波乗りジャパン好発進。2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームス大会初日

Photo ISA / Jersson Barboza Sean Evans  

サーフシティ・エルサルバドル – 2023年5月31日   2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)の大会初日は、パワー&プログレスがバランス良く発揮された。

2024年パリオリンピックの選考大会である今大会。男子4名、女子4名、合計8名のサーファーが、オリンピック出場権を獲得することができる。

 

 

本日、男子メインラウンド1では、ラ・ボカナのピークで24ヒート、女子メインラウンド1では、エル・スンザルのロング・ライト・ポイントで同数のヒートが行われ、ディープな レールターンがトップスコアをたたき出した。

 

セバスチャン・ウィリアムズ(MEX)Photo: Sean Evans

 

男子では、ギルヘルム・リベイロ(POR)とカルロス・ムニョス(CRC)が序盤からハイライトを見せ、セバスチャン・ウィリアムズ(MEX)はエアで今日のシングルウェイブのハイスコアとなる8.77を記録した。

 

別の意味で渦中の人となっているメディーナPhoto: Sean Evans
ガブリエル・メディーナPhoto: Sean Evans

 

しかし、本当に進化をプッシュしたのは、ガブリエル・メディーナ(BRA)だった。3度のWSLチャンピオンである彼は、素晴らしいバックハンドのエア・アタックを武器に、今日の最高ヒート・トータル(16.43)を記録した。

 

現在、WSLランキングでは、チームメイトのジョアン・チアンカとフィリッペ・トリードに後れを取っているが、メディーナは、2024年のパリ・オリンピックに向けて、タヒチの波を目指している。

 

メディーナは、「一歩一歩ですが、ブラジルから素晴らしい選手が来ています」と言った。出場枠は2つしかないので、そのうちの1つを争うのはとてもエキサイティングです。タヒチはツアーで一番好きな場所だし、来年のオリンピックに出たい。」

 

カリッサ・ムーアPhoto ISA / Jersson Barboza

 

女子ではキャロライン・マークスとカリッサ・ムーアのUSAの2人組が圧倒。マークスはシングルウェイブで8.50という女子最高得点をマークし、ムーアはパワフルなレールワークで女子最高得点(16.16)をたたき出した。

 

2024年パリ大会の開催国であるフランスでは、オリンピック出場権獲得に向けて厳しい戦いが繰り広げられている。チームメイトのジョアン・ディフェイはすでに女子2枠のうちの1枠を獲得しており、2017年ISA金メダリストで東京2020オリンピック代表のポーリン・アドは、2024年パリ大会への出場権を獲得するため、チームメイトのヴァヒネ・フィエロやヨーロッパ勢と競うことになる。

 


「オリンピック出場が最大の目標であることは明らかですが、その前に多くのヒートがあります」とアドは言った。「すでにチームに入ることがチャレンジでした。私たちは皆、その目標を持っていますが、1ヒート1ヒート、1日1日を大切にしようと思っています。2年前もそれでうまくいったので、また組み立てることができればと思います。」

 

波乗りジャパン Photo ISA / Jersson Barboza

 

大会初日の波乗りジャパンは、メインラウンド1に登場した稲葉玲王、脇田泰地、前田マヒナ、都筑有夢路の4名は全員がラウンド1を1位通過と安定したスタートをきった。

 

稲葉玲王 Photo: Sean Evans
稲葉玲王 Photo ISA / Pablo_Franco
稲葉玲王 Photo: Sean Evans

大会初日は、サイドオンショアの肩から頭のコンディションで、ヒートが開始。最初に登場したのは稲葉。波のサイズが下がったため、セット間隔も長くなり、ロングライドできる波が少なくスローな展開に。

稲葉は、最初は緊張しているのかミスがあったものの、カービングのコンビネーションで6.67と3.40のスコアをマークし、1位で通過した。

 

脇田泰地 photo ISA / Pablo Jimenez
脇田泰地 photo ISA / Pablo Franco
脇田泰地 photo ISA / Pablo Jimenez

男子メインラウンドR1ヒート8には、脇田泰地が登場。このヒートは、ライトかレフトかを判断するのが難しいコンディションで、脇田は良い波をキャッチすることができずに難しい波に苦戦。

後半になって、クローズセクションで2つのリエントリーを決めるなどして調子を上げ、トータルスコア10.16で1位通過を果たした。

前田マヒナ Photo ISA / Jersson Barboza
前田マヒナ Photo ISA / Jersson Barboza

前田マヒナは日本チーム女子オープニングを飾った。先ずはオープニングライドをゲット。積極的に試合を運び2本目、しっかりと波が見えていた前田は、キレのあるライディングでグッドスコア。その後キッチリとバックアップを取り、危なげのない確実なサーフィンで、1位通過。チームに勢いをつけた。

都筑有夢路 Photo ISA / Jersson Barboza
都筑有夢路 Photo ISA / Jersson Barboza

 

都筑有夢路は、一本目から落ち着いて良い波を掴み、確実にスコアをメイク。その後しっかりと波を見極めバックアップを確実に決め、試合序盤から勝負を危なげなく決めて次のラウンドへアップ。波の状況はかなり強めのオンショア、ハイタイドで難しい波だったが都筑の経験からの落ち着いた試合運びが目立ったヒートだった。

 

 

 大会2日目は、本日、日本時間深夜には、メインラウンド1の残りが行われ五十嵐カノア、松田詩野が登場する。また男子のメインラウンド2がエルスンザルで行われ、稲葉と脇田も登場する。頑張れ!日本!波乗りジャパンのスケジュールは下記。

Day2試合開始
現地時間6/01(木)08:00より
日本時間6/01(木)23:00より

松田詩野
Main R1 Heat 32 El Sunzal Red
現地時間6/01(木)10:20  日本時間6/02(金)01:20

稲葉玲王
Main R2 Heat 2 El Sunzal Green
現地時間6/01(木)12:20  日本時間6/02(金)03:20

脇田泰地
Main R2 Heat 4 El Sunzal Green
現地時間6/01(木)13:00  日本時間6/02(金)04:00

五十嵐カノア
Main R1 Heat 48 La Bocana
現地時間6/01(木)15:40   日本時間6/02(金)06:40

応援よろしくお願いします!!

 

■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称:2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催:国際サーフィン連盟(ISA)
期 間:2023年5月30日(火)~6月7日(水)※現地時間
開催地:El Sunzal / La Bocana, El Salvador

 

■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手

男子
五十嵐カノア
稲葉 玲王 
脇田 泰地 

女子
都筑 有夢路 
前田 マヒナ 
松田 詩野  

 

■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
NSA Facebook https://www.facebook.com/nsasurf/
NAMINORI JAPAN Instagram https://www.instagram.com/naminori_japan