五十嵐、村上、大原、前田はR5へ、都筑もRPを躍進。惜しくも松田詩野はここで敗退。五輪最終予選5日

波乗りジャパン  PHOTO: ISA Pablo_Jimenez

 

エルサルバドル、2021年6月3日 – サーフィン・オリンピックの最終予選である「2021サーフシティ・エルサルバドルISAワールドサーフィンゲームス」大会5日目が終了。いよいよオリンピック出場者と金メダル候補が絞り込まれていきた。

 

5日間の競技を通じて、世界のトップレベルのナショナル・サーフィン・チームは、東京2020年に向けた最終的な12のスポット(男子5、女子7)を目指してバトルを繰り広げてきた。

 

 

今大会では、多くの選手が自国初のオリンピック出場権獲得を目指している。その中には、インドネシア、パナマ、ドイツ、スペイン、ベネズエラ、ニカラグア、チリ、メキシコ、ウルグアイ、カナダ、イギリス、アルゼンチンのサーファーが含まれている。

 

一方、他の国は、オリンピック代表選手を強化し、最大で男女各2名の出場枠を獲得しようとしている。その中には、フランス、日本、コスタリカ、イスラエル、ペルー、ニュージーランド、ポルトガル、南アフリカなど、まだ選手の枠が残っている国も含まれている。

 

チーム・オーストラリアのサリー・フィッツギボンズとオーウェン・ライトは、2019年のWSLチャンピオンシップ・ツアーを通じて、すでにオリンピック出場枠を確保しているが、今日のリパチャージラウンドで際立ったパフォーマンスを見せた。

 

フィッツギボンズのヒート・トータル17.5と、ライトのトータル16.26は、それぞれ女子と男子の中で本日の最高得点をマークした。

 

村上舜 PHOTO: ISA Pablo_Jimenez

本日の波乗りジャパンは、3人ヒートの男子メインラウンド4に勝ち進んでいる、波乗りジャパンの五十嵐カノア、村上舜がトップで、大原洋人が2位でラウンドアップを果たし、女子の前田マヒナも2位でラウンド4へ勝ち上がった。

 

敗者復活のリパチャージの松田詩野と都筑有夢路は、松田が惜しくも女子リパチャージR4で敗退。都筑はリパチャージR4、5と勝ち上がり、リパチャージ6へと鎌を進めている。

 

村上舜 PHOTO: ISA Pablo_Jimenez

 

©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN

 

男子ラウンド4の第1ヒートに登場した村上舜は、スタートからトップで高速で板を返す素晴らしいカーヴィングターンとフローターのコンビネーションで7.17をスコア。

 

村上舜 PHOTO: ISA Pablo_Jimenez

 

パナマとアメリカの選手に上位を奪われ、3位を強いられる。しかしヒート終盤に村上は、コンビネーション・マニューバーでバックアップを6.33にあげ、ヒートスコア13.50をマークし、トップで勝ち上がった。

 

村上舜 ©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN

 

「理想的なスタートを切れたんですけど、他の選手も良いスコアを出してきていて、その点差もあまりなかったんで、早くバックアップ乗らなきゃっていう緊張感はありましたね。

 

陸から見ると良い波がたくさんあるように見れるんですけど、海に入ってみると乗る波は限られていて、それに潮が干いてきて、ピークがたくさんあって、一つじゃなかったんです。それもあって良い場所から乗れるかという不安と貴重な一本という波だったので、足も震えてました。」

 

大原洋人 PHOTO: ISA Pablo_Jimenez

 

大原洋人は、H4でインドネシアの和井田理央と元CTサーファーであるフランスのジョアン・ドゥルーと対戦。ヒートはかなりスローな展開でノーライドのまま。残り時間10分となりヒートのオープニングライドを掴んだのは大原洋人だった。

 

©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN

 

大原は、手前のピークから波を掴み、素晴らしいバックハンドアタックで4.50をスコア。首尾一貫しないコンディションにとポジショニングに戸惑う選手たち。それでもジョアン・ドゥルーが2本の5ポイントをスコアしてトップ。大原はワンライドで2位に入り、勝ち上がった。

 

 

五十嵐カノアPHOTO: ISA Pablo_Jimenez
五十嵐カノア PHOTO: ISA Sean_Evans

 

