井上鷹が今シーズン2勝目をあげてランキング・トップを独走! 吉川広夏は今季初優勝。JPSAロング第3戦

優勝した井上鷹と吉川広夏

【取材、撮影:山本貞彦】JPSAロングボード第3戦「太東ロングボードプロ」が6月1日(土)~2日(日)千葉県いすみ市太東ビーチで開催。

最終日となる2日の会場の天候は晴れから曇りへ。風はサイドオフからオンへ。波はヒザ、セットでモモ。朝から引きに向かい割れづらく、インサイドのショアブレイク。

男子優勝の井上鷹

10時過ぎから上げに変わり、ワイドで速めながら繋がる波も入る。ただ、ヒート時間内にその切れた波をつかめるか。ローカルナレッジがあっても難しいコンディション。ポジションチェンジしながら、臨機応変に戦えた選手が勝ち上がった。

女子優勝の吉川広夏

 

男子
優勝:井上鷹
2位:秋本祥平
3位:鈴木剛
4位:森大騎

女子
優勝:吉川広夏
2位:小山みなみ
3位:菅谷裕美
4位:小髙恵子

 

井上鷹
どんな波でもハングファイブからハングテンへ。そして、技のバリエーションの多さが勝因。アンダープライオリティでも演技を仕掛ける。今シーズンはリードされても必ず逆転する強さを身につけた。今季2勝目をあげてランキング・トップを独走!おめでとう!

秋本祥平
同じ太東で行われた特別戦の時と同じ、シングルフィンでハイラインのノーズを魅せる。スタイリッシュでロングの格好良さを体現。ファイナルでは激しいデットヒートの末、2位となった。

鈴木剛
ヒートを追うごとに調子を上げて、ファイナルへ。パワフルでスピード出したかと思えば、コンパクトにノーズの演技。メリハリある演技が評価。「長い時間かけて調整してきて、勝ち負けは置いておいて、やっと少しづつ整ってきた感じです。」今シーズン初のファイナル進出を果たした。

森大騎
櫻岡甲太がクォーター、尾頭信弘がセミで敗退したことで、地元太東の最後の砦となった森大騎。応援団がたくさんの声援を送るも一歩及ばず。

 

吉川広夏
これで今大会を昨年に続き2連覇。いつも練習している場所でもあることで、波のクセも熟知。上げいっぱいに向け、割れづらくなる前に攻め切った。ファイナルでも見事なノーズライディングを披露しての圧勝。おめでとう!

小山みなみ
「今回も優勝したいので応援願いします。」とコメントしていた小山だったが、ファイナルでは、波の見極めに迷いがあったか。ノーズに行くも決め切れず、ワイプアウトもありポイントが伸びず。2連勝は叶わなかったが、ここまでの3試合で優勝を含む全試合ファイナル進出を果たし、ランキングトップを独走する。

菅谷裕美
スタートダッシュで積極的に仕掛けたが、技が単発過ぎたか。それでもフィニッシュは必ず当て込んで、攻め続けたことは良し。「前回の千倉では悔しい結果だったので、今回は試合を楽しんで、リラックスしてやっていきたいと思います。」と今季2度目のファイル。

小髙恵子
今シーズンは開幕戦のバリの準優勝に続き、2度目のファイナル進出で絶好調の小高。ファイナルでは左サイドで積極的に波に乗るが点数は伸びず。バックハンドが苦手と言いながらもランキング2位をキープし、後半戦へ挑む。

喜納元輝
ノーズで引っ張るだけ引っ張る。さらにリップしてフィニッシュ。クラシック&モダンマニューバーを操るもポイント伸びず。スポット参戦の喜納はセミファイナルで敗退となった。

櫻岡甲太
パワーハウスのコータ。地元応援団の期待に応えてラウンドアップするもQFで惜しくも敗退。

尾頭信弘
「地元の吉田さんのお陰で綺麗なライトがキープされ、試合が出来ていることに本当に感謝です」と選手会長として運営側の立場にも立って日本のロングボードシーンを見つめる尾頭。

橋本梨花
今回はR1、R2を1位で勝ち上がり、好調さをアピール。セミファイナルまで勝ち上がった
橋本だったが惜しくもファイナル進出ならず、7位でフィニッシュ。「小波でしたが太東のいい波を貸して下さったローカルの方々、jpsa大会運営関係者の皆様ありがとうございました。」とコメント。

関口海璃
前回の千倉では初のファイナル進出で4位となったカイリ。今回はセミファイナルで敗れて7位となった。プライベートでも新生活をスタートさせ心機一転。今シーズンのさらなる活躍に期待したい。

佐久間真美
サーフアーティストKOBUとしても活動する佐久間真美(マナミ)。今回はセミファイナル進出で5位。

小林恵理子
小林直海のお母さん。バリ、千倉と挑戦し、この太東で念願のプロ公認。みんなからのアドバイスに感謝。

川上聖斗
太東がホームポイントで、瀬筒雄太を師と仰ぐ。サーフィンスタイルもユータのようにスタイリッシュ。

メンズラウンド4ヒート4では前回の千倉大会の優勝者である堀井哲がクロスヒートの末、まさかの敗退。

 

この第3戦もプロクラストライアルを同時開催。今回は男子3名、女子2名が規定のラウンド(男子R-3,女子R-2)を勝ち上がり、公認プロ資格を獲得した。おめでとうございます!

佐藤樹生
内村喜章

男子:内村喜章、川上聖斗、佐藤樹生
女子:小林恵理子、松下歩

 

サーフメディアは今シーズンも現地から最新情報をお伝えします。お楽しみに!

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