サーフランチ・クラシックでホノルア・ブルームフィールドとエドワード・デルペロが優勝。田岡は8位入賞

優勝したデルペロとホノルアCredit: © WSL / Grant Ellis

カリフォルニア州レモー/アメリカ(2021年9月29日水曜日)ウェイブプールのWSLサーフ・ランチで2日間に渡って開催された2021男女WSLロングボードツアーの第1戦「クエルボ・サーフ・ランチ・クラシック」が終了。ハワイのホノルア・ブルームフィールドとフランスのエドワード・デルペロが優勝した。

 

大会最終日ハイライト映像。

 

初日に吹き荒れた風は、ファイナルデーにはクリーンなコンディションとなり、ブルームフィールドとデルペロの勝利を素晴らしいものにした。今回の結果により、両選手は、2020/21年の世界タイトル獲得に向けて、10,000ポイントの貴重なポイントを獲得した。

 

 

女子のファイナルには、ブルームフィールドに加え、ソレイユ・エリコ(USA)、アバロン・ガル(USA) 、アリス・レモイン(FRA)の4名が勝ち残った。

 

優勝したブルームフィールドは、最初のレフトの波でパーフェクト10をスコア。スタイリッシュなサーフィンを見せるブルームフィールドは、レギュラーフッターの彼女は、レフトの波では背を向けるバックサイドで波に乗ることになるが、スイッチ・スタンスでバレルをメイク。

 

ブルームフィールドはファイナル・ラウンドで、パーフェクト10に加え、2本のエクセレントをマーク(8.00 、8.50)。圧倒的な大差で勝利をつかんだ。

 

ホノルア・ブルームフィールド  Credit: WSL/ Lodin

 

 

「今回の優勝はとても意味のあることで、これまでのキャリアの中で最も気に入っている優勝の一つです。」と2度のWSLロングボード・チャンピオンであるブルームフィールドがコメント。「勝つために必要なことをすべてやり遂げるよう、私を後押ししてくれたソレイユ(エリコ)に感謝します。今回のイベントで優勝できたことはとても嬉しいし、とても楽しかったです。もう一度、世界タイトルを獲得したいです。大変だと思いますが全力で頑張ります」

 

 

 

 

男子のファイナルは、フランスのエドワード・デルペロをはじめ、WSLロングボード・チャンピオンのジャスティン・クインタル(USA)、スタイル・アイコンのハリソン・ローチ(AUS)、ロングボード・ツアーのベテラン、カイ・サラス(HAW)が顔をそろえた。

 

デルペロはそんな強豪を抑えて、見事にロングボードでの4度目のWSL優勝を果たした。ファイナルでは、ライトのバレルで8.33のエクセレントをスコアし、さらに今回のイベントでレフトハンダーで最も深いバレルの一つを見つけ7.67をスコアして勝利を決めた。

 

 

エドワード・デルペロ Credit: WSL/ Lodin

 

「スーパーハードにやってきましたが、この勝利を心から嬉しく思います。」とデルペロ。「最高の波に乗るために自分を後押ししてくれた、すべてのサーファーに感謝します。このテントからは、たくさんのサポートがあって、間違いなく多くのコーチングがありました。

 

これは素晴らしいことで、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。早くマリブに行って全力を尽くし、この勢いを維持できれば、また大きな勝利を手にすることができると思っています」とコメントしている。

 

デルペロは、バレルへのこだわりと華麗なフットワークを披露、そして美しいカービング・マニューバーで、マリブに向けてランキング・トップに躍り出た。

 

ソレイユ・エリコ Credit: WSL/ Lodin

 

 

2020年に行われた「クエルボ・サーフ・ランチ・クラシック」のスペシャル・イベント・ウィナーであるソレイユ・エリコが今大会は準優勝となった。大会初日からファイナルに向けて調子を上げ続け、セミファイナルでは完璧に近い9.03と16.28のヒート・トータルをマーク。

 

準決勝では、9.03と16.28の完璧なヒートトータルをスコアしていたが、決勝では、ブルームフィールドの圧倒的スコアに惜しくも敗れた。

 

 

田岡なつみは今回8位でフィニッシュ。世界ランク8位で次のマリブへ。

 

 

今回のロングボードのワールドツアーに参加できる日本人サーファーは田岡なつみと井上鷹の2名。

 

田岡なつみは昨日行われた予選ラウンドで8位となり、見事予選通過し、8名で行われるセミファイナル進出を決めた。そして、本日行われたセミファイナルでは、2本目のライトで4.90、レフトで5.67をスコアするも8位でファイナル進出ならず。最終ランク8位でフィニッシュとなった。

 

いい波だけど難しい。あとメンタル。」と田岡はSNSでコメント。

 

今年の総合ランキングは2020年2月に開催された「ヌーサ・ロングボード・オープン」で獲得したポイントと合わせて、今回のサーフランチと次のマリブの3つの合計ポイントで最終ランキングが決定される。

 

田岡なつみは、ヌーサで9位、今回は8位でポイントは5位から8位までが5位のポイントを獲得。合計6,750ポイントで、ハワイのサリー・コーヘンと同率の8位につけ、次のマリブの試合につなげた。

 

今回の難しい波に対し、コンプリートすることに重点を置いたという井上鷹は、いつものようにバリエーションのあるサーフィンを見せられずに予選ラウンドで惜しくも敗退。「気持ちを入れ替えて次のマリブを頑張りたいと思います。」とSNSでコメント。次のマリブの試合での巻き返しに期待したい。

 

10月3日~13日にカリフォルニアのマリブのファーストポイントで開催される「Jeep Malibu Classic presented by Havainas」で、WSLロングボードツアーは2020/21年シーズンの締めくくる。

 

 

クエルボ・サーフ・ランチ・クラシック 女子結果
1. ホノルア・ブロムフィールド(HAW)18.50
2. ソレイユ・エリコ(USA)16.47
3. アリス・レモイン(FRA) 13.10
4. アバロン・ガル(USA)12.34

18.井上鷹(JPN)

 

クエルボ・サーフ・ランチ・クラシック男子の結果
1. エドワード・デルペロ(FRA)16.00
2. ハリソン・ローチ(AUS)14.30
3. カイ・サラス(HAW) 10.76
4. ジャスティン・クインタル(USA)8.67

7.サリー・コーヘン(HAW)

8. 田岡なつみ(JPN)

 

WSLオフィシャルサイト

女子:Cuervo Surf Ranch Classic

男子:Cuervo Surf Ranch Classic