五十嵐カノアもH5でコンディションの変化に対応することを強いられた。ヒートはペルーのミゲール・トゥデラとメキシコの選手がスタートからエクセレント。レフトのビッグセットを狙うカノア。セット波を掴んだカノアは、バックハンドでチャージするもクローズセクションでワイプアウト。それに対し他の2選手はバックアップのビッグスコアをたたき出しリードを広げていく。

 

五十嵐カノア  PHOTO: ISA Sean_Evans

 

残り7分でコンビネーションに追い込まれていたカノアは、レフト狙いの作戦を変更しライト狙いに。その作戦が功を奏し素晴らしいフォアハンド・サーフィンでエクセレントの8.33をスコアすると、バックアップも7.07を揃え、あっという間に大逆転しヒートスコア15.40でトップでラウンドアップを決めた

五十嵐カノア ©︎日本サーフィン連盟NAMINORI JAPAN

 

「今日は良い波乗って、バックハンドで2発当てるというプランだったんですけど、最初の13分くらい乗れなかったので、作戦変更して、右のほうに行って良いレギュラー乗って、良いスコアが出ました。プラン通りではなかったけど、ラウンドアップできてよかったです。

 

沖のセットで2発と思っていたんですけど、コンディションが変わりやすいんです。最後7分でコンビネーションだったんですけど、自分的にはプレッシャーのあるシチュエーションが好きなんです。みんなには冷や冷やさせてしまったようで、すみません。次も頑張ります。

 

前田マヒナ PHOTO: ISA Pablo_Jimenez

 

女子のメインラウンド4に勝ち進んでいる前田マヒナは、H4で世界チャンピオンのステファニー・ギルモアらと4人ヒートで対戦。

 

じっくりと波を待った前田は、ヒート前半はノーライド。ようやく掴んだ波もサイズがあるものの何も出来ずにクローズアウト。そしてセカンドウェイブでは、インサイドの波で、パワフルなビッグ・カーヴィングターンを決めて4.17をスコア。一気に1位に踊り出る。

 

しかし終盤にアルゼンチンの選手が逆転。さらにペルーの選手にも逆転され、3位となった前田だが、ラストウェイブでバックアップを2.87に上げて、2位でラウンドアップを決めた。

 

 

都筑有夢路 PHOTO: ISA Pablo_Franco

 

女子の敗者復活リパチャージR4では、都筑有夢路がH3、松田詩野がH6にクレジット。都筑有夢路は、スローなコンディションの中でインサイドまで繋いでスコアした6.00を3.77でバックアップ。見事2位でリパR5につなげた。

 

リパ5では、サリー・フィッツギボンズらと対戦。4.60とラストライドの5.83で2位に入り、明日のリパチャージR6H1へと勝ち上がった。

 

 

松田詩野は惜しくも敗退。代表権は仲間の結果に委ねられる。

 

松田詩野 PHOTO: ISA Ben_Reed

 

松田詩野のヒートも波数が少なく,うまく優先権のある時に良い波が入ってくるか否かが勝敗の鍵となった。そして、松田は自分のサーフィンを出し切れぬまま、悔しい敗退となった。松田は今大会41位でフィニッシュ。

 

条件付きでの内定を得ている松田詩野だが、この敗退で都筑有夢路と前田マヒナの結果を待つことになった。

 

勝ち進んでいる都筑と前田が、7位までに入れば2人が代表権を獲得。また二人のうち、どちらか1名、もしくは二人とも7位に入れなかった場合は、松田のオリンピック代表が確定する。

 

 

明日は、エルスンザルの会場のみで試合が行われる予定。

午前8時~午前9時
男子メインイベント・ラウンド5、3ヒート
(ヒート1に村上舜と大原洋人、ヒート2に五十嵐カノア)

午前9時~午前11時
男子リパチャージ・ラウンド6、6ヒート
午前11時〜 午後12時20分
女子リパチャージ・ラウンド6 、4ヒート
(ヒート1に都筑有夢路)
午後12時20分~午後1時20分
女子リパチャージ・ラウンド7、3ヒート
(勝ち上がれば、続けてヒートあり)

 

現地時間の 2021年6月4日8時0分 は、
日本時間の 2021年6月4日23時0分です。

 

本当に長丁場のこのイベント。体力をいかに温存していくかなど体調管理も非常に大切で、勝利への鍵を握る。ここからが頑張りどころだ。がんばれ!日本!

 

ライブ中継、詳細スケジュールなどは、大会オフィシャルサイトにてご確認ください。

 

Surf City El Salvador ISA World Surfing Games