吉川広夏インタビュー「サーフィンと共に生きていく新たなライフスタイルを」Presented by Mermaid & Guys

 

「Mermaid & Guys」の第2回は、波の上で踊るようなロングボードの美しいライディングを披露し、4度のJPSAグランドチャンピオンに輝いている吉川広夏プロにインタビュー。コロナ禍の中でのサーフィンやライフスタイルをはじめ、新しい拠点となるお店のこと、美に関して心がけていること、そしておすすめのMermaid & Guysについてお聞きしました!

 

吉川広夏 WSL / Matt Dunbar

 

ーコロナ禍によって去年はツアーが開催されず試合がほとんどなかったですが、どんな1年でしたか?

 

コンテストがないというのが初めてだったので、あらためてコンテストが好きだなと気づきました。でもいろいろなボードに乗る機会が増えて、あらためてサーフィンっていいなって思う1年でした。試合がない分自由にサーフィンさせてもらって、父がボードを作る影響もあって、今まで以上にボードの形にとらわれずに波に乗ることを楽しむことができたかなと思います。

 

 

 

 

ロングボードの女子のコンテストシーンを盛り上げたい。

 

ー今年は試合のスケジュールが決まりました。4度のグランドチャンピオンを獲っていますが、今年はどんな風に臨みますか?

 

今年、国内のコンテストはフォローしていこうと思っています。今まで1戦1戦積み重ねて頑張った結果、グランドチャンピオンが獲得できたので、1戦1戦を大切にしていきたいと思います。シード形式もないので、自分が勝つことによってたくさんヒートができるというのも楽しみです。

 

自分が楽しく試合ができた時は、リラックスしていていつも以上のパフォーマンスができるので、なるべく楽しもうという気持ちで臨んでいます。まだまだロングボードは若手の選手が少ないので、他のトップ選手たちとロングボードの女子のコンテストシーンを盛り上げられたらいいなと思っています。観ている人たちが楽しんでもらえるライディングができるように心がけています。

 

 

 

日本人にしか出せないものを表現できたらと思っています。

 

今まで海外の試合にも出ていますが、そこで感じることはありますか?

 

海外の試合ではたくさんの刺激をもらいます。上手い選手もいっぱいいますし、今までは女子のサーファーはノーズライドではハングファイブ、ハングテンにいくかなというレベルだったのが、この3、4年ぐらいで女性でもハングテンやハングヒール、スイッチスタンスなども当たり前になってきて、男性の選手と同じ技もできるようになってきています。

 

海外の選手は進化していて、行くたびに刺激をもらって自分のサーフィンにインスピレーションとして入ってきています。まだまだですが、自分にしか出せないラインとか、女性らしいシルエットとかを意識していて。自分が表現できる場が海の中なので、絵になるというか、日本人の体にしか出せないものを表現できたらと思っています。海外の選手は大きいし脚力もあって、日本人の自分は小柄な方ですがノーズライディングは力がいらない技なので、そこは日本人も目立てる部分だと思っています。

 

 

田岡なつみはライバルであり親友。

 

波乗りの楽しさをいろいろな人に伝えられたらいいなと思っています。

 

ー今の話にもスタイルという言葉が出てきたと思いますが、目指すスタイルは?

 

ロングボードだけにとらわれないことかな。私はサーフィンに対しての考え方があって。波ははるか沖の何千キロ先の嵐とか風の影響で生まれて、それがその日の時間、潮まわり、天候、地球上のすべてのコンディションが合わさった時に、その素晴らしい波と出会えるので、1本1本の波を大切に乗りたいという思いがあって。

 

テイクオフしたからプルアウトまで、波の一生の最後を乗らせてもらうっていう気持ちで乗っているので、そのためには、ロングボードだけじゃなくてショートボード、ミッドレングス、ボディサーフィンとかもやります。形のとらわれず、波に乗らせてもらうというのを追求していきたいです。そして、波乗りの楽しさをいろいろな人に伝えられたらいいなと思っています。

 

 

ーロングボード界のトレンドはどうですか?

