ピーター・メルは、ビッグ・ウェイブスポットと知られるカリフォルニア州ハーフムーンベイのマーベリックスで、これまでにサーフィンされた中で最も大きく、最も完璧な波に乗った。
長年に渡り、マーベリックスには歴史的な波が数多く存在してきた。1994年にサーファーマガジンの表紙を飾ったジェイ・モリアリティ、そして2010年のシェーン・ドリアンのバレルの2つを思い出す。しかし、2021年1月8日(金)、この場所に人生を捧げてきたWSLのコメンテイターとしても知られる、ビッグウェイバーであるピーター・メルは、全く違うレベルに到達した。
息子のジョンがチャンネルから見守る中、メルは30フィートのバレルリング・ウォールにパドリングし、ボトムからラインをセットして、波がスクエアアップして掘れ上がるタイミングを待った。波がボウルアップしてスラブになると、彼はマーベリックスで史上最高のバレルとしか考えられない波に乗るために自分の体勢を整えた。そして彼は完璧なラインを描き、巨大なバレルをメイクした。
この映像は、何十年にもわたってマーベリックスでの、すべての狂気を記録することを使命としてきたパワーラインズ・プロダクションズのクルーが撮影したものだ。
51歳のピーター・メルは、その日を「記念碑的な一日」「過去10年のマーベリックスのなかで最高のパドリング・セッションの一つ」と表現した。
ベテランのビッグウェイブサーファーは北カリフォルニアのスポットを熟知している。メルはそれが試合であろうが、単にフリーサーフィンだろうが、数十年に渡りマーベリックスにチャージし続けてきた。そんな彼だからこそ成し得た一生忘れることの出来ない瞬間だった。