井上鷹と田岡なつみがタフな開幕戦を制す。JPSA「さわかみチャレンジシリーズ一宮プロ」最終日

写真、リポート:山本貞彦 JPSA第1戦「さわかみチャレンジシリーズ一宮プロ -Challenge I-」大会5日目で、本日がロングボードの最終日。男子のR-2からスタートし、男子、女子のファイナルまで行い、チャンピオンが決定した。

 

井上鷹
田岡なつみ

 

大会会場の天候は雨。風はサイドオンで強め。昼に向けてドン吹きで歩くのもままならず。波は肩頭でセットは頭オーバー。面ガタでまとまりがない波。ゲットはハードでロングボードにはタフなコンディションとなった。

 

沖からリスキーながらの演技に賭けるか、ミドルからインサイドの技数で勝負するか。 たとえ、アウトでの演技が1発でも、インサイドで技数入れたものと、ポイントはさほど変わらない。 パドルバックを考えれば、時間短縮でアウトでの演技を選択するのもあり。ただ、タイムアップが迫り、逆転に必要な点が低ければ、あえてインサイドを選ぶ選手もいて、手に汗握る駆け引きが行われた。

 

男子
優勝:井上鷹
2位:堀井哲
3位:西口京佑
4位:菊池里騎
5位:岡田匡平、森大騎
7位:櫻岡甲太、米本好希

女子
優勝:田岡なつみ
2位:吉川広夏
3位:市川梨花
4位:小髙恵子
5位:森本麻夜、大橋寛子
7位:水口朋香、小栗瑞恵、古家伸子

 

井上鷹
それにしても井上鷹の強さは半端ない。R-2では今大会初の10ポイント! ロング、ショート、SUPのプロ活動でバランス感覚が鍛えられているからか。運動神経も良いから、まず転けない。

 

 

ノーズライディングのバリエーションもあってマニューバー勝負もできるから、乗りさえすれば勝てるという無双状態。今年も独走体制か。

 

今年の初めに腫瘍の摘出手術をして、2ヶ月間激しい運動は禁止されていたとは思えない演技だった。

 

今大会の賞金はラウンドアップマネー方式に加え、スポンサーの「さわかみグループ」様から副賞として20万円が贈られ、賞金総額は¥648,000を獲得。優勝おめでとう!

 

 

妹二人に最高の誕生日プレゼントになった。

 

 

ショートボードの時は波が良くなかったんですけど、ロングは凄くハードになって、体力的にも限界だったんですけど、自分のサーフィンが出来て良かったんじゃないかなと思います。

 

ゲットがハードだったので乗る波1本1本を転けないようにという緊張感はありました。

 

ファイナルヒートはハードでした。でも最後なんとかメイクできてよかったです。セミファイナルの時に同じ感じコンプリートできなかったので、今回はしっかりとメイクできました。

 

妹の楓、桜と一緒に優勝を喜ぶ。

 

今日が下の妹の誕生日で、明後日が上の妹の誕生日なんです。ずっと試合で家にいなかったので、6年ぶりぐらいに一緒に過ごせたので、凄く良いプレゼントになったんじゃないかなと思います。本当に優勝を喜んでいてくれてて嬉しいです。

 

 

堀井哲
ハードなコンディションでも、ヒートを戦うごとに調子を上げてきた堀井。決勝後半では会場正面の左側のたなに移動。レフトの波に照準を合わせるも、ワイプアウトが重なり万事休す。井上に逃げ切られたものの、波を見極める目は間違いない。

西口京佑
初のファイナル進出。このコンディションでのマニューバー勝負ならば、ショート出身の西口に分がある。さらに練習した成果で、ノーズも格段に上手くなった。これを自信に変えて、あとは試合を重ねて経験か。

菊池里騎
2019 年「北泉プロ」でプロ合格した菊池。軒並み強豪を倒して、決勝進出。常に先攻、攻めの姿勢を崩さない。今までシード上位にいなかったことが不思議なぐらい。今後の活躍が楽しみだ。

 

 

女子優勝は田岡なつみ。次に繋がる良い経験ができた。

 

昨日よりもさらにコンディションはハードになるも試合を楽しんでいた。どこにそんな力があるんだろうというぐらいタフ。演技も冴えていたね。練習の成果で、シングルフィンでのマニューバーとノーズにも磨きがかかった。優勝おめでとう!

 

今大会の賞金はラウンドアップマネー方式に加え、スポンサーの「さわかみグループ」様から副賞として10万円が贈られ、賞金総額は¥228,400を獲得。

 

 

 

本当に嬉しいです。風が強くなってきて、セミファイナルの時の印象と全然違って、張ってくる波を見つけるのが難しかったです。レフトの波が良さそうに見えたんですけど、風が凄く吹いていて全然ダメでした。

 

サイズのある波で、シングルフィンで出る試合というのが、経験がなかったんですが、今回はスタビじゃなくて、この1本に絞って行こうと決めたんです。優勝まで導いてくれた尾頭くんのボードに感謝したいです。

 

1本目は絶対インサイドまで決めると思っていて、毎ラウンドきっちり決めていくことができました。今回の試合運びは自分的にも納得できるもので、次に繋がる良い経験ができたなと思っています。

 

コロナのおかげで、ずっと海外にもいけなく、千葉はずっと小波も続いていて、試合もないという状況で、メンタル的にも結構きつい部分もあったんですけど、いつ試合が再開されてもいいように万全な状態にしておこうという気持ちで毎日取り組んでいました。

今回はこのような状況の中で、試合を開催してくれたスポンサーの皆さん、JPSAの皆さん、そして地元の皆さんの理解があってこそのイベントだったと思うので、みなさんに感謝したいと思います。

 

吉川広夏
スムースで優雅な演技が持ち味のピロたん。今回はこのコンディションにやられたか。ゲットに体力を奪われたのも敗因。次回はリベンジだ。

市川梨花
今年の5月にプロサーファーの市川貴大と結婚して、橋本から市川梨花となって初の大会。5年ぶりのファイナル進出。今回は納得できるサーフィンが出来なかったと次の太東でリベンジを誓った。結婚おめでとう!

小髙恵子
開幕戦からファイナル進出を果たし、4位入賞を果たしたベテランの小高。今年も活躍に期待。海外経験も豊富で、そこで触れたカルチャーが彼女のスタイルに反映されている。

5位:森大騎
5位:
岡田匡平
7位:櫻岡甲太
7位:米本好希

強風で板も飛ぶから、押さえて移動。

 

【ABEMA LIVE配信URL】
■5/31 (月) ショートボード1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-1/slots/DLgHFciKjVd8ns
■6/1(火) ショートボード2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-1/slots/CVZKUisybQSV35
■6/2(水) ショートボード3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-1/slots/CVZKSuQQTu1yFu
■6/3(木) ロングボード1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-1/slots/DLgHF2FjPUzrB1
■6/4(金) ロングボード2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-1/slots/CnuaD75s18U7EF

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第1戦 -CS1-

さわかみチャレンジシリーズ
一宮プロ -Challenge I-

●大会会場
千葉県長生郡 一宮海岸

●スケジュール
ショートボード:5/31(月)〜6/2(水)予備日:6/3(木)
ロングボード :6/3(木)〜6/4(金)予備日:6/5(土)

 

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