 

トレンドというか、コンテストに関してみていると、ハワイとかカリフォルニアで若い選手が育っていると思います。ロングボードを好きでやっている若い人がたくさんいて。

 

まだまだ日本では、サーフィン始める方はショートボードが迫力があってかっこいいって思う人が多いと思います。ロングボードの良さが伝えきれていないかなって。もっと魅力を伝えなくちゃいけないっていつも思います。それから、海外では女性が写真を撮ったり、男性と同じようにボード作りをしたりして活躍していますね。

 

 

 

 

 

自分の近くの良い所に目を向けて、そこを大切にしていきたい。

 

 

ー旅にもいろいろ出かけたきたと思いますが、旅について聞かせて下さい。

 

 

去年はコロナ禍でほとんど海外に行けなくなりましが、日本を旅して自分の知らない場所にも行きました。海外よりもいい波で人もいないポイントもたくさんあって、あらためて日本の良さがわかりました。

 

海外に行きたいなーって夢見たりすることもありますが、実は自分の近くの場所に素敵な所っていっぱいあって。いつもと違う隣のポイントに行くだけでも、いつもと違う道を通って海に行くのも新しい発見があったりして楽しいんですよ。今、遠くに動けないからこそ、自分の近くの良い所に目を向けて、そこを大切にできたらいいなと思います。

 

 

 

サーフィンと共に生きていく新たなライフスタイル

 

ー今年の目標はどうですか?

 

目標ですか。コンテストが開催されれば、もちろん勝ちたいです。コロナ禍でコンテストが無くなった状況でも応援してくださっていた方々のためにも、コンテストを通して良い演技や自分の成長を見てもらえたら嬉しいです。今までの自分に勝つことが目標です。

 

今年に入って引っ越しをして拠点が変わり、生活が大きく変わりました。前の家で使われていた廃材を使って両親の営むサーフショップ『シューツ』の内装を作りました。いらなくなったものを新たに生まれ変わらせて良くしていくことだったり、自分で物を作ったりするのも好きなんだなって、引っ越しをしてあらためて感じました。

 

今、父のシェイプルーム作りをお手伝いしていますが、そこが完成したら自分もボード作りに挑戦してみたいなって思います。コンテストだけではなく、サーフィンと共に生きていく新たなライフスタイルを作っていくみたいなところに入っているのかなと感じています。

 

 

 

ー新しいお店は手づくりなのですね。

 

主に家族と知り合いのサーファー数人、中にはプロサーファーもお手伝いに来てくれてみんなで作りました。自分たちで木をカットして配置を決めて釘を打ったり。お店自体が一つの作品みたいになっています。

 

素人なのでバラバラな所もあるし廃材を使っているのでいびつな形もありますが、それが味みたいになって。完璧じゃないからこそいい。とても気に入っています。海までは10分ぐらいで、御宿町内で一番山側にあるサーフショップになりますかね。いい場所です、田舎大好き、最高です(笑)。

 

 

ぴろたんのご両親が営むサーフショップでもMermaid&guysが豊富にラインナップ

 

 

プロサーファーたちが関わったクレンジングや化粧落としシートが、もうすぐ完成します。

 

 

ー最近ますます美しくなっていると思うのですけど、美に関して心がけていることはありますか?

 

そうですか~?全然心がけてないですけど(笑)。意識していることは、日焼け止めは海に入る直前ではなくて、家に居る時に必ず日焼け止めを塗ってから家を出ます。あとは、海から上がったら日焼け止めを必ず落として保湿します。日焼けをして、日焼け止めが付いている状態で放置すると、それがシミになったり、肌に悪いことが起きてしまうので。

 

化粧落としシートで落としたり、家にすぐ帰る場合は家でクレンジングオイルで落とします。昨年からMermaid & Guysで、プロサーファーたちが関わってクレンジングや化粧落としシートを開発しているのが、もうすぐ完成します。みなさんにお届けするのが楽しみです。それから基本的なことですけど、早く起きて早く寝る、規則正しい生活をしてハッピーに生きていますね(笑)

 

 

 

日暮れに合わせて海に入るのが好きです

 

ー食事とかトレーニングとかはどうですか?

