USオープンで2度の優勝を誇る五十嵐カノアが初戦を圧勝。上山キアヌ、小林桂、村上舜もラウンドアップ。

五十嵐カノア © WSL / Morris

ハンティントンビーチ、カリフォルニア/USA(2022年7月30日土曜日)2~3フィートのスウェルの中、ハンティントンビーチ・ピアの象徴であるサウスサイドで、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャーシリーズ(CS)の第4戦である「VANS USオープン・オブ・サーフィン 」の初日がキックオフとなった。

 

本日は男子のラウンドオブ96のヒート1~16が行われ、南カリフォルニアのコンペティターたちが、国際色豊かなタレントに囲まれながらダイナミックなパフォーマンスを披露し、会場を沸かせた。

 

VANS USオープン2度の優勝を誇る五十嵐カノアが初戦を突破

 

五十嵐カノア © WSL / Morris

 

オリンピック・メダリストであり、知名度の高いサーファーの1人として、先日はアナハイムにあるエンゼル・スタジアムにて始球式を行った五十嵐カノア(JPN)は、その期待を裏切らず、本日のベスト・ヒート・トータル14.10(20点満点中)をマークした。

 

ハンティントンビーチのホームタウンヒーローは、セットアップが始まるとすぐにこのイベントを最重要視し、ホームで過ごす時間を楽しんでいる。2021年にセミファイナルに進出した五十嵐は、VANS USオープン・オブ・サーフィンの歴史的な3度目のタイトル獲得に向け、再び表彰台の頂点を目指す。

 

 

五十嵐は、「自分にとって特別なもので、イベントの数週間前から設営が始まると、街に出るのがとても楽しみになるんです」と語る。

 

「そして、撤去されるときは、一年のうちで最も寂しい瞬間です。歴史的なイベントなので、特に幼少期はそうでした。初日が終わって、仕事が一段落しました。でも、イベントが進み、流れが安定してくると、もっといい気分になるんです。」

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Kanoa Igarashi(@kanoaigarashi)がシェアした投稿

 

コロヘ・アンディーノ © WSL / Morris

 

注目の第1ヒートでは、現在のチャンピオンシップ・ツアー(CT)18位のコロヘ・アンディーノ(USA)が、チャレンジャーシリーズの脅威であるテ・ケフケフ・バトラー(NZL)とともにラウンドアップ。

 

そのCTサーファーのアンディーノと同じカリフォルニアのサンクレメンテに住む小林 桂は、VANS USオープン・オブ・サーフィン・初戦でラウンドオブ96の大勝利を収めた。

 

小林桂 © WSL / Morris

 

23歳の彼は、2022年のチャレンジャーシリーズでは、これまで思うような結果を得られておらず、彼のキャリア全体を通して慣れ親しんだ波で活路を見出そうとしている。

 

「今大会は僕にとって間違いなくターニングポイントになるし、どのイベントでも表彰台を狙うことになる。」と小林が言った。

 

小林桂© WSL / Ryder

 

「今回は本当に自信があります。序盤の数戦で負った怪我も克服したし、ここでいいパフォーマンスができるよう頑張りたい。トレーニング、家族との時間、そしてメンタルトレーニングなど、人生のあらゆる面でどれだけの時間を費やしてきたか理解しています。そして、その力を発揮できることに感謝しています。」

 

またメキシコの次のクオリファイホープであるアラン・クレランドは、素晴らしいデビュー戦を飾り、彼のチャレンジャーシリーズ初のヒートを勝利。元CTエリートのイズキール・ラウ(HAW)、ウィリアン・カルドソ(BRA)、ガティエン・デラヘイ(FRA)、トリスタン・ギルボー(FRA)、ミヒマナ・ブレイ(PYF)といった選手が1位でラウンドアップを見せた。

 

本日のその他の日本選手はH9に大原洋人、H13に村上舜、H14に稲葉玲王、H15に上山キアヌ久里朱、H16にインドネシアの和井田理央が登場。

 

2015 VANS USオープン・オブ・サーフィン優勝者の大原洋人(JPN)は、トップ32へのリクオリファイを目指し、カイアス・キング(AUS)、シオン・クロフォード(HAW)、2022 CTルーキーのルッカ・メシナス(PER)といった新興チャレンジャーシリーズの脅威となった選手と対戦。大原は前半にスコアを伸ばせず、後半に追い上げるも惜しくも4位という悔しい敗退となった。

H13の村上舜は、6.67というヒートベストスコアをスタートからゲット。バックアップを伸ばせなかったが、3位のバロン・マミヤの追い上げを振り切り、2位のポジションでラウンドアップ。

H14の稲葉玲王は、クロスヒートの中で前半に5点台を2本揃えるも、後半に追い上げてきたオーストラリアの新鋭ジョエル・ヴォーンに逆転されて惜しくも3位で敗退。

H15の上山キアヌ久里朱は、ヒートベストとなる6.67をスコア。バックアップ5.03をスコアして、トップでラウンドアップを果たした。

H16に登場したCS2連勝中でランキングトップとして注目を集めるインドネシアの和井田理央は、まさかの初戦敗退。

 

元CTコンペティターで2013年のVANS USオープン・オブ・サーフィン優勝者のアレホ・ムニーツ(BRA)は、東海岸のエヴァン・ガイゼルマン(USA)と共に素晴らしいパフォーマンスで、連勝中の現在のチャレンジャー・シリーズNo.1の和井田理央(IDN)とブラジルのピーターソン・クリスタント(BRA)を下した。

 

 

明日は男子のラウンド1のヒート17から24。H24に脇田泰地がクレジット。その後女子のラウンド1がヒート8まで行われる予定となっている。女子のラウンド1では、H4で都筑有夢路と野中美波が同じヒート。H5に前田マヒナ、H6に黒川日菜子が登場予定。

 

ライブ中継は明日もなく、ラウンド2がスタートとなる8月1日から中継が開始される予定。

 

今回も彼らの活躍を期待して、日本からエールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/cs/23/vans-us-open-of-surfing/

https://www.vansusopenofsurfing.com/