西修司がJPSA初優勝でランキングトップ。庵原美穂も今季初優勝でランク2位へ。サーフアイランド種子島プロ

写真、リポート:山本貞彦 鹿児島県種子島で開催中のJPSAジャパンプロサーフィンツアー2019 ショートボード第5戦「サーフアイランド種子島プロ」は大会3日目。

西修司
和光大

会場の竹崎海岸は台風17号が北上に伴い、強いオンショアのジャンクコンディション。よって、今日は昨年の会場となった「よきの海水浴場」ポイントに移動して試合を進行。明日は暴風雨となる予報のため、男女とも決勝まで全ての試合を終わらせるとコールされた。

 

「よきの海水浴場」は風はゆるいオフで、波はムネカタ。時折、Aフレームのキレイな波がブレイク。ただ、波はソフトでそれほどパワーはないので、力を入れ過ぎると沈む。さらに潮によってコンデイションは大きく変化。これに敏速に対応できたものが、結果、勝ち上がった。

 

男子
優勝:西修司
2位:和光大
3位:河谷佐助、佐藤魁

女子
優勝:庵原美穂
2位:渡辺愛
3位:須田那月、宮坂麻衣子

 

西修司がJPSA初優勝。

西修司
西三兄弟(修司、慶司郎、優司)の長男。スキルは抜群で、スピードあるサーフィンが信条。弟のコーチングもする理論派でもある。実力からして、優勝経験がなかったのが不思議なぐらい。今年は勝ちにこだわる姿勢でこれまで快進撃。この初優勝でランキングも3位からトップに立った。おめでとう!

「今年は優勝したいと思っていたので、勝ててうれしいです。ファイナルはリードはしていたんですが、ニードが7点台だったので、簡単に出されるなと思って、バックアップを伸ばしたかったんですが、後が繋がらなかったので怖かったです。

昨日は波がハードだったんですけど、今日は良い波になったり、ならなかったりで難しかったです。なんとか乗り越えられて良かったです。この種子島は練習でもよく来ていて、いつも良い波で大好きな場所です。」

 

和光大
中学卒業後、オーストラリアにサーフィン英語留学し、15歳から20歳までの5年間をオーストラリアで過ごした和光大。コンペティターとしてJPSAをフォローする傍ら世界一周サーフィン旅行記、サーフコーチなど活動は多岐にわたる。今回は好調なパワーサーフィンで見事準優勝に輝いた。

 

佐藤魁
元々、コンペの才能はあったものの、勝ち方を模索していた昨年。今年は板も調子が良いことで、リズムをつかんだ。バリエーションも増えて、自分の戦い方を覚えたか。グラチャンを狙うにも好位置をキープ。残り2戦に賭ける。

 

河谷佐助
試合が選手を強くする。昨年、この大会を優勝してから今日まで、日を追うごとに上手くなっている。大会だけでなく、フリーにも積極的に出かけ新しい波を経験していることが、スキルアップにもつながった。そして、その自信がメンタルをも強くする。

 

庵原美穂、今季初優勝


庵原美穂
今期、前半のスタートダッシュからの足踏み。自身の限界を感じた中で臨んだ今大会。だからこそ「勝ちたい」という気持ちだけで貪欲に戦った。若い世代に対しては、スキルと経験の差が武器。メンタルの強さも見逃せない。自分ができること、やることを100%やった勝利だった。おめでとう!

「自分の思うような試合が出来ない中での勝利でした。若い子の勢いとサーフィンの伸びしろに比べると、自分はちょっと遅れを取っているなと思っているのが正直なところで。それをカバーするのがスキルだったり、経験だったりするので、若い子にない部分で勝負していきたいと思います。

ファイナルの出だしはちょっと焦りました。バックハンドが合わせずらかったので、レギュラーに切り替えたら5点がもらえて心が落ち着きました。今後も勝ちにこだわって頑張りたいですね。」

渡辺愛
前回の茨城に続き2連勝かと思わせる勢いのあった愛。ファイナルでも先制して、ヒート前半にリードを奪ったが残り10分で逆転されて惜しくも優勝を逃した。それでもランキング3位につけてツアー終盤戦に挑む。

須田那月
昨年は地元でもあることと、自身へのプレッシャーに負けた。しかし、今年は板も変わり、マインドも充実。昨日も大波で逆転劇を見せ、今日もヒートをコントロール。このまま順調に勝ち進むかと思いきや、セミで守りに入った。掘れた最後のセクションを転びたくない一心で、当てずに合わせたことでワイプアウト。結果、今大会は3位となったものの、この自己分析ができていたことが成長の証。これで、あと残り2戦の戦いが楽しみになった。

宮坂麻衣子
クオーターファイナルでは、このバックハンドで9.00をたたき出し、絶好調だったマイコ。「波選びが難しかった。」とセミファイナルでは優勝した庵原に敗れ3位でフィニッシュ。

今回はバックハンドがキレまくっていた児玉椋。クオーターで河谷に敗れて5位でフィニッシュ。
渡辺寛
小嶋海生
大澤伸幸
田中大貴
西元ジュリ

 

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