サーフシティ・エルサルバドル – 2023年6月4日
2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)5日目もサーフシティは盛り上がり、6~8フィートのソリッドな波が、限りない興奮とドラマを生み出す究極の舞台となった。
男子のメインラウンド4と女子のリパチャージラウンド3が行われ、その後、男子リパチャージラウンド2、3、4が終了し、午後はハイテンションなアクションが繰り広げられた。
男子メインラウンド4では、東京2020オリンピアンの活躍が目立った。ビリー・ステアマンド(NZL)がこの日最初のエクセレントスコア(8.00)をマークし、ガブリエル・メディーナ(BRA)をを抑えて、メインラウンド5へ進出。
ルッカ・メシナス(ペルー)は、爆発的なバックハンドアタックを披露し、巨大な2ターンのコンボで8.33を叩き出し、和井田理央(INA)と共にラウンドアップ。
オリンピック銀メダリストであり、昨年のISA金メダリストの五十嵐カノア(JPN)もヒート6で勝利したが、本当のドラマはヒート3で起こった。 ミゲル・トゥデラ(PER)がヒートを終始コントロールしたが、レアンドロ・ウスナ(ARG)とレオナルド・フィオラバンティ(ITA)の激しいバトルになり、結局イタリアンがリパチャージに送られることになった。
何が基準なのかを考えてサーフィンをし、それを継続するんです。
アラン・クレランド・ジュニア(メキシコ)は、このイベントで最もエキサイティングな瞬間を提供してきた。昨日のメインラウンド3のヒートでは、目立ったスコアがなく、残り5分となったところで、クレランドはボードを流し、泳ぐことになった。その後、ヒートに戻ったクレランドは、1分の間に2つのスコアを記録し、順位を上げた。
20歳の彼は、レールワークとプログレッションの素晴らしいコンビネーションで自分を際立たせ、今日もメインラウンド4で最も高い数字を出した。
「何が基準なのかを考えてサーフィンをし、それを継続するんです」クレランドは言った。「時には、それを手に入れたと思っても、そうでない場合もあるので、チャンスがあれば、全ての波で思い切りサーフィンして、自分のやるべきことをやるんです」。
ジョン・ジョン・フローレンス(USA)が、リパチャージラウンドを戦うことになるとは思ってもみなかったが、2日目のメインラウンドで敗退した後、今日3つのリパチャージヒートでサーフした。リパチャージ・ラウンド2のH11では最後の1本で8.00をマークし、勝利を飾った。
想像もつかないような国からサーファーが来ているということが素晴らしい。
「最後の波が来て、残り1分くらいになって、セカンドスコアが無かったので、これらのヒートでは自分が出来る限りのサーフィンをしたかった。
テイクオフするとき、ホワイトウォーターの下にいたみたいで、ちょっと跳ねてしまって、立ち上がったら壁がなかったんです。ライン下に小さなウェッジが見えたので、スコアを得る唯一の方法はエアーしかないと思ったんです。
東京2020オリンピアンで2度のWSLチャンピオンであるフローレンスは、ヒート11のリュー・ミン・ジャン(TPE)、キース・ルイス(TTO)、ロバート・ビスロウジル(CZE)を含む国際色豊かな選手とのサーフィンを楽しんでいる。
「このフォーマットは世界中の人々が、このイベントに参加する機会を多く与えてくれる。このイベントに参加して一番感じたことは、世界中の、想像もつかないような国からサーファーが来ているということです。本当にクールです。みんな本当にストークしていて、エネルギーがすごい。そんなイベントに参加できて、とても楽しいです。
2024年パリオリンピック大陸予選の複数のシナリオが、一日を通してより明確に見えてきた。今回のイベントでは、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの4大陸で男女各上位入賞した選手8名のオリンピック出場が決定する。
そんな中で、ニュージーランドの1人の女性が、オセアニア枠を獲得することが確実となった。ペイジ・ハレブは、メインラウンドのポジションをキープし、クオリティコントロール(WSGランク上位30名のサーファー)範囲内に収まっており、主導権を握っている。彼女のチームメイトであるサフィ・ヴェットもまだ候補に残っているが、リパチャージへの道は、より険しいものとなることが予想される。
アフリカ大陸の女子枠は、南アフリカの2人のチームメイトがまだ手の届くところにいる。ゾーイ・ステインとサラ・バウムは、リパチャージを共に進んでいるため、現在のところチャンスは同じだが、クオリティコントロールの対象となるには、あと2ヒート行う必要がある。このプレッシャーにもかかわらず、バウムは冷静に集中を切らしていない。
「予選のことは間違いなく頭にあります」とバウムは言った。「ここではよく言われることなので、それを認めつつ、気にしないようにしようと思っています。自分自身と自分のサーフィンに集中しようと思っているんです。ヒートを重ねることで、勢いがついてくるような気がするん です、だから、それは難しい道ではなく、ただ長い道のりを歩むことなんだと思います。」
明日はいよいよ大会6日目。
明日は、男子メインラウンド5は行われない予定。日本時間23:00にラ・ボカナで女子メインラウンド4、エル・スンザルで女子リパチャージラウンド4で再開される。男子のメインラウンドは行われない。
ラ・ボカナで行われる女子メインラウンド4 のH5で松田詩野は、CTサーファーのジョアン・ディフェイ、ニカラグアのカンデラリア・レサノと対戦。
その後にラ・ボカナで行われる男子のリパチャージ6のH2で脇田泰地は、フレデリコ・モライスらと対戦。
エルスンザルで朝から行われる、女子リパチャージR4では、前田マヒナはヒート1でテレサ・ボンバロらと対戦、ヒート4で都筑有夢路は、シルバナ・リマ、ダニエラ・ロサスらと対戦する。
🏄♀️前田マヒナ🏄♀️
Repechage R4 Heat 1 El Sunzal Red
🇸🇻現地時間6/05(月)08:00より
🇯🇵日本時間6/05(月)23:00より
🏄♀️都筑有夢路🏄♀️
Repechage R4 Heat 4 El Sunzal Blue
🇸🇻現地時間6/05(月)09:00より
🇯🇵日本時間6/06(火)00:00より
🏄♀️松田詩野🏄♀️
Main R4 Heat 5 La Bocana Green
🇸🇻現地時間6/05(月)09:20より
🇯🇵日本時間6/06(火)00:20より
🏄♂️脇田泰地🏄♂️
Repechage R6 Heat 2 La Bocana Red
🇸🇻現地時間6/05(月)12:20より
🇯🇵日本時間6/06(火)03:20より
■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称:2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催:国際サーフィン連盟(ISA)
期 間:2023年5月30日(火)~6月7日(水)※現地時間
開催地:El Sunzal / La Bocana, El Salvador
■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手
男子
五十嵐カノア
稲葉 玲王
脇田 泰地
女子
都筑 有夢路
前田 マヒナ
松田 詩野
■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
NSA Facebook https://www.facebook.com/nsasurf/
NAMINORI JAPAN Instagram https://www.instagram.com/naminori_japan