バンザイパイプライン、オアフ島/ハワイ/アメリカ(2020年12月16日水曜日)ワールドサーフリーグ (World Surf League 以下“WSL”) は、スタッフにPCR検査の陽性が出たため、一時中断となっていた「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons presented by Hydro FlasK」が再開されることを発表した。
今後数日間、コンディションも上向き、試合が開催されていく予定で、大会のウエイティング期間は12月20日まで続く。
また、地元サーファーのシャークアタック事故により、開催地をマウイ島のホノルアベイから移動することになっていた女子のCT開幕戦「マウイプロ」は、噂通りパイプラインで残りの4ヒートを行うをことも発表。初めて女性のCTイベントがパイプラインで開催される。
試合再開に向けて、膨大な量の作業を行ったというWSL。そこでは、地元のコミュニティ、サーファー、スタッフの安全を確保するための広範囲にわたる新型コロナウイルス防疫プロトコルが実施された。先週、WSLのコロナウイルス・プロトコルは、陽性者と接触者の追跡によりグループを特定。分離し、ウイルスのさらなる拡散を封じ込めての試合再開となる。
また、試合再開に伴い、「無観客によるライブ中継を強化し、家が世界最高峰のサーフィンを見るのに最も安全な場所であることを強調したいと考えています」とWSL−CEOのエリック・ローガンがコメントしている。「ハワイ州、コールドウェル市長オフィス、保健省の職員、映画委員会、そして何よりも、ここで行われている世界最高峰のサーフィンを支援し続けてくれた地元のコミュニティに感謝します。」
ネクストコールは現地時間の明朝7時。日本時間12月18日深夜2時。
誹謗中傷を受けているプロサーファーのヤゴ・ドラについて
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また、ハワイ州最大の日刊新聞であるホノルル・スター・アドバイザーは今回の騒動で、誹謗中傷を受けているブラジリアン・プロサーファーのヤゴ・ドラについて言及。ハワイ入り途中で陽性反応があった彼は、ホテルの部屋で10日間隔離されていたとのこと。
ドラは、10日後に隔離から解放されたが、PCR検査は陽性のままだったため、WSLの助けを借りて、「ハワイ政府から」免除を受け、ハワイへのフライトが許可されたと述べた。
WSLと州検事総局によると、 ドラは医師によって伝染性がないと見なされたという。
「私たちのオフィスは、陰性であり、他の人に感染するリスクがなくなったヤゴ・ドラに対して免除を行った。」とハワイ州の検事総局の広報担当官がコメント。
WSL側も、ドラが免除要件を満たしていることを確認。 「ヤゴ・ドラは新型コロナから回復したとして医学的にクリアになった。これは特別な免除ではありません」と付け加えている。
また、ヤゴ・ドラ本人もSNSで「検査で陽性になり、隔離された場合、10日が経過し、症状が見られなくなった場合は、もはや伝染性とは見なされず、専門の医師に診てもらい、クリアされた後、隔離を解除されます。これは、米国疾病予防管理センターが推奨するヘルス・プロトコルです。(省略)
誰かにリスクを与えるなら、ハワイにも来ないし、コンテストにも参加しません。 自分のとった行動、そして、これからも続けることは、厳格なセイフティ・プロトコルに従っただけであり、他のみんなもそれをやってくれることを願っています。それでも私の行動に腹を立てている人がいるなら、心からお詫びしますが、自分が誰かを危険にさらすことは決してありません。」とコメントしている。
彼は試合が再開されれば、ビラボンパイプマスターズのラウンド3のヒート10にクレジットされている。