タイトル争いはトリードが敗れ、メディーナとウィルソンの二人に絞られる。ビラボン・パイプ・マスターズ

ワールドタイトル獲得へ前進したメディーナ Credit: © WSL / Sloane

バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2018年12月16日日曜日)、2018WSLチャンピオンシップ・ツアー&トリプルクラウン最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons 」は、ウェイブ・フェイス・ハイツが15~20フィートに達するエクセレントなパイプ・コンディションでオン。ラウンド2と3がオーバーラッピング・ヒートで行われた。

 

注目のワールドタイトルレース。ガブリエル・メディーナ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、フィリーペ・トリード(BRA)という3名の選手がタイトル争いの渦中にいた。

 

パイプとバックドアでバレルをメイクしたケリー Credit: © WSL / Cestari

 

本日の最終ヒートとなったラウンド3ヒート12で、ワールドNo.2のフィリーペ・トリード(BRA)が、11xワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)に敗れ、ワールド・タイトルの望みが消えた。

 

一方、ワールドNo.1のガブリエル・メディーナ(BRA)とNo.3のジュリアン・ウィルソン(AUS)はヘビー・ヒートに耐え、ラウンドアップし、タイトル・レースを続ける。

 

流石のパフォーマンスを見せたケリー Credit: © WSL / Cestari

 

スレーターはバックドアとパイプのバレルを決め、トリードをコンビネーションに追い込んで圧勝。トリードのワールド・タイトルの夢はここで消えた。

 

「フィリーペと少しのラインアップをシェアした。良いバトルを演じたいと思ったんだ。楽しかったけど、乗られていない良い波をたくさん見たよ。自分的にはラッキーだったかな。フィリーペは本当に素晴らしいバックドアの波には乗らなかった、それはただ経験だね。彼はまだ波のブレイクが見えてなかった。」と、スレーターは言った。

 

ラウンド2は勝ち上がったトリードだったが。 Credit: © WSL / Cestari

 

「僕はあの波の終わりに本当に酷いワイプアウトをして、すべてが2、3秒の間、真っ暗になったんです」と、トリードは言った。「これがサーフィンですね。ハードです。しかし、自分自身を誇りに思います。息子として、プロサーファーとして、父として素晴らしい一年でした。それは本当に素晴らしいです。いま本当に悲しいですが、同時に海の中でケリーと一緒に完璧なヘビーなパイプをサーフすることができたことは本当に光栄だと思います。」

 

 

ランキング・トップのガブリエル・メディーナ(BRA)は、ラウンド3でリプレイスメント・サーファーのセス・モニーツ(HAW)と対戦。ヒート前半にモニーツにリードされてメディーナだったが、ヒート後半のパイプのバレル・バトルに競り勝ってラウンドアップを続けた。

 

 

「目が覚めて波を見てエキサイトしていました。」と、メディーナは言った。「僕は波がもっと大きくなると思ったんですが、波はまだかなり素晴らしい。良い波を見つけられれば、かなりファンなんですが、チャレンジングで簡単ではない。次のラウンドに集中しています。良い波になるだろうし、うまくいけば、より多くのバレルを見つけることができると思っています。」

 

ジュリアン Credit: © WSL / Sloane

 

ジュリアン・ウィルソン(AUS)は、バックドアのバレルをメイクして、ミゲル・プポ(BRA)を破り、ラウンドアップを決めた。

 

世界タイトル争いのシナリオは以下の通りである。

 

ガブリエル・メディーナがビラボン・パイプ・マスターズで優勝か2位ならば、彼の世界タイトルが決定。

 

ガブリエル・メディーナがビラボン・パイプ・マスターズで3位ならば、ジュリアン・ウィルソンは優勝する必要がある。

 

ガブリエル・メディーナが5~25位でフィニッシュするならば、ジュリアン・ウィルソンはパイプで2位か優勝が必要となる。

 

 

 

元パイプマスターで2012年ワールドチャンピオンであるジョエル・パーキンソン(AUS)は、キャリア最後のプロ・サーフィン・イベントで、見事なフォアハンドのバレル・ライディングをメイク、8.77をスコアして勝ち上がった。

 

「明日は自分の人生のコンペティション・サーフィン最後の1日となるので、それを楽しむつもりです」と、パーキンソンは言った。現段階で、4人のサーファーだけが、VANSトリプルクラウンのタイトルの可能性を残している。

 

 

ランキングをリードする、ジェシー・メンデス(BRA)、そして、パーキンソン、ジョーディ・スミス(ZAF)、ジョアン・ドゥルー(FRA)と続く。

 

