとセバスチャン・ヘルナンデスと対戦。

 

稲葉はファーストウェイブでもビッグライトにバックハンドでチャージ。体勢を崩しリカバリーする姿から相当な疲労が感じられる。

 

後半に入りヤングが6点台をスコアして一気にトップに躍り出る。3位のポジションを強いられる稲葉だったが、最後にレフトの波をつかんで5.33をスコアして2位に浮上。3位の選手の追撃を振り切り、見事2位でラウンドアップ。稲葉がファイナルデイに勝ち残った。

 

今回がISAのWSG初出場となった稲葉は、2013年ニカラグアで行われたISA世界ジュニア選手権のアンダ−16で表彰台に上がって4位となっている。

 

松田詩野 Credit: ISA / Sean Evans

 

昨日、パリ五輪の出場権を獲得した松田詩野は、タフなコンディションの中、リパチャージ8に登場。ドイツのノア・クラップがエクセレント・スコアを揃える中、後半に松田もバックハンドで2位につける。しかし最後に逆転されて惜しくも3位で敗退。今大会は13位でフィニッシュとなった。

 

長かった今大会も明日が最終日。五十嵐カノアと稲葉玲王の活躍に期待し、日本からエールを送りたい。がんばれ!日本!

 

 

■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称:2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催:国際サーフィン連盟(ISA)
期 間:2023年5月30日(火)~6月7日(水)※現地時間
開催地:El Sunzal / La Bocana, El Salvador

 

■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手

男子
五十嵐カノア
稲葉 玲王 
脇田 泰地 22位

女子
都筑 有夢路 37位
前田 マヒナ 31位
松田 詩野  13位

 

■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
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