都筑有夢路がエクセレントの9.07をスコア。女子QS10000「ABANCAガリシア・クラシック・サーフPRO」開幕

都筑有夢路  WSL / Laurent Masurel

今年もWSLヨーロピアン・サマー・レッグ最大級のイベントが、スペイン北西部のガリシアで開幕。今年は男女QSに加えて、ロングボードのワールドツアーが加わり、QSは男女とも10000というハイグレードの試合にグレードアップ。

CTサーファーのブロンテ・マコーレー WSL / Laurent Masurel

 

本日から4日まで行われるWSL女子QS10000「パンティン・クラシック・ABANCAガリシア・クラシック・サーフPRO」にはCT選手も多数参加。

 

World’s Best Drop Massive Scores on Opening Day, ABANCA Galicia Classic Surf Pro Highlights

 

ラウンド1には日本から野中美波、西元エミリー、大村奈央、松田詩野、川合美乃里、西元ジュリ、橋本恋、都筑有夢路、ラウンド2から前田マヒナ、黒川日菜子、脇田紗良が出場した。2日から7日まで行われる男子では、新井洋人、大原洋人、稲葉玲王が出場する。

 

松田詩野 WSL / Laurent Masurel

 

ラウンド1で松田詩野は、大村奈央、西元エミリーと同じヒートで対戦。ロビンソンがトップを独走する中、松田はスタートから5.00をスコア。2位につけて、終了間際に掴んだライトブレイクでバックハンドのリエントリーの素晴らしいコンビネーションで5.70をスコア。2位でラウンドアップを決めた。

 

大村奈央 WSL / Laurent Masurel

 

川合美乃里は、橋本恋、西元ジュリと同じヒート。川合がスタートからフォアハンドで7.67の高得点をマーク。さらにバックアップも4.17をスコアして、ヒートをリード。橋本恋も好調なバックハンド・サーフィンで2位につける。

 

3位のケアラ・トモダ・バナートもレフトの波でバックハンドの切れたサーフィンで追い上げる。西本はリズムが合わず自分のサーフィンを出せないまま敗退。絶好調の川合がトップで、橋本が2位で勝ち上がった。

 

川合美乃里

 

都筑有夢路は、オープニングライドでバックハンドのビッグリエントリーをメイクし、ワンマニューバーで5.83の高得点をマーク。バックアップを探していた都筑は3位を強いられていたが、残り時間10分、再びレフトでバックハンドのパワーサーフィンを披露。

 

4.60をスコアして再びトップへ躍り出る。最後はフォアハンドのラウンド・ハウスカットバックもメイク。バックアップを 4.73としリードを広げて1位でラウンドアップを決めた。

 

「私の究極の夢はチャンピオンシップツアーサーファーになることです」と都筑有夢路。昨年はこの場所でジュニア3位になった。

 

ラウンド2からはトップシードが登場。ラウンド1を2位で勝ち上がった野中美波は、CTサーファーのブロンテ・マコーレー、ディミティー・ストイル、テサ・タイセンと対戦。フォアハンドのビッグリエントリーで5.47をスコア。それを3.87でバックアップするも4位で惜しくも敗退となった。

昨年はこの大会で3位に入り、注目を集めた前田だったが、まさかの初戦敗退。 WSL / Laurent Masurel

 

ラウンド2ヒート2では、前田マヒナと黒川日菜子がアリッサ・スペンサーらと対戦。黒川がスタートから5.67 。ヒート中盤でトップスコアを塗り替え、6.50をスコア。スペンサーに次いで2位でラウンドアップ。前田マヒナはラストウェイブで4.77をスコアするも、4位敗退。ヒート5の松田詩野もラストウェイブで4.50をスコアするも3位で敗退となった。

 

ラウンド2のヒート9で橋本恋が、ページ・ハレブ、アレッサ・クイゾン、ミアー・コリンズと対戦。ヒートはハレブがバックハンドで4.50、さらにフォアハンドで6.5をスコアしてヒート開始直後からコントロールする。橋本は終盤に5.37 と5.33をスコアして2位でラウンドアップ。

 

脇田紗良  WSL / Laurent Masurel

 

ヒート10脇田紗良と川合美乃里がCTサーファーのシルヴァナ・リマ、ガブリエラ・ブライアンと対戦。4名の僅差のクロスヒートととなる。ヒート開始からリマがCTサーファーのテクニックを披露し、7.33をフォアハンドでスコアする。川合はバックハンドで4.50をスコアして応戦。ヒート中盤に入り 脇田も4.37をスコア。川合は5.50をスコアしてトップに躍り出る。

 

脇田は再びレフトにテイクオフ。バックハンドのコンビネーションマニューバーで6.00をスコア。トップに躍り出る。ヒート終盤、リマが2位に浮上し川合は3位へ。更にブライアンに逆転され川合は4位へ。ニード5.77と追い込まれた川合。終了間際にリマが逆転、トップを奪われるも、脇田は2位でアップ。川合は惜しくもここで敗退となった。

 

都筑有夢路  WSL / Laurent Masurel

 

ヒート12では、都筑有夢路が、CTサーファーのジョアン・ディフェイ、ポーリン・アドゥ、サマー・マセードと対戦。都筑はスタートから4.17をスコア。セカンドウェイブでは6.17、さらにサイズのあるレフトを掴んだ都筑は完璧な バックハンドの3マニューバーのコンビネーションでインサイドではビッグリエントリーを決めてパーフェクトに近い9.07をスコア。

 

ここまでの最高得点となる15.24というトータルでトップに躍り出て、そのままトップを維持して見事ラウンド3へ勝ち上がった。

 

ラウンド3では黒川日菜子がブロンテ・マコーレー、フィリッパ・アンダーソンと対戦したが、惜しくもここで敗退し17位でフィニッシュとなった。2,200ポイントをゲット。

 

世界を目指して戦い続ける、日本のサーフ・アスリートたちの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2019/wqs/3109/abanca-galicia-classic-surf-pro