コロナ禍で迎えているハワイのウインターシーズンにおいて、今シーズンの「Vans トリプルクラウン・オブ・サーフィン」は、革新的なデジタルのフリーサーフィン・コンテストとして12月21日から1月18日までの期間で開催されている。
今回は、ノースショアの3つのサーフブレイク(ハレイワ、サンセット、パイプライン)において、各ポイントのベスト2のライディング映像を提出してエントリー。合計6本の波で勝敗を決め、賞金総額は$ 200,000。今年は男子のみならず、女子のトリプルクラウンも決定する。
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そんな「デジタル・バンズ・トリプル・クラウン」。ノースショアには果てしなくビッグスウェルが押し寄せ、ハワイアンだけでなく世界中のベストサーファーたちによる素晴らしい映像がエントリー。ジョン・ジョン・フローレンスからステファニー・ギルモアまで、サイトでは多くのエピック映像がチェックできる。
イベント・ウインドウも既に残り十日余り。トリプルクラウンのサイトでは、ライディングにスコアが表示されて、暫定的なランキングも発表されている。
現在ハレイワでは、男子でジョン・ジョン・フローレンス、女子でブロンテ・マコーレイがトップを独走。サンセットでは、投稿数の少ないサンセットではビリー・ケンパーと唯一2ライドをスコアしているココ・ホーがトップ。
パイプとバックドアでは、男子はコア・ロスマン、エントリーの少ない女子はゾーイ・マクドゥーガルのみ。そして素晴らしいコンディションとなった1月4日からのパイプラインで撮影された映像が続々とエントリーされており、それらのスコアが集計されてくると順位が大きく動いてきそうだ。
そして、この3つの場所での総合でチャンピオンが決定する。1月9日現在では、男子でネイザン・フローレンと女子はゾーイ・マクドゥーガルがランキングトップ。
今回そんなデジタル版のトリプルクラウンに関して、ケリー・スレーターがオフィシャルサイトでインタビューに答えているので紹介しよう。
KS:「ベストなサーフィンをする、全てのスポットでベスト・サーファーが勝つと思うけど、トリプルクラウンでは必ずしもそうとは限らない。明らかに、これまでもそうだったと思うが、運が絡んでくることも多い。しかし、それを撮影する4週間があれば、ベストデイにベスト・スポットでベストな波を手に入れ、最高のサーフィンが出来るだろう。
KS:今回のデメリットととしては、そのせいで毎日どこのスポットも本当に混雑していたこと。みんなコンテストの準備モードでパドルアウトしていて、いつもとはちょっと違う感じだった。でも、みんな本当に自分のサーフィンをプッシュしていたね。
戦略とゲームプランについて
KS:ハワイに来て最初の一週間で怪我をしてしまった。両足首を痛めてしまったので、少し気楽にやっていた。今は自分にプレッシャーをかけているわけではない。自分の好きな場所でサーフィンをしたいし、それがハレイワ、パイプ、サンセットであれば最高だよ。
コンテストでは、それぞれが各スポットで集中してゲームプランを練ることができる。そして、ヒートの時間もある。ヒートでサーフィンをする時間が30分しかなくて、その中の2、3人を倒せばいいんだ。
1ヶ月の期間のなかで、ベストな日にそれらのスポットに行かなければならない。そうすると、それぞれのスポットが混雑してくる。良い波があって、あまり波の取り合いが激しくないスポットを探さなければならない。そこがコンテストとの明らかな違いだ。でも、最高のサーフィンを評価するためには、それが一番公平な方法だと思う。」
コロナ禍で迎えるハワイのウインターシーズン。ウイズコロナのサーフィン界も新たな試み「デジタル・トリプルクラウン」は果たして誰が王冠を掴むのか楽しみだ。
https://www.vanstriplecrownofsurfing.com/