 

厳しい食事制限やトレーニングはしていませんが、何かしながらちょっと体にいいことをするっていうことはずっと続けています。テレビを見ている時、歯磨きをしている時にヒップアップのトレーニングやスクワットしたり、運転している時、波待ちしている時、ずっとお腹に力を入れたり、何かしながらできることを少しやっています。

 

ー海は毎日入っていますか?

 

千葉は波があるのでほとんど毎日入っています。オフショアの所に移動して入っていますね。御宿から30分くらいで行ける場所、一宮周辺から鴨川あたりぐらいまで移動しています。朝起きて少しゆっくりしてから海に行ったり、夕方は日暮れに合わせて入るのが好きですね。空の色が変わっていくのを見ながらサーフィンするのが大好きなので。

 

 

 

珊瑚や海にも優しいし、肌荒れもしない。ウォータープルーフで、ぬるぬるしたりしないんです。

 

 

ー先ほども話に出ましたが、Mermaid & Guysの商品開発に携わっているとか?

 

そうなんです。日焼け止めって、ちゃんとしたウォータープルーフじゃないと海に入って頻繁に顔を拭いたりすると落ちてしまって目に染みたり日焼けしてしまうし、海で使ってはいけない成分や肌に悪い成分が入っていたりするものがあって、私はそれが嫌だなって思っていて。Mermaid & Guysはノンケミカルで珊瑚や海にも優しいし、肌荒れもしない。ウォータープルーフで落ちないし、しみたり、ぬるぬるしたりしないんです。

 

そんな日焼け止めを他のプロサーファーたちと一緒に作って来たという感じです。みんなでいいものを作ろうって、いろいろ試して、ここはもう少しこうした方がいいとか、話し合ってみんなが自信を持っておすすめできる良いものが作れたと思います。私は肌が弱くて市販の日焼け止めで肌荒れを起してしまっていたので、そういうことがなくなってすごく助かっています。

 

吉川広夏がお勧めするMermaid&guysの商品。左からオーガニックバーム、ノンケミカルUVカットスプレー、ナチュラル オイル、パーフェクトUVカットミルク

 

地球にも自分にも優しい選択ができたらと思います。

 

ーMermaid & Guysのオススメの商品について教えて下さい。

 

一番使っているのはUVカットミルクで、毎日使っています。良いところは、海に入った時に目にしみないこと。それから手や足に塗ってもぬるぬるしないこと。ボードに触れても滑らないし、水着で海に入って日焼け止めを塗っていても違和感や不快な感じがしないです。肌にも環境にも優しいのですごく気に入っています。本当に大好きな商品。

 

 

それから、それと合わせて日焼け止めスプレーを使っています。水着の時に自分の手で塗りきれない背中とかふくらはぎとか足の裏側をスプレーします。本当に焼きたくない時はUVカットミルクを塗ってからスプレーをしますが、軽くスプレーをすれば真っ赤になって皮が剥けるということがないので、きれいに小麦色の肌に日焼けしたい時はスプレーだけにします。

 

肌にやさしいノンケミカルのUVカットミルク。汗や水に強いウォータープルーフタイプ

 

ノンケミカルで、虫除けの効果があるものもあって。キャンプやガーデニング、草むらを歩いていくサーフポイントにも使っていますね。スプレーは顔も髪の毛も全部使えるので、夏の日射しが強い時は髪の毛が痛みにくくなっていいですよ。

 

ナチュラルオイルも天然由来成分のみでできたオイル。

 

どの商品も良いんですけど、成分がナチュラルなので、肌にも髪にも使える商品がたくさんあるんです。ナチュラルオイルは髪のオイルだけど肌にも使えるし、リップバームも髪のセット、ハンドクリームの代わりになったり。日焼け止めの他にもヘアケアラインの商品も充実しているので、そこにも注目してもらえたら嬉しいです。

 

オーガニックバームは天然由来原料のみで作られています。

 

サーフィンを通して自然を全身で感じられる私たちだからこそ、大きなことはできなくてもMermaid&guysの日焼け止めを使うことで地球にも自分にも優しい選択ができたらと思います。みなさんのサーフィンライフがより楽しくなりますように。

 

 

取材、撮影:米地 有理子

 

<取材協力、商品の問い合わせ>
プリンセスコレクション株式会社
https://www.mermaidandguys-online-store.com/