
バリート、クワズール・ナタール、南アフリカ(2025年7月3日木曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ第2戦、バリート・プロ・プレゼンテッド・バイ・オニールは、4日目に花火のような展開を見せ、スーパーヒートとオールスターのパワーが男子のラウンドオブ32を締めくくった。
チャレンジャー・シリーズ・ランキングのトップ10のうち、4人だけがまだ争いを続けており、ラウンドオブ16で新星たちと戦う。ネクストコールは、現地時間7月4日(金)午前7時15分(GMT+1)日本時間14時15分。
ルーカス・キャシティが10ポイント・ライドを決め、新星たちが輝いた


メキシコの新星ルーカス・キャシティが、ブザービーターでエリミネーションを免れ、ファーストラウンドを1位で通過してラウンドオブ16に進出。マテウス・ハーディ(BRA)を2位に押しやり、元チャンピオンシップツアー(CT)サーファーのサミュエル・プポ(BRA)をエリミネーションした。
残り時間が少なくなったところで、キャシティはクローズアウトで巨大なフロントサイド・エアリアル・ローテーションを決め、このイベント初のパーフェクト・ランディング(10点満点)で、エクセレント・トータル16.10(20点満点)を獲得した。チャレンジャー・シリーズデビューシーズンを迎えた16歳のキャシティは、バリートで存在感をアピールしている。
「2 日前に選手名を見たときは、かなり驚いた。今はとても幸せです。1 つのエアだけで 6 点を取れることを知っていたので、ただ座って良い波を待つことにしたんです。その波は巨大なクローズアウトだった。挑戦しなければスコアは取れないと分かっていたので、うまくいって良かった」とキャシティは語った。
オーストラリアのダイナミックなオスカー・ベリー(AUS)は、パワフルなサーフィンを披露して次のラウンドに進んだ。ベリーはヒートの終盤にダブルアップをキャッチし、その波で2つの大きなセクションをヒットして7.67をスコアし、ビリー・ステアマンド(NZL)を抑えて1位でヒートを勝ち抜いた。
この日の最後のヒートは、ジョージ・ピター(AUS)とルーカス・シルベイラ(BRA)による花火のような展開となった。シルベイラとピターはともに敗退の危機に瀕していたが、最後の 5 分間でピターが 7.43 のスコアをゲットして 1 位に躍り出ると、シルベイラも必要なスコアを獲得して 2 位に浮上し、エドガード・グロッジア(BRA)とウィンター・ヴィンセント(AUS)を敗退させた。
ルーク・トンプソン、緊張を振り切り、元CTサーファーたちを撃破


ルーク・トンプソン(RSA)の完璧に思い通りに進んだ作戦により、この日の最初のヒートで、地元の大人気サーファーが、元CTサーファーのフレデリコ・モライス(POR)とジャクソン・ベイカー(AUS)を撃破し、イーライ・ハンネマン(HAW)が2位となった。
2022年に9位でフィニッシュして以来、トンプソンはバリートで好成績を残すのに苦労してきたが、経験と成熟したマインドセットを身につけた21歳の彼は、CTクオリファイの有力候補として台頭している。
「ヒートの組み合わせを見たとき、自分がこれらの選手たちと対戦することになるとは信じられなかった」とトンプソンは語った。
「今朝は本当に緊張して、スーツを着ている間も震えていた。結局、楽しいヒートになった。パドルアウトしたときは、落ち着いていた。コーチと、いくつかの速い波に乗って、他の選手たちのチャンスを奪うという良い作戦を立てていた。幸い、良い波があまりなかったため、その作戦はうまくいった」と語った。
日本最後の砦となった大原洋人は、男子ラウンドオブ32のH3でハワイの新鋭シオン・クロフォード、ブラジルのディヴィッド・シルバ、南アフリカ出身CTサーファーのマシュー・マクギリヴレイと対戦。

大原はスタートから4.00をスコア。エアリバースを試みるも惜しくもインコンプリート。シルバがバックハンドで大きなマニューバーを描き5.17をスコアする。

思うような波をつかめない大原に対し、シルバはバックアップを4.60としてリードを広げる。更にマシューがジリジリとスコアを上げて2位に浮上、大原は3位に後退する。
後半に入り、フォアハンドでタイトなポケットで2ターンコンボを決めた大原は5.23をスコアして2位に浮上。


1位から4位まで僅差のデッドヒートの展開に。マシューが6.83をスコアして再び逆転。大原もバックアップを4.33まであげるも4位に。クロフォードが6.67と4.77をスコアしてトップに躍り出る。
一度はマシューに逆転されるもシオン・クロフォードが高さのあるエアリバースをメイクし、終了間際に7.50をスコア。逆転トップに躍り出てヒートが終了。
大原は4位で惜しくも今大会を25位で終えた。これで日本チームはブラケットステージを前に全員敗退となった。


今回も日本サーフィン連盟強化部からコーチや撮影・分析のためのカメラマンを派遣し、現場で指導を行う。映像を見る限りでも日本の選手たちがチーム一丸となり一致団結して試合に挑んでる様子か伺えた。
がんばれ!日本!
バリート・プロ・プレゼンテッド・バイ・オニール 男子ラウンドオブ16 マッチアップ:
HEAT 1:ルーク・トンプソン(RSA)vs. マテウス・ハーディ(BRA
HEAT 2:ルーカス・キャシティ(MEX)vs. イーライ・ハンネマン(HAW
HEAT 3:シオン・クロフォード(HAW) vs. ビリー・ステアマンド(NZL
HEAT 4:オスカー・ベリー(AUS) vs. マシュー・マクギリヴレイ(RSA
HEAT 5:ケイド・マトソン(USA) vs. リアム・オブライエン(AUS
HEAT 6:ジョーガン・クズネット(FRA)vs. ジェイコブ・ウィルコックス(AUS
HEAT 7:渡部太郎(USA)vs. ルーカス・シルベイラ(BRA
HEAT 8:ジョージ・ピター(AUS)vs. ブロンソン・メイディ(INA
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。