史上最高のコンペティティブ・サーファーであるケリー・スレーターが、2021年6月18日~20日で行われる、CT第6戦「ジープ・サーフランチ・プロ presented by Adobe」でチャンピオンシップ・ツアーに復帰することが発表された。
怪我のためにオーストラリア大会を欠場していたスレーターは、再びジャージを着て、カリフォルニア州レモーの人工波でその雄姿を披露する。
スレーターは、水と機械の驚異である「サーフ・ランチ」の生みの親であり、人間が作った波の仕組み、独特の流体力学、そしてこの波でビッグスコアを出すために必要な術について、誰よりも熟知していることは言うまでもない。
また、今回のイベントにはスレーターだけではなく、多くの欠場者やリプレイス、イベントのワイルドカードにより、男女のヒートドローが大きく変更されることになる。
ジュリアン・ウィルソン、ジョーディ・スミス、ミシェル・ボレーズが欠場。
チャンピオンシップ・ツアーのベテランで、ポジティブ・バイブ・ウォリアーとして知られるパトリック・グダウスカスが、今回欠場を決めたジュリアン・ウィルソンに代わって出場する。グダウスカスは2018年にツアーフルタイム出場し、その年のサーフランチで13位という成績を収めたサーファーだ。
ウィルソンは、エルサルバドルで開催されたISA World Surfing Gamesが終了した後、Instagramで「東京オリンピックに向けて帰国します」と説明。「正式に出場権を得て、大会だけに集中できるのは素晴らしい気分です。これからの6週間、自分の国を代表して最高のパフォーマンスを発揮できるように頑張りたいと思います」とコメントしている。
今回のISA世界選手権に参加しなかったジョーディ・スミスそしてミシェル・ボレーズも怪我のため欠場。彼らの代わりに、ブラジルのディフェンディング・ワールド・ジュニア・チャンプ、ルーカス・ビセンテと、ハワイ・クオリファイ・シリーズのナンバーワン・サーファー、イーライ・ハンネマンが出場。
また、ジョン・ジョン・フローレンスとコロヘ・アンディーノは、それぞれ怪我のため欠場が続いており、マイキー・ライトがリプレイス出場。もう一人は、先日開催されたリップカール・ロットネスト・サーチで準決勝に進出したリアム・オブライエンが出場することになった。
都筑有夢路がサーフランチに出場
女子はレイキー・ピーターソンが引き続き怪我で欠場。タイラー・ライト、ブロンテ・マコーレー、メイシー・キャラハンも欠場することを発表した。
彼女たちのリプレイスとして出場するのは、日本のヒストリー・メイキングなサーファーである都筑有夢路。今回のISAでオリンピック日本代表の内定を得た彼女は、CT出場3回目にしてR16の壁を破り、見事クオーターファイナル進出を果たし、自己最高記録となる5位入賞を果たした。
ISAのエルサルバドルから、カリフォルニアに飛んだ都筑有夢路は、昨日はオンライン記者会見にも出席。テレビ取材にも対応して、今朝のめざましテレビにも登場していた。
再び彼女がゼッケン55をつけてパドルアウトする姿が観れることは、日本のファンに取っても非常に嬉しいことだ。
がんばれ!日本!がんばれ!都筑有夢路!
その他に、CTのベテランでランブル・アット・ザ・ランチの勝者であるココ・ホー、カリフォルニアの次世代の神童であるアリッサ・スペンサーとケイトリン・シマーズも出場。15歳のシマーズは、現在、北アメリカの女子ジュニアサーファーとしてトップランクに位置している。
さらに女子の2018年世界ジュニアチャンピオンであるキラ・ピンカートン、男子のQSナンバー1&2のナット・ヤングとマイケル・ダンフィーがイベントのワイルドカードを手に入れて出場する。
男子欠場選手とリプレイス選手
コロヘ・アンディーノ→マイキー・ライト
ジョン・ジョン・フローレンス→リアム・オブライエン
ジュリアン・ウィルソン→パトリック・グダウスカス
ジョーディ・スミス→ルーカス・ビセンテ
ミシェル・ボレーズ→イーライ・ハネマン
女子欠場選手とリプレイス選手
レイキー・ピーターソン→都筑有夢路
ブロンテ・マコーレー→アリッサ・スペンサー
メイシー・キャラハン→ココ・ホー
タイラー・ライト→ケイトリン・シマーズ
ワイルドカード
ナット・ヤング
マイケル・ダンフィー
キラ・ピンカートン
ジープ・サーフランチ・プロは、6月18日から20日まで、カリフォルニア州レモーで開催。ライブ中継は、WorldSurfLeague.comをご覧ください。