脇田紗良、池田美来、松岡亜音がベスト8進出。稲葉玲王13位。アジア男子CS5名確定。フィリップ・アイランド・プロ大会6日

QFに勝ち上がった池田美来、脇田紗良、松岡亜音

オーストラリア・ビクトリア州フィリップ・アイランドケープ・ウーラマイ(2026年3月3日火曜日) – ケープ・ウーラマイで4~6フィートのジャンクでトリッキーなコンディションの中、1日を通して競技が行われ、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)フィリップ・アイランドプロQS4000のファイナルデーに出場する男女ベスト8が確定した。

 

 

アジア地域とオーストラリア/オセアニア地域のシーズン最終戦となる本大会では、多くの選手がチャレンジャー・シリーズ(CS)出場権を懸けて戦った。この日終了時点で、オーストラリア/オセアニア地域女子とアジア地域男子の出場権獲得者が確定した。

 

最終順位は明日決定するが、ルーシー・ダラー(AUS)が女子オーストラリア/オセアニアQS地域タイトルを確定させた。現WSLワールドチャンピオンのアイラ・ハパッツ(AUS)、チャーリー・ヘイトリー(AUS)、ジギー・アロハ・マッケンジー(AUS)も2026/2027チャレンジャー・シリーズ出場権を獲得。

 

CS入りが決まったケトゥ・アグス(INA) Credit: WSL / Hughes
CS入りを来季も決めた伊東李安琉 Credit: WSL / Hughes

 

アジア地域では、ブロンソン・メイディ(INA)がQSタイトルを獲得。小林桂(JPN)、ディラン・ウィルコクセン(INA)、ケトゥ・アグス(INA)、伊東李安琉(JPN)がそれぞれ来季のCS出場権を得た。

 

 

 

2025年にQS6000クラスで2度の優勝をスコアしたルーシー・ダラーは、オーストラリア/オセアニア地区の最強選手の一人である。15歳の彼女は今日も快進撃を続け、今シーズンまたしてもクオーターファイナル進出を決めた。

女子ラウンドオブ16の初HEATでは、ファーストライドで決めた巨大なバックハンドフックによる7.25(満点10点)が勝利の決め手となった。ニューサウスウェールズ州サウスコースト出身の彼女は波の大きさを存分に楽しみ、ランキングトップの立場に今も驚きを隠せない。

 

ルーシー・ダラー(AUS) Credit: WSL / Hughes
ルーシー・ダラー(AUS) Credit: WSL / Hughes

 

「最高に興奮してます。ようやくスウェルが来て本当に良かった」とダラーは語った。「波のバンクが良く、大きなセクションもいくつかあるんです。次のHEATが楽しみですね。

正直、ランキングトップにいるのはかなり現実離れした気分です。ただ楽しさと練習のために参加しているだけなんです。できればハイスコアを決めたいです。フィリップ・アイランドは本当に美しい場所で、見どころもたくさんあるし、波も素晴らしいです。」

 

CS(チャレンジャー・シリーズ)出場権争いには関わっていないが、それでもフィリップ・アイランドで大きな結果を狙っているのがルビー・トゥルー(AUS)だ。

2020年東京オリンピックのスケートボード競技でオーストラリア代表となったオリンピック選手は、クリティカルセクションで巨大なバックハンドヒットを決め、8点台を2本獲得した。トゥルーの2ウェイブ合計16.50点は、女子部門において、これまでの大会最高得点となった。

 

ルビー・トゥルー(AUS) Credit: WSL / Hughes
ルビー・トゥルー(AUS) Credit: WSL / Hughes

 

「失うものは何もないって感じでした」とトゥルーは言った。「サイ(馬庭)、ジギー(アロハ・マッケンジー)、ウィロー(ハーディ)と対戦したんですが、彼女たちは皆、素晴らしいパフォーマンスを見せていました。自分が何に直面しているかは分かっていました。

フィリップ・アイランドは、いつも楽しい場所です。また次のラウンドに進出できて、とても嬉しいです。QS は今年が初めての参加で、全イベントに出場しました。

地球の反対側まで行って、HEAT を勝ち抜かなきゃいけないプレッシャーは、なかなかいい経験でしたね。フィリップ・アイランドで締めくくることができて、いい気分です。去年は初めてここに来て、かなりいい結果を残せたので、今年もそれを繰り返したいと思います」。

 

トゥルーに続き、CS 予選レースでは、ジギー・アロハ・マッケンジー(AUS)が、ブザーが鳴る直前にフォアハンドの強力なショットを決め、クオーターファイナルに進出。その過程でウィロー・ハーディ(AUS)を敗退させた。

マッケンジーが予選の最後のスポットをホールドしたため、昨日フィリップ・アイランド・プロジュニアで優勝したハーディは、彼女を CS 出場権から追い出すことができる唯一のサーファーとなった。

 

脇田紗良(JPN)Credit: WSL / Hughes

 

アジア地域の女子予選は引き続き、脇田紗良(JPN)が5回連続のファイナルデー進出を決めた。野中美波(JPN)がラウンドオブ32で敗退したため、脇田は野中のランキング3位、つまりこの地域最後のCS出場権を勝ち取るには、ファイナル進出が必要となった。

 

池田美来 Credit: WSL / Hughes
池田美来(JPN)がケープ・ウーラマイの巨大なセクションを攻め、9.00をスコアし、クオーターファイナル進出を勝ち取った。Credit: WSL / Hughes
松岡亜音(JPN)Credit: WSL / Hughes

 

CS残留争いからは脱落したものの、池田美来(JPN)は大会女子最高となる9.00のシングルウェイブ・スコアを記録。巨大なセクションで極めてクリティカルなフォアハンドヒットを決めてクオーターファイナルへ進出した。

