スペイン北西部のガリシアで開催中のWSL男女QS10000「パンティン・クラシック・ABANCAガリシア・クラシック・サーフPRO」大会2日目はR3のヒート5から再開。R4まで終了しクオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。また男子も開幕してR1が終了。
Electrifying Action on Day 2, ABANCA Galicia Classic Surf Pro Highlights
昨日素晴らしいパフォーマンスで高得点をマークした都筑有夢路は、現在QSランク位の脇田紗良とアメリカのジュニアチャンプ、キラピンカートンと対戦。都筑は昨日の勢いそのままに、素晴らしい高速バックハンドサーフィンをスタートから披露。5.83でキャンペーンを開始する。
自信に満ち溢れたサーフィンを見せる都筑は、間髪入れずにセカンドウェイブ にテイクオフし7.00をスコア。12.83のヒートトータルでヒートを完全にコントロールしていく。
都筑のドライブの効いたボトムターンからのフルレール・カーヴィングは キャロライン・マークスを彷彿とさせる。ピンカートンはファーストウェイブで5.23をスコア。後半に入り脇田も反撃を開始、バックハンドのコンビネーション・マニューバーでヒートの最高点7.33をスコア。2位に浮上する。
しかし、バックアップが低い脇田はピンカートンに逆転されて再び3位へ。残り時間10分を切り、脇田は再びレフトにチャージ。素晴らしいバックハンドサーフィンで6.07をスコア。トップに躍り出る。ピンカートンの追撃をかわし、脇田と都筑はジャパニーズワンツーフィニッシュで勝ち上がった。
都筑有夢路が世界ランク10位のCTサーファーを下し、クオーター進出。
ラウンド4ヒート7では、CTサーファーのジョアン・ディフェイと対戦した都筑有夢路。都筑はスタートからルーティーンのように形の良いレフトを掴み、高速バックハンドでチャージ。7.33というエクセレント・レンジのスコアをゲット。バックアップも3.83をスコアして、いきなりディフェイをコンビネーションに追い込む。
ジョアン・ディフェイは、じっくりと波を吟味し、バックハンドで9.0のエクセレントをスコア。すると都筑も再び早めのレフトをキャッチし、ファーストターンからスピード、パワー、コミットメントが感じられるエクセレント・ライドで同じ9.00をスコア。ディフェイの追撃を振り払うかのように高得点で反撃する。
ニード7.33のディフェイはアンダープライオリティでライディングを繰り返すがスコアは伸ばせず。残り3分でディフェイが6ポイントをスコアするもそこまで。見事CTサーファーを倒して、都筑有夢路がクオーターファイナル進出を決めた。
「このヒートをメイクできて、クオーターに勝ち上がれて、とてもうれしいです」と都筑が言った。 「あの波で9.00をスコアできたのはラッキーでした。ジョアンとサーフ出来て最高でしたね。彼女は素晴らしいサーファーであり、私は彼女をとても尊敬しているんです。」
クオーターファイナルで都筑はCTサーファーのシルバナ・リマと対戦する。
脇田紗良は、シルバナ・リマに僅差で敗れる。
脇田紗良は、R4でCTベテランのシルバナ・リマと対戦。リマが辛うじて4.83をスコアするも、脇田のヒートはピタリとセットが止まり、スローな展開となる。アンダープライオリティでリマはミドルサイズの波でバックアップを上げていく。セットを待ち続ける脇田とは反対にリマはどんどん波に乗りスコアを伸ばしていく。
残り時間10分を切って、脇田は綺麗なレフトを掴み4.93をスコアしてその差を縮めていく。そして、残り5分。再びセットをつかんだ脇田は6.00をスコアして、ついに逆転に成功。しかし、喜びもつかの間、リマはラストウェイブでエクセレントをスコアして大逆転。脇田は惜しくもここで敗退となった。やはりベテランCTサーファー。最後の最後での集中力がハンパない。
橋本恋は、ラウンド3のヒート7でCTルーキーのブリーサ・ヘネシーとブリーサ・ヘネシー、モード・ル・カーと対戦。ヒート前半はブリーサがバックハンドでスコアを重ねてヒートをリード。橋本は思うような波が掴めない。
しかしバックハンドで4.73をスコアして2位に浮上。バックアップも3.23をスコアしてブリーサを追い上げる。そして、橋本恋は好調なバックハンドのパワーサーフィンで6.50をスコアして1位でラウンドアップを決めた。
ラウンド4ではバルバドスのチェルシー・トゥアックと対戦、ヒート前半に2本のグッドスコアを集め、トータル13.40で大きくヒートをリードした橋本だったが、残り時間10分を切って、チェルシーが7.83をスコアして逆転。最後は駄目押しの6.93をスコアされて万事休す。橋本は惜しくもここで敗退となった。
男子がスタートして新井洋人が登場。
女子終了後に男子QSのラウンド1がスタート。新井洋人はマイケル・フェブラリーとマット・ウィルキンソンという元CTサーファー達と対戦。新井は5.83をスコアしてヒートをリード。しかしマイケル・フェブラリーとマット・ウィルキンソンに逆転され、3位を強いられた。
しかし、ヒート後半に入り、バックハンドでバックアップを4.00まで上げて2位に浮上する。残り10分をきり、再びセットが入り、ウィルコが6.60をスコアして一気にトップへ。3位に押し出された新井はニード5.74。新井はバックハンドでフィンフリーのリエントリーを見せるもスコアは5.10と僅かに逆転ならず。新井は惜しくもここで敗退となった。
男子ラウンド2からは、H7大原洋人、H19稲葉玲王が登場する。
世界を目指して戦い続ける、日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!
https://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/3109/abanca-galicia-classic-surf-pro