野中美波と都筑有夢路がワンツー。脇田泰地、前田マヒナもR2進出。USオープン大会2日目。

脇田泰地© WSL / Morris

ハンティントンビーチ、カリフォルニア/USA(2022年7月31日日曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第4戦「VANS USオープン・オブ・サーフィン 」は大会2日目。

 

本日は2~3フィートの時折入る強めのスウェルの中、男子はラウンドオブ96を終えて、その後女子のラウンド1がヒート8まで行われた。

 

予想された嵐がその存在を見せ始め、スウェルの到来がより一層イベントを盛り上げ、ハイタイドの小康状態にも関わらず、選手達はあらゆるチャンスを生かしパフォーマンスを続けた。

 

キャロライン・マークス、2度の優勝経験を持つコートニー・コンローグが圧倒的な強さ

 

ラウンドオブ64ヒート7では、CTのスーパースター、キャロライン・マークス(USA)が登場。マークスは、ヒートで驚異的なスタートを切り、エクセレントな8.67(10点満点)を含む、これまでのイベントベストの16.07(20点満点)スコア。

 

ここでプロジュニアで2度の優勝経験を持つ彼女は、USオープン・タイトル獲得と、再び表彰台の頂点に立つ事を目指している。

 

キャロライン・マークス© WSL / Morris

 

「毎年楽しみにしているイベントで、今日の午後から明日にかけてスウェルが少し上がり始めたのは良いことです」とマークスは言った。

 

「フルセットが戻ってきたのも嬉しいし、観客も集まってくれて、自分の家族も全員来てくれているので超興奮しています。この波とは特別な関係で、トリッキーなヒートもあれば、本当に良いヒートもあるので、いつもチャレンジを楽しみにしています” と語った。

 

コートニー・コンローグ© WSL / Ryder

 

VANS USオープン・オブ・サーフィンを2度制した、ハンティントン・ビーチの顔とも言えるコートニー・コンローグ(USA)は、華々しいデビューを飾った。まさにこのブレイクで育ち、技術を学んだコンローグの経験と知識は他に類を見ないもので、ラウンドオブ96で12.43を記録し、見事な勝利を収めた。

 

コートニー・コンローグ© WSL / Ryder

 

「私は年間250日ほどツアーに参加しているので、ここでのサーフィンや バックヤードでのサーフィンは本当に特別なものです。「南カリフォルニアの環境とエネルギーは、楽しさと興奮を放っています。ここで試合をして、一週間そのエネルギーを感じるのが大好きです。

 

 

元CTエリートのリクオリファイレース再開

 

 

CTミッドシーズン・カットにより、下位のコンペティターは出場権を失い、2023年のCT復帰への再挑戦を続けている。

 

ルアナ・シルバ(HAW)もチャレンジャーシリーズを再び戦うことを強いられたルーキークラスの一人で、元CTコンペティターで現チャレンジャーシリーズ5位のメイシー・キャラハン(AUS)をも上回るスコアで、ヒートトータル13.03を記録して、女子デビュー組の中でその存在をアピールしている。

 

またコスタリカのトップ・タレントであるレイラニ・マクゴナグル(CRI)、長年クオリファイを目指すフィリッパ・アンダーソン(AUS)、VANSワイルドカードのベラ・ケンウォーシー(USA)、日本の野中美波(JPN)はオープニング・ヒートを勝利して勢いに乗っている。

 

 

ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)© WSL / Ryder

ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)は、ハンティントン・ビーチ・ピアのランニング・レフトハンダーでワールドクラスのフォアハンドを繰り出し、これまでのイベントベストである14.40をマークした。

 

ノーラン・ラポザ© WSL / Ryder

 

南カリフォルニアのノーラン・ラポザは、終了間際のエアによって3位から1位となり、ハイシード・コンペティターのマキシム・フスナット(FRA)を下してラウンドアップ。

 

2021のUSオープンのセミファイナリストである彼は、スナッパーロックスでのセミファイナル進出でチャレンジャーシリーズを見事なスタートを切ったが、その後苦戦し、現在はホーム近くで自分のリズムを見つけようとしている。

 

「最高に嬉しいです。」とラポザが言った。「地元のサポーターを失望させたくないので、地元での試合はいつもストレスがたまります。次のヒートが待ち遠しいし、この勝利で勢いをつけたい」とコメントした。

 

 

男子のラウンド1のH24に脇田泰地がクレジット。レオナルド・フィオラバンティらと対戦。脇田は後半に5.87をスコアして2位でラウンドアップ。

 

 

レオナルド・フィオラバンティ© WSL / Morris
脇田泰地© WSL / Morris

女子のラウンド1では、H4で都筑有夢路と野中美波が同じヒートで対戦。前半にスコアを集めた都筑が2位、後半にベスト2を揃えた野中が1位となり、ハワイのモアナ・ジョーンズを抑えて、日本選手がワンツーでラウンドアップを決めた。

 

 

H5の前田マヒナは、ハワイのルアナ・シルバが2本の6ポイントをスコアする中、6.60 を5.60でバックアップして2位でラウンドアップ。

 

 

H6の黒川日菜子は、CTサーファーのレイキー・ピーターソン、レイラニ・マクゴナグル(CRI)らと対戦。黒川はスタートからヒートベストの7.17 をスコアするも、バックアップを見つけられずに惜しくも3位で敗退となった。

 

 

ネクストコールは、現地時間8月1日午前7時5分に行われ、女子のラウンドオブ64ヒート9から午前7時35分、日本時間の 2022年8月1日23時35分にスタートする見込み。

 

H9に松永莉奈、H11にハワイのサクラ・ジョンソン、H15に脇田紗良がクレジットされている。

 

明日はその後に女子のラウンド2がH8まで予定されており、H1に都筑有夢路、H2に野中美波、H4に前田マヒナがクレジット。松永莉奈、脇田紗良がR1を勝ち上がると2度目のヒートを戦うことになる。

 

ライブ中継は明日朝から開始される予定。

 

今回も彼らの活躍を期待して、日本からエールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/cs/23/vans-us-open-of-surfing/

https://www.vansusopenofsurfing.com/