現在2位の松岡亜音(JPN)も勝ち進み、地域ジュニアタイトルを勝ち取った好調なシーズンを継続している。

 

 

 

オーストラリア/オセアニア男子CS出場権争いは依然として最も激戦区であり、残り4枠を6選手が争っている。

シーズン開幕直後に重傷を負った2023年世界ジュニア王者ジャービス・アール(AUS)は、長いリハビリを経てCS残留の瀬戸際に立っている。アールは本日2ヒート勝利を挙げ、ラウンドオブ16ではエクセレントの8.00という高得点を記録。シーズン開幕以来となる初のクオーターファイナル進出を決めた。

 

ジャービス・アール(AUS)Credit: WSL / Hughes
2023年WSLワールドチャンピオン、ジャービス・アール(AUS)が、重傷を負った膝の回復後、初めてクオーターファイナルに進出した。Credit: WSL / Hughes

 

「難しいコンディションで何とか2本掴んで突破できました」とアールは語った。「怪我をしてからほぼ1年ぶりのファイナルデー進出ですね。再びこの舞台に立てることがただただ嬉しいです。

正直なところ、クルイでの初戦は2位だったのに、韓国で怪我をして、この最終戦にギリギリ間に合った感じです。また戦えるチャンスがもらえて、あのスポットを狙えるのが本当に嬉しいです。

チャレンジャーシリーズにはあまりこだわってなくて、ゼッケンを着てサーフィンできるだけで満足なんです。その過程で結果を出せればいいなと思っています」

 

ランキングで比較的安定した位置にいる二人のサーファー、ハーレー・ウォルターズ(AUS)とデーン・ヘンリー(AUS)は、クオーターファイナル進出に向けて高得点を記録した。

アリスター・レジナート(AUS)とザビエル・ハックスタブル(AUS)も共に勝ち進み、今後の戦いを継続させることに成功した。一方、ベン・ロレンソン(AUS)は最終HEATで敗退し、明日の結果次第で今季の行方が決まる瀬戸際に立たされている。いよいよ明日で全てが決まる。

 

 

脇田紗良、池田美来、松岡亜音がベスト8進出。稲葉玲王13位。

 

本日の日本人選手。女子ラウンドオブ16でH2佐藤李、脇田紗良、H3松岡亜音、池田美来、鈴木莉珠、H4馬庭彩が登場。

 

じっくりと波を待った脇田紗良は、ヒート後半に波を掴み、カービングターンで繋ぎ、インサイドのクローズセクションでビッグリエントリーをメイク。6.75をスコアしてトップに躍り出る。

そして残り3分。緩慢なセクションをカービングで繋ぎ、エンドセクションをメイクし 6.50をスコア。シーズン後半に調子を上げて、好調が続く脇田がトップでQFに勝ち上がった。

 

脇田紗良(JPN)Credit: WSL / Hughes

 

H3では松岡亜音、池田美来、鈴木莉珠の3名が同じヒートで対戦。ヒートは鈴木が5.25をスコアしてリード。

後半まで、じっくりと波を待った池田美来が9.00のエクセレントをスコアしてトップに躍り出る。池田はバックアップを4.50としてヒートを完全にリード。

松岡も6.00をスコアして2位に浮上。鈴木と松岡の激しい2位争いとなり、ヒート終了間際に松岡が7.25というトップスコアを叩き出して逆転2位へ。1位の池田と2位の松岡がクオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

鈴木莉珠

 

女子クオーターファイナル・マッチアップ

HEAT 1
ルーシー・ダラー VS ソフィー・フレッチャー
HEAT 2
チャーリー・ヘイトリー VS 脇田紗良
HEAT 3
池田美来 VS ジギー・アロハ・マッケンジー
HEAT 4
松岡亜音VS ルビー・トゥルー

 

 

稲葉玲王 Credit: WSL / Hughes
稲葉玲王 Credit: WSL / Hughes

 

男子ラウンドオブ32では、H1に伊東李安琉、H2に西優司、H7に稲葉玲王が登場。稲葉玲王はスタートから得意のバックハンド・アタックでチャージ。6.25と4.85を連続してスコアして2位でラウンドオブ16へ勝ち上がった。

伊東李安琉と西優司は4位敗退で25位でフィニッシュ。

 

ラウンドオブ16でジャービス・アールがエクセレントをスコアしてヒートをコントロールする中、稲葉はヒート終盤まで2位をキープ。しかし残り5分で逆転されて惜しくも3位敗退。今回は13位でフィニッシュ。

 

この時点でQSランキングは確定。伊東は5位で来季のCSが確定、西は7位、稲葉は11位となった。

 

男子クオーターファイナル・マッチアップ

HEAT1
ハーレー・ウォルターズvs ザビエル・ハックスタブル
HEAT2
トーマス・カルヴァーリョ vs アリスター・レジナート
HEAT3
ジャービス・アール vs タリー・ワイリー
HEAT4
マーロン・ハリソン vs デーン・ヘンリー

 

  • アジアリージョナルからは、
    男子6名、女子4名が2026年チャレンジャー・シリーズにクオリファイできる。
  • 男子内訳:リージョナルQSランキング上位5名
    +リージョナル・ワイルドカード1名
  • 女子内訳:リージョナルQSランキング上位3名
    +リージョナル・ワイルドカード1名

 

2026年フィリップ・アイランド・プロQS4000およびプロジュニア大会は、2026年2月26日から3月4日まで、フィリップ・アイランド・バスコーストのケープ・ウーラマイで開催される。詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。