トリプルクラウンとWSL-CT最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」12/8開幕。今回の3つの見どころ

2019年のプロサーフシーンもいよいよ大詰め。トリプルクラウンとWSLチャンピオンシップツアーの最終戦となる「ビラボン・パイプ・マスターズ」が現地時間12月8日から20日のウエイティング期間で開催される。今のところ予報では来週はビッグなコンディションとなりそうで、10日あたりからスタートする気配だ。

 

すべて決定される歴史的な今年の「ビラボン・パイプ・マスターズ」。見逃すことのできない理由の3つを説明しよう。

ワールドタイトルレース。

 

 

今回のビラボン・パイプ・マスターズではワールドチャンピオンが決定する。現在世界No.1のイタロ・フェレイラは、ポルトガルでの勝利を含め、2試合連続でファイナル進出。もし彼が連勝をキープすれば、初の世界タイトル獲得となる。

 

現在2位のガブリエル・メディーナが、それを放っておくわけがない。彼はポルトガルでの痛恨のインタフェアを乗り越え、3度目の世界タイトルを目指す。これをメディーナが達成できれば、彼は3度のタイトルを保持する6人目の男子サーファーとなる。その二人を追いかけるのはジョーディ・スミス、フィリーペ・トリード、コロヘ・アンディーノ。彼らが勝てば初のタイトル獲得となる。

 

ブラジリアン・ストームの活躍

 

 

ブラジリアン・ストームの中核となるフェレイラ、メディーナ、トリードは、今年の世界タイトルを争うコンテンダーである。。今でこそ最強とまで言われるブラジリアン・トリオではあるが、ブラジルは世界タイトルを獲得でない40年を経て、ここまで成長を遂げた。もし彼ら3名の中から再び世界チャンピオンが誕生すれば、この6年間で4回目のブラジリアン・チャンピオンとなる。

 

またタイトルレースの裏では、ブラジルの2つのオリンピック代表争いも繰り広げられている。このパイプでシーズン最終イベントが終了すると、この3人のサーファーの中から2人が東京オリンピックのブラジル代表に選出されることとなる。

 

ケリー対ジョン・ジョン

 

 

パイプ・マスターズで最も興味深いストーリーの1つは、タイトルレースには絡まない。 アメリカ・オリンピックチームの最初のスポットはコロヘ・アンディーノに確定したが、もう一つの残された代表争いがジョン・ジョン・フローレンスとケリー・スレーターの間で行われる。

 

ジョン・ジョン・フローレンスは現在優位に立っている状況。怪我のため、ここまでの5つのコンテストに欠場していたフローレンスは今回のパイプで試合復帰。キング・ケリーを抑えて2020年夏季オリンピック・アメリカ代表となるのか。 パイプ・ローカルと7x パイプマスターの対決は絶対に見逃せない。

 

ビラボン・パイプ・マスターズは、12月8〜20日に開催。worldsurfleague.com、無料のWSLアプリ、Facebook Liveでライブをご覧ください。