凄まじいワイプアウトが続いた本日の中で、ライアン・カリナン(AUS)とVTCライバルのドゥルーの2人のアスリートだけはパーフェクトなパイプラインを味わった。カリナンは、本日のハイエストほぼパーフェクトな9.17を7.67でバックアップ。ドゥルーのベスト・ライドは、ディープなレフトハンダーバレルで8.93をマークした。

 

五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Heff

 

ラウンド2ではハワイのキアヌ・アシンと戦った五十嵐カノア。両者ともバレルをメイク出来ずにロースコアの戦いが続いた。ヒート終盤にカノアはバックドアでバレルをメイクして、ラウンドアップを決めた。ラウンド3ではジョエル・パーキンソンと対決。スタートからパーコが、バックドアで見事なフォアハンドのバレル・ライディングをメイク、8.77をスコア。辛抱強く波を待ったカノアだったが、最終戦を13位でフィニッシュ。

 

今シーズンはQSランキングで1位、CTランクでも目標のトップ10に入り、飛躍の年となったカノア。来シーズンのさらなる活躍に期待したい。

 

いよいよ明日がファイナルデイの見込み。コンテストが開催されるかどうかの決定は、現地時間の12月17日月曜日、午前7時30分(HST)、日本時間の12月18日2時30分です。

 

 

 

パイプマスターズ日本語放送
http://www.worldsurfleague.com/posts/364645/its-on-day-1-of-the-billabong-pipe-masters?language=jp

オフィシャルサイト

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2856/billabong-pipe-masters

 

Billabong Pipe Masters Round 2 Results:
Heat 1: Filipe Toledo (BRA) 12.70 def. Benji Brand (HAW) 11.76
Heat 2: Seth Moniz (HAW) 12.77 def. Owen Wright (AUS) 10.00
Heat 3: Wade Carmichael (AUS) 2.93 def. Caio Ibelli (BRA) 1.36
Heat 4: Kanoa Igarashi (JPN) 5.16 def. Keanu Asing (HAW) 4.06
Heat 5: Miguel Pupo (BRA) 10.06 def. Kolohe Andino (USA) 5.00
Heat 6: Kelly Slater (USA) 8.00 def. Willian Cardoso (BRA) 1.63
Heat 7: Ryan Callinan (AUS) 16.84 def. Adrian Buchan (AUS) 6.10
Heat 8: Jeremy Flores (FRA) 5.56 def. Ian Gouveia (BRA) 1.90
Heat 9: Jesse Mendes (BRA) 5.40 def. Ezekiel Lau (HAW) 3.93
Heat 10: Sebastian Zietz (HAW) 4.27 def. Patrick Gudauskas (USA) 3.83
Heat 11: Connor O’Leary (AUS) 6.17 def. Frederico Morais (PRT) 2.47
Heat 12: Joan Duru (FRA) 16.60 def. Tomas Hermes (BRA) 1.26

 

Billabong Pipe Masters Round 3 Results:
Heat 1: Ryan Callinan (AUS) 8.77 def. Italo Ferreira (BRA) 2.43
Heat 2: Jordy Smith (ZAF) 10.16 def. Michael February (ZAF) 2.56
Heat 3: Conner Coffin (USA) 13.00 def. Matt Wilkinson (AUS) 6.40
Heat 4: Michel Bourez (PYF) 11.70 def. Connor O’Leary (AUS) 7.36
Heat 5: Sebastian Zietz (HAW) 8.00 def. Griffin Colapinto (USA) 5.24
Heat 6: Gabriel Medina (BRA) 14.30 def. Seth Moniz (HAW) 11.83
Heat 7: Yago Dora (BRA) 5.27 def. Jeremy Flores (FRA) 2.64
Heat 8: Julian Wilson (AUS) 8.43 def. Miguel Pupo (BRA) 7.00
Heat 9: Joel Parkinson (AUS) 13.20 def. Kanoa Igarashi (JPN) 1.10
Heat 10: Jesse Mendes (BRA) 7.17 def. Wade Carmichael (AUS) 2.84
Heat 11: Joan Duru (FRA) 8.20 def. Michael Rodrigues (BRA) 4.86
Heat 12: Kelly Slater (USA) 15.60 def. Filipe Toledo (BRA) 6.77

 

Billabong Pipe Masters Round 4 Matchups:
Heat 1: Ryan Callinan (AUS), Jordy Smith (ZAF), Conner Coffin (USA)
Heat 2: Michel Bourez (PYF), Sebastian Zietz (HAW), Gabriel Medina (BRA)
Heat 3: Yago Dora (BRA), Julian Wilson (AUS), Joel Parkinson (AUS)
Heat 4: Jesse Mendes (BRA), Joan Duru (FRA), Kelly Slater (USA)