都筑有夢路と野中美波がカリフォルニアで開催中のCS第4戦USオープンでベスト16進出

都筑有夢路

ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA(2022年8月1日月曜日) ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャレンジャー・シリーズ(CS)の第4戦、VANS USオープン・オブ・サーフィンは大会3日目。

 

波は一気にサイズアップし、4~6フィートから8フィートのセットがハンティントン・ビーチ・ピアのサウスサイドに押し寄せるようになった。

 

本日は女子はラウンドオブ64のヒート9から16、ラウンドオブ32が8ヒートまで行われ、ベスト16が決定。女子達は強烈なカレントとマッシブ・クローズアウトに対応しながら、ビッグ・パフォーマンスでこのコンディションを凌いだ。

 

 

 

元チャンピオンシップ・ツアー(CT)のブロンテ・マコーレー(AUS)は、VANS USオープン・オブ・サーフィンのキャンペーンで、エクセレントの8.17(10点満点中)をスコアし、ヒート・トータル14.17(20点満点中)をマークして好調な滑り出しを見せた。

 

ブロンテ・マコーレー© WSL / Morris

 

ウェスタンオーストラリア出身の彼女は、さらにヘビーなコンディションで行われたR2ヒートで、再び7.33をマークし、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)を抑えてベスト16へ勝ち上がった。

 

「おそらく人生で最も疲れるヒートでした(笑)」とマコーレーは言った。「トライアスロンか何かのような感じでした。走って、パドルして、うまくいけば1セットゲットできる。でも、そういう日があると、残りのイベントも楽になるんじゃないかと思いますね。」

 

キャロライン・マークス(USA)© WSL / Morris

 

ラウンドオブ64で大活躍し、2度のプロジュニア優勝を果たした、CTエリートのキャロライン・マークス(USA)が、2012年イベント優勝者でワールドタイトル候補のレイキー・ピーターソン(USA)、2022年CTルーキーのモリー・ピックラム、2021年東京オリンピック出場の前田マヒナ(JPN)を相手にスター級の戦いが繰り広げられた。

 

マークスは、再び猛烈なフォアハンドを繰り出し、エクセレントな8.50と14.33のヒートトータルを獲得し、ピクラムは、パンピングする午後のコンディションで、マッシブなワンターンで7.90をスコア。ピーターソンを大逆転しラウンドアップ。前田は3位で敗退となった。

 

モリー・ピクラム © WSL / Morris

 

「彼女達と対戦するのは本当に楽しかったです。とピクラムは言った。

 

「キャロライン(マークス)と歩いている時におしゃべりしていたんですが、彼女達と競い合うのはいつも楽しいです。彼女たちは本当に上手で、自分たちのサーフィンを次のレベルに押し上げてくれます。あのような波で、あのようなタフなヒートを乗り切ったことに、ただただストークしています」

 

 

本日は朝一のラウンド1のH9に松永莉奈が登場。タフなコンディションの中でもブロンテ・マコーレーがエクセレントを出す中、松永は落ち着いた試合運びを見せ、バックハンドでしっかりとベストを揃えて2位でラウンドアップ。

 

H15の脇田紗良は波のリズムと合わずにスコリング・ウェイブを見つける事なく初戦敗退となった。

 

ビッグセットにチャージした都筑有夢路 © WSL / Morris

 

続けて行われた女子のラウンド2H1に都筑有夢路が登場。CTベテランのコートニー・コンローグ、フィリッパ・アンダーソン、サラ・スコットという強豪と対戦。

 

都筑はオープニングライドを掴み、ピアに向かってブレイクするレフトの波をバックハンドでチャージ。インサイドまで確実につなぐライディングで4.83をスコア。

 

 

他の選手もスコアを伸ばせない中、バックアップを探す都筑は3位を強いられる。しかし残り時間5分でライトの波を掴み3.13をマーク。トップに躍り出て見事ラウンドアップを決めた。

 

 

「ヒートでは少し疲れました。良い波を捕まえたかったけど、波を見つけることができなかった。でも勝てて良かったです。この調子で行きたいですね。」と語った。


H2の野中美波は、メイシー・キャラハン、ゾイ・カクドゥーガルらと対戦。コンディションが目紛しく変化する中で、各選手は波選びに慎重になり、スローなヒート展開となる。

 

 

野中美波© WSL / Morris

 

そんな中で野中はヒート中盤に3.43をスコア。3位を強いられる展開。しかし、ヒート終盤に4.67をスコアした野中は大逆転でトップに躍り出る。最後はキャラハンに逆転されるも2位でラウンドオブ16へ勝ち進んだ。

 

ラウンドオブ16では都筑有夢路と野中美波が対決することとなった。

 

 

H6で本日2度目のラウンドを戦った松永莉奈は、サマー・マセード、ソーヤー・リンドブラッド、セージ・エリクソンと対戦となったが惜しくも4位で敗退となった。

 

 

お母さんが日本人のベティルー・サクラ・ジョンソンもベスト16進出。© WSL / Morris

 

明日は、男子のR2のラウンドオブ64が、現地時間8月2日の7時05分にコールが行われ、7時35分にスタートする予定。日本時間の 2022年8月2日23時35分。また男子ラウンド3も行われる予定になっている。

 

男子ラウンド2では、H2に小林桂(USA)、H6五十嵐カノア、H8村上舜、上山キアヌ久里朱、H11脇田泰地。

 

 

今回も彼らの活躍を期待して、日本からエールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/cs/23/vans-us-open-of-surfing/

https://www.vansusopenofsurfing.com/